独特のずんぐりとしたスタイルは、まさに東京モーターショーで見たあのクルマ――WiLLブランドのクルマ第3弾として発表されたWiLL
VCだ。レモンイエローのボディカラーをまとった「VC」はちょっと新鮮だが、どうもいつものスクープ写真とは雰囲気が違う。そう、トヨタ流の擬装を施していないのだ。
デビュー前のクルマには必ずといっていいほど、フロント部分を隠すための黄色いネットと、ボディラインをごまかすためのパネルが貼り付けられている。ヘッドランプも間に合わせの角形ランプを装着していることが多い。
ところが、このVCはほとんど擬装らしい擬装をしていないのだ。まるで生産車のテストのように。マスク部分は白い塗装保護フィルムのようなもので覆われてはいるが、それも申しわけ程度に過ぎない。ヘッドランプに至っては、間に合わせどころか、あのタテ4連配置のランプがバッチリ収まっている。
こうした例がいままでになかったわけではない。デビュー直前のクルマの場合、こうしたテストカーを走らせていることもある。
「じゃあ、WiLL VCは5月デビューなんだから、いいんじゃないの?」というご意見もごもっとも。ところが最近、WiLL
VCのデビューが秋口まで遅れるというウワサがたっている。情報によると、その原因は『G-BOOK』立ち上げの遅れにあるという。ご存じのとおり、WiLL
VCは新しいネットワークサービス『G-BOOK』に対応する最初のクルマというのがウリ。だからクルマだけを先行発売するわけにはいかないのかもしれない。
もうここまで完成しているWiLL VCは、やはり「G-BOOK待ち」なのだろうか。2月中には結論が出るという情報だったが、はたしてその結果は…。
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