10月から生産が立ち上がる“コデッセイ”ことストリーム(仮称)続報!!
5ナンバーサイズ3列シートのミニバンであることは既報のとおりで、ロングランモデルになりつつあるイプサムをはじめ、プレーリーリバティやプレマシーがおもな想定ライバルだ。
はじめに社内呼称の説明をしておこう。開発コード「FO」改め、市販モデルに与えられるコードは「84P」(FFと4WD)と「94P」(FFのみ)のふたつだ。
このうち「94P」が埼玉県・狭山工場の第1ラインで生産され、「84P」は同工場の第2ラインを流れる。それぞれの違いまでは判明していないが、何らかのバリエーション展開が図られるはずだ。
グレード体系はノーマル系とスポーティ系の2シリーズで構成される予定。当然、両車の相違点は数多いが、最大の識別ポイントはヘッドランプまわりだろう。
ノーマル系がクリスタル調のきらびやかなリフレクターとクリアレンズのターンシグナルを採用するのに対し、スポーティ系のターンシグナルはオレンジレンズで覆われる。
同時にハウジング内のリフレクターがダーククローム調になる可能性もある。ちなみに、このヘッドランプは上からハイビーム、ターンシグナル、ロービームの順に並び、フロントマスク全体はキャパにそっくりだという。
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リアに目を向けると、97年の東モに参考出品されたJ-WJ(HR-Vの試作版)に似た演出が見える。すなわち、ピラー内蔵コンビランプが配置され、そのままルーフへとガーニッシュが続くデザイン手法だ。このガーニッシュにはハイマウントストップランプが組み込まれることも判明している。
スクープ班の調査で、リアコンビランプは全面レッドになり、ターンシグナル部分は点灯時のみオレンジに発光するとの新事実もキャッチ。本誌発売直前になってバックアップランプとリフレクターがバンパー内に移されたとの最新ニュースも舞い込んできた。
続けてドアを開けてみよう。ノーマル系はインパネにメタリックパネルとブラックメーターを装備するが、スポーティ系はカーボン調パネルとホワイトメーターでスパルタンな雰囲気を強調。センタークラスターには、上から空調吹き出し口、オーディオ類、ヒーターコントロール
パネルが並び、その下にはオデッセイやアヴァンシアに採用されているインパネシフトが流用される。
ただし、シフトレバーの角度は垂直に近付けられ、操作性が向上する。さらに、グレードによってはシーケンシャルモードを備えた「Sマチック」が装備されるとの新情報も届いている。なお、イギリスやドイツに輸出されるモデルにはMT車も設定。
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マスクはかつて予想した外観フォルム以上に、キャパに似ているらしい。右はCGで再現したストリームの前後ビューだ。
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このほか、ガラスアンテナとピラーアンテナ、オートエアコンとマニュアルエアコンの存在も確認できており、グレードに応じて装備される品目が異なるようだ。
メーカーオプション一覧には205タイヤ+16インチアルミホイール、電動サンルーフ、ディスチャージヘッドランプ、サイドエアバッグ、ナビゲーションシステム、リアエアコンが名を連ねており、こちらはユーザーの好みによって選択できる。
内部事情に詳しいホンダ関係者によると、サードシートはオデッセイのような落とし込みタイプではないという。おそらく通常のダブルフォールディング式になるのではないかと予想するが、詳細は不明だ。何かホンダらしいユニークな仕掛けが隠されているかもしれない。
搭載エンジンは新型シビックで初採用される1・7リットル直4と2リットル直4の2タイプになるようだ。1・7リットルモデルが先行デビューし、2リットルの発売は01年1月にズレ込むとのウワサもある。
販売はプリモ、ベルノ、クリオの3チャンネル並売制となるため、ホンダの看板を掲げるディーラーならどこへ出向いても買えるワケだ。われわれ消費者にとって、これほど都合のよい話はないので、購入に際してはマメにディーラーを訪れ、しっかりと競合させて購入先を決めよう。
ストリーム発売にともなって冒頭に挙げたライバル各車の値引き額も拡大するだろうから、こちらにも忘れずにチェックを入れておきたい。
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