スクープ
2004年 9月

 ソアラ  トヨタ
 最上級グライダー ソアラ飛躍

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●初代〈81年デビュー〉
高級スペシャリティ2ドアをコンセプトに掲げて81年にデビューした初代。2リットル、同ターボ、そして贅沢な2.8リットルエンジンが搭載され、本革シートや日本初の電動ランバーサポートも採用された。81-82年日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞。
●2代目〈86年デビュー〉
キープコンセプトのまま生まれ変わった2代目には、世界初のエアサスペンションや4リンク式ドアヒンジ、パール塗装といった先端技術が惜しみなく注ぎ込まれた。エレクトロマルチビジョンはメーターパネル内からセンターコンソールに移設。

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●3代目〈91年デビュー〉
アクティブコントロール・サスペンションと4リットルV8エンジンが新設定され、ますます高級感が高まった3代目は外観デザインも大幅に変更された。エレクトロマルチビジョンには初めて液晶画面が用いられ、タッチパネル操作も可能だった。
●現行4代目〈2001年デビュー〉
2代目で限定販売された「エアロキャビン」から電動格納式メタルトップが受け継がれた現行モデル。エンジン排気量が4.3リットルに拡大され、バリエーションも絞り込まれてプレミアム感が向上した。アメリカではレクサスSC430として販売。

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●5代目〈2007年デビュー?〉
05年8月のレクサス・ブランド移行時にMCが行われてSC430へと改名。その後、早ければ約2年を経てFMCされるだろう。もちろん、レクサス・マークが与えられる

国産唯一のラグジュアリー・スペシャリティとして生き残ったソアラ。上に紹介したとおり、世代交代を果たすたびに高級感に磨きがかかり、絶えずトヨタが誇る最先端技術もおごられてきた。レクサス・チャンネルの立ち上がりと同時に、現行モデルはSC430と改名される計画だが、スクープ班ではその先に控えている5代目を捕らえた。
ルーフオープン時にもバックウインドウ残せる
3分割トップ新採用へ

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ルーフオープン時にも風の巻き込みを抑える目的でバックウインドウが残せるよう、3分割トップが新たに採用されるようだ。当然ウインドウ格納のフルオープン状態にもなる。

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エッジの立ったシャープな造型が取り入れられるであろう5代目ソアラ。現行モデルのズングリ感が払拭され、より流麗なシルエットを身につける。搭載エンジンは4.3リットルV8を継承か。

 まるでワンプライス販売を示唆するかのように、600万円というわかりやすい価格を引っさげて01年に登場した現行ソアラ。歴代モデルで培われてきた最高水準の技術が踏襲され、さらには贅沢な味わいを存分に引き出す電動格納式メタルトップも新たにおごられた、まさに国産最高峰のラグジュアリー・スペシャリティだ。  周知のとおり、ソアラはアメリカでレクサスSC430として販売されており、国内でも05年8月のレクサス店発足を機にMCが施されて同様に名称が変更される見通しだ。この折り返し時期を経て数年は継続販売される予定だが、スクープ班では5代目の開発が始まったことをつかんだ。

 コンセプトこそ踏襲されるものの、デザインやメカニカル部分など、具体的な内容はまだ決定には至っていない。そんな中、ウリでもあるメタルトップに異変が起ころうとしている事実をキャッチ。現行ソアラを含め、世界各国で販売されている電動格納式メタルトップ車のほとんどはルーフパネルとバックウインドウが「く」の字型に折れ曲がり、後ろ向きに開いたトランクリッドの下に収まる方式を用いている。ルーフとバックウインドウの格納スペース確保という新たな課題が生じたものの、従来のソフトトップ(幌)に比べてクローズ時の静粛性や気密性は飛躍的に向上した。

 ただ、機構上どうしてもボディ上半身のグリーンハウスがズングリとした形状になってしまう。本来、ソアラのようなスペシャリティはもっと流麗な外観デザインを採用したいところだが、ルーフとバックウインドウの格納を諦めない限り、それはかなりの難題と言えよう。

 しかし、どんな難題もカネと技術力の高さでクリアしてきたトヨタのこと。5代目ソアラの開発陣はこの難しい課題に立ち向かい、エレガントな電動格納式メタルトップを継承しつつ、コンセプトにふさわしい流れるようなシルエットラインの実現にも取り組んでいくようだ。

 断片的ながら、その方法が聞こえてきたので報じておこう。現行モデルのトップはルーフパネル1枚とバックウインドウ部分で構成されているが、5代目ではルーフパネルを2枚に分割し、さらにバックウインドウも含めてトップ部分を3分割にするというのだ。この結果、ルーフだけを格納してタルガトップ風にバックウインドウを残すこともでき、風の巻き込みを抑えることができる。どのように可動部分を動かすかは今後、開発されていくだろうが、さらにはバックウインドウも格納できてフルオープン状態にもなるという。まさに1台で3種類のボディ形状が楽しめる、そんなソアラの飛躍ぶりに期待が高まる。なお、搭載エンジンはセルシオ後継車LSの4.6リットルとは異なり、引き続き4.3リットルが踏襲されるとのウワサあり。
現行モデル

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レクサス店のクルマたち発売に向けてスタンバイ中
IS(アルテッツァ後継車)

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LS(セルシオ後継車)

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HPX

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05年8月、国内でレクサス店が発足するのにともない、IS(アルテッツァ)とGS(アリスト)の新世代モデルが同時に投入される。また、フラッグシップ4ドアのLS(セルシオ)は1年後の06年夏にFMC。国内では当分の間、SCを含むこれら4車種が販売される予定だが、一方で高級クロスオーバーSUVのHPXも開発が進められているという。


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