スクープ

2001年12月


スカイライン
日産
スカイライン派生2ドア 02年3月NYショーで公開か!?
丸4灯クーペスタンバイ!!
スクープ班が予想するスカイライン派生2ドアのリアビュー。メッキハウジング内に収まる丸4灯テールランプはクリアレンズで覆われるようだ。
 
02年1月6日、日産はデトロイトショーでスカイラインの北米向けモデル、インフィニティG35を公開する。フロントゼロリフトを実現するFMパッケージ、LED採用の斬新なテールランプ、そして国内投入に先がけて披露される3・5リットルV6エンジン。これだけの要素が詰まっていれば、現地でも高い注目を集めるにちがいない。ちなみに、ボディ形状は国内で販売されているスカイライン同様、4ドアのみとなる。

しかし、スクープ班は水面下で動いている別プロジェクトの続報を手に入れた。それは既報のスカイライン派生2ドアに関するニュースだ。XVLがスカイラインとして登場する前から、2ドアクーペの存在はささやかれていた。当然、本誌でも報じたので、覚えている読者も多いことだろう。

その注目すべき2ドアクーペは当初、まもなく開幕するデトロイトショーでベールを脱ぐとのウワサもあった。だが、本誌が調査を続けたところ、02年3月29日に開幕するニューヨークショーが有力、との見方が浮上。いま現在、開発拠点のNTC(日産テクニカル・センター)で最終仕上げが行われていることもつかんでいる。

衝撃的なのがスカイライン4ドアとの差別化だ。ちまたでは現行モデルの2ドア版との見方が強いが、じつは外観デザインが大幅に異なることも判明。前後にはブリスターフェンダーが用いられ、4ドアの落ち着いた雰囲気から一転、こちらはダイナミックな味わいが前面に押し出される。

そして、ショーモデル「GT-Rコンセプト」で暗示された丸4灯テールが復活! メッキハウジング内にシリンダー状の4灯ランプが置かれ、全体はクリアレンズで覆われる。ランプ全体の外形はスカイライン4ドアに似せてあるのだ。

V6エンジンや高いポテンシャルをもつサスペンションは4ドアから流用されるものの、2ドア用にチューニングが見直されるだろう。ホイールベースも若干縮小される可能性が高い。この分だと、各国のモーターショーでコンセプトカー、ニューモデルを披露している日産の勢いは02年も衰える気配がないネ。

 
R34型スカイライン2ドア
OFFICIAL PICTURE デトロイトショー初公開の日産車2台

文中で触れたように、日産は02年1月のデトロイトショーでインフィニティG35を初披露するが、同時に新しいモデル2台もデビューさせる予定だ。ひとつは01年デトロイトショーに出品されたインフィニティFX45のリファイン版。これは高級セダンとSUVをクロスオーバーさせたクルマで、4.5リットルV8エンジン、マニュアルモード付5速AT、本革をふんだんに使った内装がおごられ、Q45(日本名シーマ)とは異なる路線をいく、もうひとつの高級車として03年春の市販化が予定されている。

日産ブースでは3列シートのミニバン、クエストが装いも新たに登場する。プラットフォームが一新されるだけでなく、公開されているイメージスケッチからはインパネ中央に集中レイアウトされたスイッチ類やシャープなヘッドランプも予測できる。

ショー開催に先がけて公開されたインフィニティFX45のイメージスケッチ。
キャビン拡大とともに外観フォルムも大幅に洗練される新型クエスト。