02年1月6日、日産はデトロイトショーでスカイラインの北米向けモデル、インフィニティG35を公開する。フロントゼロリフトを実現するFMパッケージ、LED採用の斬新なテールランプ、そして国内投入に先がけて披露される3・5リットルV6エンジン。これだけの要素が詰まっていれば、現地でも高い注目を集めるにちがいない。ちなみに、ボディ形状は国内で販売されているスカイライン同様、4ドアのみとなる。
しかし、スクープ班は水面下で動いている別プロジェクトの続報を手に入れた。それは既報のスカイライン派生2ドアに関するニュースだ。XVLがスカイラインとして登場する前から、2ドアクーペの存在はささやかれていた。当然、本誌でも報じたので、覚えている読者も多いことだろう。
その注目すべき2ドアクーペは当初、まもなく開幕するデトロイトショーでベールを脱ぐとのウワサもあった。だが、本誌が調査を続けたところ、02年3月29日に開幕するニューヨークショーが有力、との見方が浮上。いま現在、開発拠点のNTC(日産テクニカル・センター)で最終仕上げが行われていることもつかんでいる。
衝撃的なのがスカイライン4ドアとの差別化だ。ちまたでは現行モデルの2ドア版との見方が強いが、じつは外観デザインが大幅に異なることも判明。前後にはブリスターフェンダーが用いられ、4ドアの落ち着いた雰囲気から一転、こちらはダイナミックな味わいが前面に押し出される。
そして、ショーモデル「GT-Rコンセプト」で暗示された丸4灯テールが復活! メッキハウジング内にシリンダー状の4灯ランプが置かれ、全体はクリアレンズで覆われる。ランプ全体の外形はスカイライン4ドアに似せてあるのだ。
V6エンジンや高いポテンシャルをもつサスペンションは4ドアから流用されるものの、2ドア用にチューニングが見直されるだろう。ホイールベースも若干縮小される可能性が高い。この分だと、各国のモーターショーでコンセプトカー、ニューモデルを披露している日産の勢いは02年も衰える気配がないネ。
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