スクープ

2002年3月


シエナ
トヨタ
次期"グランビア系"と同時開発中
元祖トヨタFFミニバンシエナは日本を走るか!?
 
トヨタのあるテストコースでキャッチされた、厳しい擬装を施された大型ミニバン。この巨大なテストカーの正体は、北米専売モデル、シエナの次期モデルだ。

現行トヨタ・シエナの最大のライバルはホンダ・ラグレイト。同じクラスにはクライスラー・ボイジャーやフォード・ウインドスター、シボレー・ベンチャーなどアメリカ・ブランドのミニバンも多いが、これらアメリカン・ミニバンは、どちらかといえばブルーカラーの人々が、普段のアシとして購入するのに対し、シエナやラグレイトは都会に住むホワイトカラーの人びとが好むモデル。ターゲットは微妙にずれている。

次期シエナのプラットフォームも現行同様、カムリをベースとする。搭載するエンジンは、現行が3リットルをメインにするのに対し、次期シエナはさらに大きい3・3リットルをメインのパワーユニットとしてラインナップするはずだ。これは、北米市場では大きいエンジンが好まれるため。

ボディ・サイズの詳細は明らかになっていないが、全長5・1メートル、全幅1・9メートルを超えるはずだ。これはライバルたちに対し、居住性の上でのアドバンテージを確保するため。使い勝手を考え、リアドアは現行モデル同様、スライドドアを備える。

フロントフェイスは、北米で高い人気を誇るレクサスES300(日本名ウインダム)のイメージを踏襲し、ツリ目のヘッドランプとなり、高級感と精悍さを兼ねそろえる。

ところで、ここで日本のミニバン・ファンに朗報だ。じつはこの次期シエナ、日本にも導入されるというウワサがある。これはもちろんホンダが日本に導入するラグレイトに対抗するためだ。次期シエナの日本導入によって、高級ミニバン市場が加熱するのは間違いない。

 

従来のミニバンにはない、先進的なフォルムを持つシエナ。なだらかなラインを持つフロントノーズが新しい。

高い実用性を持ちながら、スマートなイメージを造るため、緩やかな弧を描くルーフライン。リアドアは両側スライドドアだ。

現行シエナはこんなクルマ
先代カムリをベースとする現行シエナは、メインのパワーユニットは3リットルV6。ライバルたちに比べ、若干小さいエンジンながら、同等のパワーを発揮。エリートたちに好まれるモデルだ。


兄弟モデルになる”新グランビア系“ グランドハイエースの新名称発覚
フルモデルチェンジを間近に控える次期グランドハイエースの最新情報をお伝えしよう。まず新名称は「アルファード」に決定した。これは付加価値を表すα(アルファ)とハードを組み合わせた造語だろう。また、発表日は5月21日に決定したようだ。これは最大のライバル、日産エルグランドが5月22日に発表されるのを意識し、その前日に設定したためだ。マークIIブリットが日産ステージアの発表に遅れをとった反省がいかされている。