相変わらず長い納期をともなっているフィットに、スポーツモデルが密かに用意されていることが判明した。現行フィットは燃費に重点を置いた新開発2プラグ仕様の1.3i-DSIエンジンを搭載しており、スペックも86ps/12.1kg-mとマイルドに仕上がっている。しかし、コンパクトHBもここまで勢力を伸ばしてくると、ハイパーモデルが求められるのは当然のこと。そんな要望にいち早く応えるべく、まだ誰も知らない“スポーツ・フィット”が開発されているのだ。
「タイプS」と命名されるであろう追加グレードは1.5Lエンジンを搭載。スポーティな走りが味わえるよう、ホンダマルチマチックS(CVT)に代わって5速MTが組み合わされる。イージードライブを求めるユーザーのために、ATも用意されるはずだ。この1.5Lエンジンは150ps/15.8kg-m程度を発揮するとの情報もあり、専用サスペンションと相まって俊敏な走行フィーリングが味わえるだろう。
内外装にもオリジナリティが盛り込まれる。スポーティな雰囲気を演出するために鮮やかなシート表皮や革巻きシフトノブ、カーボン調フィニッシャーがおごられ、ホワイトメーターをはじめとするインパネ照明には情熱的なレッドが採用される可能性もある。
一方、エクステリアではエアロ形状の専用バンパーと15インチアルミホイールが目を引く。上に再現したチャンピオンシップホワイトのボディカラーと赤バッジが実現するかどうかは未定だが、どうせならこれくらい強烈なインパクトを放ってほしいよね。
奪い取られたコンパクトHBの王座を何としてでも奪回したいヴィッツは12月20日にMCでリフレッシュが図られ、同時にモデリスタ製のターボモデルもラインナップ(詳細は32ページに掲載)。この“スポーツ・フィット”登場を受け、ヴィッツVSフィットの熾烈なバトルは第2ラウンドへと突入する。はたしてフィットは逃げ切れるのか、大いに気になるところだ。
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