カペラに代わる新ネーミング
メーカー内で現在模索中!!
フォード・グループの一員としてブースを構えるマツダは、新型車リリースがなかった“忍耐の1年”にサヨナラを告げるべく、数多くのクルマを出展する。なかでも注目したいのがマツダ・ラインナップの次代を担う新型ミドル4ドアだ。すでに報じているように、このクルマはカペラに代わる新型車として02年春にデビューすることも決定している。
当初、スクープ班は9月に開催されるフランクフルトショーで、ミドルカーが発表されると予想した。なぜなら、カペラことマツダ626(輸出名)は国内よりもヨーロッパで高い人気を保持しているからだ。しかし、調査を進めてみると、意外なことに、ミドルカーは東京モーターショーで初披露されることが判明。その理由は、マツダがフォード・グループの中でミドルサイズ車の担当であり、今後フォードやボルボも使うプラットフォームの開発主担当だからである。
フランクフルト出品が見送られ、東京モーターショーで初披露されるマツダの新型ミドル4ドア。ミレーニアに似たヒップデザインが採用されるとの情報もある。 |
ボディタイプはイラストで再現したセダンのほかにワゴンと5ドアHBも存在。フロントノーズは最近のマツダ車にならい、つり目ヘッドランプと5角形グリルで構成され、スポーティな雰囲気が打ち出される。セダンに関しては「前半分が現行カペラ、後ろ半分がミレーニアに似ている。リアはハイデッキで、現行モデルをさらにヨーロッパ調にしたデザイン」との証言も得られている。全ボディとも幅が広げられ、3ナンバーサイズへとクラスアップ。また、搭載エンジンは1.8L、2L、2.3L
S-VT(可変バルブタイミング)が想定されており、ヨーロッパ向けには直噴ディーゼルも用意される見込みだ。
冒頭で触れたとおり、この新型ミドル4ドアはカペラ後継車であり、カペラの名は引き継がない。そこで、本誌スクープ班は新ネーミングの調査も推し進め、候補に挙がっているものをキャッチすることにも成功。その結果、現段階では「ATENZA(アテンザ)」と「ANTHEON(アンシオン、アンセオン)」のふたつが選択肢として最終審査を受けていることがわかった。ショーで正式名が発表される可能性は低いが、この新しいネーミングはマツダの世界共通ブランド戦略にのっとり、国内向けにとどまらず、ヨーロッパ向けにも使われるだろう。つまり、これは永らく親しまれてきた数字だけの車名(626)が消えることをも意味している。誰もが待ち望んでいたマツダの奮起がまもなく始まる。