スクープ

2002年2月


トヨタ極小ミニバン
トヨタ
ミニバン激戦スクープ!!
予想発売時期
03年?
予想価格
140〜180万円
販売チャンネル
トヨペット店?
絶対にあるモビリオ・キラー トヨタ極小チビバン
モビリオに似た高効率パッケージングを採用するであろうトヨタの極小チビバン。ほかのトヨタ車と同じく、シャープなラインがボディ随所に採用されるに違いない。エンジンは1.5リットル直4が濃厚。
 
いまトヨタがもっとも恐れている存在は、オデッセイ、ステップワゴン、ストリーム、フィットなど、立て続けにヒット作を送り出しているホンダだ。それを証拠に、トヨタはホンダが開拓した市場に次つぎと商品を投入し、必死に追従を図っている。あるトヨタ関係者は「ホンダを追いかけているとは思われたくないけど、実際には追従せざるを得ない」とも語っている。

例えば、イプサムは01年5月デビューの2代目で2・4リットルエンジン搭載の3ナンバー車に拡大され、新たな兄弟車ヴォクシーが加わって戦力アップを図ったノアは低いフロアやファミリー層を意識したCMでモロにステップワゴンをライバル視。さらに、ストリームからのユーザー争奪を使命に掲げる新型ミニバン「760N」(左のコラム参照)や、フィットの23km/リットルをしのぐヴィッツ低燃費モデル(10・15モード目標燃費24km/リットル)も開発が進んでいるのは既報のとおりだ。

ならば、モビリオ・キラーも存在するのではないか。こんな計画を思い浮かべ、想像するのは難しいことではない。トヨタは3列シートミニバンの最小モデルとしてスパシオをラインナップしているが、これはカローラ・ベース。一方のモビリオはヴィッツ対抗のフィットをベースにしたスペース効率優先の極小チビバンだ。もしかしたら、トヨタ社内ではスパシオの下に位置づけられる、さらなるチビバンがいるのではないか?――スクープ班ではこんな予想を抱いている。

残念ながら、確たる証拠がキャッチできていないので、ここから先は推測の域を出ないが、エンジンには1NZ-FE型1・5リットル直4ユニットが用いられ、全長は4m前後に抑えられるはずだ。3列シートが十分に使いこなせるよう、パッケージングはモビリオ同様、スペース効率を第一に考えた設計となるだろう。もちろん、内装のシート機構や装備にはモビリオを圧倒するだけの、トヨタならではの知恵が盛り込まれるにちがいない。

"第六感"の鋭さには自信がある本誌スクープ班。モビリオ・キラーが単なる妄想なのかどうか、今後も真偽のほどを調査していく。

 
「760N」のキーワードは“スポーティ&低価格”
予想発売時期
03年1月
予想価格
160〜225万円
販売チャンネル
ネッツ店
760Nは台形型のDピラーを採用し、イプサムに似た存在感を演出する。ノーズには1.8リットルおよび2リットルD-4エンジンが収まる予定だ。

イプサムの3ナンバー化を受け、トヨタは新たに5ナンバーサイズの新ブランドミニバンを開発し始めている。低コストと短期開発を達成するために、フロアまわりはカローラ系やアリオン/プレミオから流用。リアサスペンションまわりは3列目シートとの両立を図るために、既存のパーツに改良が加えられる予定だ。最有力ライバルは5ナンバーミニバン市場で快走を続けるストリームで、低価格とスポーティな内外装デザインが売りにされる。いまのところ、搭載エンジンには1ZZ-FE型1.8リットル(「超-低排出ガス認定」取得を目標)と1AZ-FSE型2リットルD-4が候補に挙がっており、2リットル車にはスーパーCVTが組み合わされて平成22年燃費基準も達成予定。内装ではイプサム同様、完全格納できる2&3列目シートや新ネットワークサービス「G-BOOK」が目を引く。

最新の開発状況をチェックしておくと、フロアまわりの開発はほとんど終わっており、内外装デザインもまもなく決定。春には既存車種を用いての簡易試作が製作され、走行テストが本格化する。なお、デビュー時期は03年1月が濃厚で、乗用セダンに近いドラポジのミニバンをもたないネッツ店に投入される可能性が高い。


本家グランビアは消滅か?一大ファミリーを大幅整理
予想発売時期
02年7月
予想価格
285〜425万円
販売チャンネル
トヨペット店・ビスタ店
現行モデルを上回る堂々としたディメンションが迫力をかもし出すグランビア後継ミニバン。全体的な雰囲気は現行モデルから踏襲。

3ナンバーサイズのグランビアから始まり、遅れて5ナンバー幅のレジアス/ツーリング・ハイエースや兄弟車グランド・ハイエースも加わってビッグファミリーに膨れ上がった一連のミニバン勢。しかし、夏に行われる7年ぶりのモデルチェンジでボディサイズは1種類になり、兄弟車も整理される予定だ。プラットフォームやエンジンなどのメカニズム面はエスティマから流用され、FF方式を用いて低床化が実現するだろう。

現在、このグランビア・ファミリーは車種によってネッツ店、トヨペット店、ビスタ店で販売されているが、最新情報によるとネッツ店が取扱いチャンネルから外され、モデルチェンジ後はトヨペット店とビスタ店で扱われることになるようだ。これにともない、グランビアは4月にも廃止され、ハイエース系とレジアスのブランド名が生き残る模様。ちなみに、根強い人気を誇ってきたキャブオーバーワゴンのハイエースも、基本設計の古さや排気ガス規制とのからみから同時にモデル廃止される可能性が高い。