スクープ

2001年9月


ライトウェイトスポーツ
ホンダ
グローバル・スモールプラットフォーム採用第3弾は
ライトウェイトスポーツだ!
正式な開発はこれから立ち上がる予定だが、それに先がけて外観フォルムを予想してみた。ボディ前後を絞り込み、コンパクト感を演出。まさに“ミニ・インテグラ”的なクルマだ。
 
新しいグローバル・スモールプラットフォームとiシリーズエンジンを組み合わせた「スモールMAXシリーズ」を今後も展開していく

6月21日に開催されたフィット報道発表会の席上で、吉野社長はこのように力強く明言した。好評を博している第1弾のフィットに続き、12月に第2弾となるキャパ後継車「モビリオ」がデビューすることは、すでに本誌でもお伝えしているとおりだ。

さらに、スクープ班では第3弾として開発構想が持ち上がっているライトウェイトスポーツに関する情報も新たにつかんだ。ホンダはインテグラやS2000、NSXといったスペシャリティを販売しているが、かつて得意とした手頃な価格帯のクーペをいま現在はラインナップしていない。3気筒1Lのインサイトはサイズこそ手頃だが、ハイブリッドシステムを搭載した、ある意味特殊なクルマで、決してサイズに見合った手頃な価格設定とは言えない。

街のホンダ・ディーラーが、そしてボクらが欲しいのは、もっとキビキビ感があって軽快に走りが楽しめるクーペなのだ。登場後まもないフィットのボディサイズこそが理想的で、これにカッコいいフォルムを組みあわせ、タイトなキャビンが演出されたら言うことない。そんなボクらの要望を先読みするかのように、ホンダ社内ではスモールMAXシリーズ第3弾としてクーペの開発が立ち上がろうとしている。ヒップポイントを下げるためにも、フロントシート下にある燃料タンクを移設するなど、克服すべき課題は多いが、それらをクリアするだけの気力と勢いがいまのホンダにはある。スクープ班はそう確信しつつ、さらなる続報を求めて調査を続けていく。

 
現在ホンダが販売している小型クーペはインテグラとインサイトの2台だ。インテグラは2L i-VTECを、インサイトは3気筒1Lベースのハイブリッド・システムを搭載しており、これらの間に位置するのが今回キャッチしたライトウェイトスポーツだ。
 
グローバル・スモールプラットフォームってナニ?

フィットで初採用されたグローバル・スモールプラットフォームの大きな特徴は、燃料タンクをフロントシート下に設置し、リアフロア周辺にスペースを稼ぎ出したことだ。フィットの場合、これによって広大なラゲッジスペースを生み出すことに成功。

今回スクープしたライトウェイトスポーツでは、前席ヒップポイントを下げるためにも燃料タンクをふたたび移設する必要性がありそうだ。使用頻度が少ないリアシート下に移され、重量配分の最適化も図られるのでは?とスクープ班は大胆予想するが、そう簡単には実現しないかな。

車体中央に燃料タンクが置かれているグローバル・スモールプラットフォーム。
フィットとキャパ後継車「モビリオ」に続き、スクープしたライトウェイトスポーツはファミリー第3弾となる。このほかにも、いくつかの派生モデルが用意されているとのウワサ。