6月21日に開催されたフィット報道発表会の席上で、吉野社長はこのように力強く明言した。好評を博している第1弾のフィットに続き、12月に第2弾となるキャパ後継車「モビリオ」がデビューすることは、すでに本誌でもお伝えしているとおりだ。
さらに、スクープ班では第3弾として開発構想が持ち上がっているライトウェイトスポーツに関する情報も新たにつかんだ。ホンダはインテグラやS2000、NSXといったスペシャリティを販売しているが、かつて得意とした手頃な価格帯のクーペをいま現在はラインナップしていない。3気筒1Lのインサイトはサイズこそ手頃だが、ハイブリッドシステムを搭載した、ある意味特殊なクルマで、決してサイズに見合った手頃な価格設定とは言えない。
街のホンダ・ディーラーが、そしてボクらが欲しいのは、もっとキビキビ感があって軽快に走りが楽しめるクーペなのだ。登場後まもないフィットのボディサイズこそが理想的で、これにカッコいいフォルムを組みあわせ、タイトなキャビンが演出されたら言うことない。そんなボクらの要望を先読みするかのように、ホンダ社内ではスモールMAXシリーズ第3弾としてクーペの開発が立ち上がろうとしている。ヒップポイントを下げるためにも、フロントシート下にある燃料タンクを移設するなど、克服すべき課題は多いが、それらをクリアするだけの気力と勢いがいまのホンダにはある。スクープ班はそう確信しつつ、さらなる続報を求めて調査を続けていく。