スクープ
2004年 1月

グランドワゴン ホンダ
走る前からライバル車を抜いた!?
まだ誰も知らないグランドワゴン(仮称)驚きの最新情報

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ライバル車よりも全長が長く、低い全高を実現するグランドワゴン。横長基調のリアコンビランプはヘッドランプ同様、鋭角なデザインでスマートな印象をかもし出す。

エルグランドやアルファードをライバル視して開発され、GW前に発表を控えているグランドワゴン。そのボディサイズやエクステリア、スペックを本誌は次つぎと報告してきたが、今回はさらに詳しい装備情報をゲッツ。いままで数々のヒット作を生み出し、ミニバンにおける快適性を知り尽くしているホンダだけに、使い勝手のよい装備がおごられることも判明した。新たにわかった情報を確定リアデザインとともにお伝えしよう。
リアコンビランプ
省電力という点では優れているが、ランプ切れの時はユニットごと交換しなければならず、コスト高になるLEDランプ。
新型車に装着されるようになったLEDランプは後続車両にとって視認性が高く、省電力という面でも画期的だ。しかし、装着されているランプのひとつが点灯しなくなった際、ランプ本体を丸ごと交換しなければならず、バルブ球よりもコスト高になってしまう。横長ランプを採用するグランドワゴンではLEDの数が増えてしまい、コスト高につながってしまうために、採用が見送られたようだ。ただし、05年発表に向けて開発が進められているハイブリッド仕様では、先進性を打ち出すためにLEDランプが採用されるかもしれない。
アルミホイール
オデッセイLグレードに装備されている16インチアルミホイールが流用される見通し。
タイヤサイズには215/65R16が用意されており、タイヤメーカー3社(東洋ゴム、横浜ゴム、ブリヂストン)が供給するようだ。それに合わせてオデッセイに装備されている16インチアルミホイールが用いられる。さらに、走行時の安定感アップやドレスアップ効果が見込める17インチアルミホイールも設定され、雪道でも安心な4WDもラインナップされる。
両側スライドドア
スライドドアイージークローザーは半ドア状態でも自動的に閉まり、力を入れなくても大丈夫だ。
大型ミニバンにおける乗降性のウリはボディ中央に設置されている大型スライドドアだ。狭い駐車スペースでも広い開口部が確保できて乗降しやすいが、注目の新機構としてグランドワゴンではスライドドアのウインドウがフル開閉できる。ライバル車のアルファードは3分の2ほどしかウインドウを開けることができず、エルグランドにいたってはサードシート部サイドウインドウがフリップアウトするのみだ。一方、グランドワゴンでは走行中に外の景色を見たくなったり、シートに座っている際に圧迫感を感じた時はウインドウが全開にでき、開放感が得られる。また、走行中の誤操作による事故を防ぐために車速反応型オートドアロックが用いられる、との情報もある。半ドア状態でも確実にドアが閉まるイージークローザーやリモコン開閉が可能なパワーアシストも備わるはずだ。

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ライバル車よりも全長が長く、低い全高を実現するグランドワゴン。横長基調のリアコンビランプはヘッドランプ同様、鋭角なデザインでスマートな印象をかもし出す。
コックピット
メーターパネルやオーディオ、モニター画面はまとまり感のある一体型デザインとなる。(写真はアヴァンシア)
メーターまわりやセンタークラスターパネルはドライバーの視野に入る場所だけに、各メーカーとも使いやすさを追求している部分だ。ライバル車とひと味違う点として、グランドワゴンではアヴァンシアに採用された一体型デザインが踏襲され、メーターやオーディオ、モニター画面が大型バイザーで囲まれて視認性アップが図られる。センタークラスターにはホンダ独自の情報ネットワーク「インターナビ・プレミアム・クラブ」や左右独立式エアコンが操作できるスイッチ類、シフトレバーが配置される。
セカンド&サードシート
大型ミニバンのキャビンを最大限に活かすため、助手席にチップアップ機構を装備。助手席を前後にスライドさせることで、左側への移動もラクにできそうだ。 衝突時における頸部損傷を軽減するためにアクティブヘッドレストを全席に採用。
大型ミニバンで欠かせないのが多彩なシートアレンジだ。グランドワゴンではサードシートも使って8名で乗車したり、4人でリムジンのようにくつろいだり、はたまた広いラゲッジスペースを確保したり、人数や用途に応じてさまざまに使い分けることができそうだ。セカンドシートには荷室を広げられるよう、ライフの助手席に採用されたような座面チップアップ機構が備わる(グランドワゴンは6:4分割)。また、それなりの力が必要だったセカンドシートのスライド操作が片手でラクに行えるよう、シート肩部分にはシエンタと同じようなワンタッチレバーが装着される。さらに、安全面でも手抜かりがなく、大型ミニバン初となる全席アクティブヘッドレストも採用。万一の衝突時でも自動的にヘッドレストが前方に傾き、頸部損傷の軽減が図られる。
エンジン
可変シリンダーシステムを採用して250psを発揮する3リットルV6エンジンがインスパイアから流用される見通し。
エンジン排気量はアルファードと同じく2.4リットルおよび3リットルが設定され、エルグランドのような3.5リットルモデルの設定はない。2.4リットルモデルは直4で、160psを発揮。3リットルモデルにはインスパイアに合わせて開発されたV6・i-VTECエンジンが搭載され、エンジン負荷が比較的少ない巡航時を中心に片バンク3気筒のバルブ駆動を休止、低燃費性能を実現する気筒休止システムが組み込まれる。そのうえ、レギュラーガソリン仕様なので、経済性の面でも優れている。
グレード展開
3リットル V6モデルには本革や木目調パーツを多用した高級志向グレードの「VZ」と、普及グレードの「VG」をラインナップ。一方、CVTが組み合わされる2.4リットル直4モデルには「S」グレード、「L」グレードが設定され、おそらく量販グレードの「M」も用意されるはずだ。さらにスポーティモデル「アブソルート」がオデッセイとストリームに続き、グランドワゴンにもMCの際、専用セッティングが施されて追加される、とのウワサもある。
●はみ出し情報 その1●
ボディカラーについてはシルバーやブラック系のほか、いままでにないベージュ系の新色も用意されている模様。
●はみ出し情報 その2●
上記の装備のほか、全タイプにリアウインドウデフォッガー&ドアミラーデフォッガーが装備されることも判明。


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