スクープ

2001年8月


キャパ後継ミニバン
ホンダ
優等生パッケージング第2弾は
ファニールックだけど7人乗車OK!!

フィットがバカ売れしている。すでに月販目標の8000台を軽く突破し、2万台以上のバックオーダーを抱えていて「オプションやボディカラーの組み合わせによっては来年2月頃の納車になるケースも」とセールスマンは話す。燃料タンクをデッドスペースだったフロントシート下に移設し、効率よくスペースを稼いだ「グローバル・スモールプラットフォーム」は、ホンダも公言しているとおり、フィットを皮切りに今後も派生車種に次つぎと流用されていく。その第2弾が12月にも登場するキャパ後継ミニバンだ。


大きなグリーンハウスが特徴的なキャパ後継車の確定フォルム。ボディサイドには彫ったようなキャラクターラインが採用され、メリハリあるデザインに仕上がる。

この新型車はストリームの下に位置するホンダ最小の3列シートミニバンで、丸いノーズと大きなグリーンハウスが特徴的。何しろ乗員の二の腕が外から見えるほどウエストラインが低いのだから、改めてそのガラス面積の大きさには驚かされる。

キャビン部分のシルエットはスクエア基調でスペース効率に優れ、3列目シートの居住性はスパシオを上回るとの情報もある。全体的なデザインはシンプルだが、バンパーからホイールハウスを経てボディサイドへと続くキャラクターラインは彫りが深く、S-MXにも似ている。

搭載エンジンには1.5Lが採用されるとの見方もあるが、いまのところフィットと同じ1.3Li-DSI(ツインプラグ)での開発が続いている。1.5Li-DSIDSIも開発されているものの、あまりに燃費が良すぎてシビックの立場が無くなることが懸念されているとか…。

内装では使い勝手のよいシートが目につく。2列目、3列目ともにクッションは左右一体式のベンチタイプだが、シートバックは5:5分割に分かれていて自由にアレンジできる。ちなみに、3列目はストリームと同方式で完全格納でき、2列目もダブルフォールディング方式で折りたたむことが可能。フィットにはあえて採用されなかったインパネシフトや豊富な収納ポケット類も、ヤングファミリーには人気を呼びそうだ。02年のミニバン市場もホンダ圧勝の構図でキマリか!?

●現行キャパ
現行キャパ
97年の第32回東京モーターショーにJムーバーのひとつ「J-MW」として出品され、翌98年4月に発売された。デュアルデッキ・パッケージを採用し、フラットフロアを実現したのが印象的だったが、「ミニバンに比べて使い勝手が悪く、価格も割高だったのが敗因」と話すディーラーマンもいる。