じつは、今年秋にも登場する新型カムリには、従来どおりの標準グレードに加え、新たにスポーティシリーズもラインナップされることがスクープ班の調べで明らかになった。今回、擬装を脱がせてスッピン姿をあらわにしたのは、そのスポーティシリーズの代表モデルなのだ。
じゃぁ、標準グレードとどう違うのか。まず、フロントマスクに豊かな表情をもたらすラジエターグリルがメッシュ状の専用デザインで、標準グレードに採用されるメッキタイプに見られる高級感は抑えられている。同時にヘッドランプのハウジングもブラックアウトされており、4灯式であることを強調。この手法はマークIIやツーリング・ハイエースなど、すでに数多くのトヨタ車に使われている常套手段だ。なお、上級グレードのヘッドランプにはディスチャージタイプが採用されることも決定している模様。
足まわりは16インチの専用アルミホイールでキリッと引き締められ、スポーツチューンド・サスペンションと相まって高いハンドリング性能がもたらされるだろう。このほか、トランクリッドにはリアスポイラーも装備される見込みだ。
引き続きビッグキャビンを売りにする内装では、黒木目調パネル(ワインレッド木目調になる可能性あり)やブラックに近い濃色のインテリアカラー、モダンにまとめられたシート生地&トリムが、外観に引けを取らないスポーティ色を演出。
フロントノーズには2AZ-FE型2・4リットル直4(118kw/221N・m)、または熟成が図られた1MZ-FE型3リットルV6(162kw/304N・m)エンジンが搭載され、FFラージセダンにふさわしい上質な走りが味わえるはずだ。
直近のトヨタ・ラインナップでは「iR」や「RS」のグレード名を与えられているスポーティシリーズ。ここで紹介したように、新型カムリにも同種のモデルを設定することでユーザーの平均年齢を下げ、若返りを図るのがトヨタの狙いなのだ。