スクープ

2002年2月


アコード
ホンダ

“2.4リットルタイプR”でアコードが加速する
この後ろ姿について来れるか!?

さまざまな情報を総合し、スクープ班が予想するアコードのリアビュー。考えていた以上にすっきりとしたデザインになるようだ。
 
4ドアのS2000を作ろう――同名モデルのアップデート版にすぎないモデルチェンジではなく、これまでにない"スーパーセダン"を作り上げるために、新型アコードの開発陣が掲げた目標だ。  アコードが次に目指しているのは、ひと言で表現するならば「最強のFFスポーツセダン」ということになる。しかし、それは単にハイパワーを与えられたモンスターマシンではなく、ましてS2000のイメージをデザインに取り入れただけの4ドアセダンという意味でもない。

シャシーの設計段階から"走り"を優先させた思想を折り込み、世にあふれるスポーティな"だけの"セダンたちに後塵を浴びせることこそ、アコードの新たな使命なのだ。

エンジンに関しては2リットルが2タイプ、そして新開発2・4リットルという合計3タイプが予定されている。さらに、モデルライフ途中には2・4リットルのチューンナップ版が追加されるという情報も入ってきている。

8月のデビューと同時にラインナップされる3エンジンのうち、2リットルのハイパワー版はインテグラ・タイプRにも搭載されている220psのK20Aだ。この情報に触れたスクープ班は、「ついにアコードにもタイプRが出るのか」と興奮したものだ。

しかし、そのエンジンを搭載するのは『ユーロ200S』なるスポーティグレードらしい。"R"の称号は与えられないのだ。

では、やはり新型アコードに"R"はないのか? いや、そんなことはない。そのカギは、途中で追加されるという『チューンナップ版2・4リットル』が握っているようだ。たしかに220ps版K20Aは軽快にまわるスポーツエンジンだが、インテグラやシビックより大柄なアコードを"無敵のFFセダン"とするには少々役不足というか、適任ではないように思える。

その点、排気量の大きな2・4リットルをチューニングするなら、車格に見合ったトルクフルなスポーツエンジンになりそうだ。ノーマルでは200psを発揮するところを、おそらく250ps近くまでパワーアップされることはほぼまちがいない。

2リットルで250psを絞り出すS2000のF20Cエンジンのように「低回転域はスカスカ」などと酷評されることもなく、トルクに余裕を持ったバランスの良いスポーツエンジンとすることも可能なはずだ。数値だけをイタズラに追いかける、名ばかりのスポーツセダンたちを尻目に、アコード"タイプR"はツインエキゾーストから快音を響かせながら加速していく。この後ろ姿に、誰がついて来れるだろうか…。

 

フロントは既報のとおり、S2000のテイストを取り入れたデザインを採用。フェンダーアーチの張り出しが、攻撃的な印象を与える。


ホンダ“R”の称号
インテグラ・タイプR
シビック・タイプR
NSX-R
インテグラ、シビック、そしてこれから登場するNSX-Rと、これまでの“R”はレーシーなイメージのモデルばかりだったが、アコードはこれらとはやや路線を異にする“R”となる。

前期型最後はコレでキマリ!?黄色いWRXを見つけた
アコードよりサイズは小ぶりだが、高性能ぶりでは負けてないインプレッサWRX。既報のとおり、夏には大幅なMCが行われ、丸目ヘッドランプが整形されて個性が抑えられることが決定している。そんな大手術を控え、WRXに新たな特別仕様車が加わるようだ。ナマ撮りしたクルマは現行モデルそのものだが、ボディカラーはワゴン専用色であるはずのアストラルイエローだ。より鮮やかで、ランエボへの対抗心も垣間見える黄色いWRX。前期型最後の特別仕様車はコレでキマリかな!?
アストラルイエローに塗られ、鮮やかなルックスに変身したWRX。特別仕様車として近々デビューか。