そんなナマやさしいもんじゃない! 今度のアコードは気合いの入った“激変”だ!!――本誌1月号のスクープから引き続き次期アコードを追っていたスクープ班がキャッチした情報は十分に衝撃的なものだった。
まるでS2000を4ドア化したようなスタイリングは、スペックを聞かずともそのスポーツ・パフォーマンスを物語る。開発コンセプトも、「FFでも、S2000のセダンと言えるパフォーマンスを実現する」というものだ。ホンダが、というより現場の開発スタッフがそれほどまでの熱意を注ぎ込んで作り上げているモデル。次期アコードは、いままでのキャラからは想像できないほどアツいセダンに変貌するのだ。
現行アコードではスペシャルチューンモデル「ユーロR」をラインナップするが、これはあくまで“チューニング”モデルにすぎない。
しかし、新しいアコードではフルに新設計されるプラットフォームの段階からスポーツセダンを意識して開発される。居住性重視の結果シビックのプラットフォームに採用された『フラットフロア設計』も、アコードではリアサスペンション設計の自由度を失うということで採用が見送られた。それほどまでに、走りを追求している証拠だ。
また“それ用に設計”されるということは、単なるチューニングとは大きく異なる。ただパワーを追いかけるだけのためにエンジンを換装したモデルとは一線を画し、走る・曲がる・止まるという基本性能を根本から煮詰めることで、走りを楽しむためのスポーツセダンを作り上げる。目指しているのは、そういうクルマだという。
あえて多角的なラインナップ展開は行わず、基本3+1グレード(1月号スクープのグレード展開参照)というシンプルな体系としているのも、“スポーツ・アコード”に特化した結果と言えるだろう。
さて、アコードといえばワゴンの存在も気になるところだ。セダンより数カ月遅れでデビューするといわれるワゴンも、すでに販売店幹部へのお披露目をすませたとの情報があり、少なくともデザインは決定していると考えていい。
最大の特徴となるリアエンドは現行ワゴンから一転、スパッと垂直にカットされたようなスタイルを採用。後ろ姿を引き締めるリアコンビランプは、なんとCR-Vなどのようなタテ型テールランプになるという。
同じクリオ店扱いのアヴァンシアがモデル廃止となることから、その顧客もカバーする位置づけとなるアコードワゴンは、セダンよりやや落ち着いた味付けが施されそうだ。
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