近ごろのホンダ車には、先代モデルの人気を受けて“キープコンセプト”なフルモデルチェンジを行う車種が多い。記憶に新しい現行モデルだけでもオデッセイ、シビックフェリオ、ステップワゴン、CR−Vと、多くのモデルが先代のイメージ継承を意識したデザインとなっているのだ。
アコードは北米市場におけるホンダ主力車種として、トヨタ・カムリと熾烈なシェア争いを展開しているが、01年秋に新型へ移行したカムリの後を追いかけ、02年8月にフルモデルチェンジする。しかも、そのデザインは現行モデルのイメージを受け継ぎながら、さらにシャープな印象を強めたものになる――そう、アコードも“キープコンセプト”なモデルチェンジを行うのだ。
ヘッドランプは薄型でキリッとした表情。外側のロービームをプロジェクターランプとし、内側のハイビームとの間に独立したスモールランプを配置する「3眼風」のデザインだ。フロントグリルは下辺がバンパーへ食い込むように鋭角化した5角形グリルとなり、最新のホンダ・ファミリーフェイスへと進化する。
リアビューは横長コンビランプでクリーンなイメージを演出しながら、その中に丸形レンズをビルトインすることで個性を主張。
グレードは4タイプで、エンジンは3機種を使い分ける。中でも注目は「EURO200S」と呼ばれるスポーツモデルだ。インテグラ・タイプRと同じK20Aエンジンを搭載し、トランスミッションはもちろん6速MT。足回りにも独自のチューニングが施されるはず。
上級グレードには新開発2.4Lエンジンを搭載し、なんとVGS(車速応動可変ギアレシオステアリング)やスマートエントリーシステム、さらにはホンダ車としては初めてのカーテンシールドエアバッグも採用されるという。
判明したのはほんの概略だが、実のある進化ぶりが今から楽しみだ。
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