スクープ
2005年4月

 グランディス  三菱
 グランディススポーツギア252万円で5月発売

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スポーツギアには力強い横ルーバーの専用グリルとアンダーガーニッシュ付バンパーが装備され、アクティブな雰囲気が演出される。開発時にはツートンボディも検討されたが、営業側からの要望でモノトーン化が決定。

 従来の三菱車とは一線を画すスタイリッシュなデザインを武器に、03年5月に登場したグランディス。個性を表現する曲線基調のウエストラインや先進的なLED式テール&ストップランプ、日本車離れした斬新な内装色など、旺盛なチャレンジ精神を持ってミニバン市場に乗り込んだものの、一連のリコール問題によるイメージダウンが避けられず、販売面でも苦戦を強いられてきた。

 そんな状況からの起死回生を狙う三菱の秘策が「SUV DNA」の付与だ。周知のとおり、「SUV DNA」とは「スポーツDNA」と並ぶ新生・三菱自動車の大きな柱で、グランディスにもSUVらしさが盛り込まれて販売増が図られる。その戦力として新たに投入されるのがスポーツギアだ。

 過去にスクープした内容を裏付けるかのように、本誌では内部資料に掲載されたスポーツギアの確定写真を入手した。やや画質が悪くて見づらい点はご了承いただきたいが、15mm高い車高やフロント、サイド、リアとボディ下方を一周するアンダーガーニッシュ、そしてアクティブな雰囲気に輪をかけるビルトイン式ルーフレールが備わっているのが見える。ドア下方からリアフェンダーにかけてはクラディングパネルも装着されており、車高アップに伴う安定感の低下を解消。

 開発時にはツートンボディが検討されていたが、販社重役向けの内見会で不評だったため、モノトーンに改められたという。ボディカラーにはウォームホワイトパール、クールシルバーM、ブラックマイカ、ダークブルーイッシュグレーマイカの4色を用意。

 インテリアには専用色ブラックのアルカンターラ・シート表皮をはじめ、アルミペダル、ドア開口部のアクセントとなるスカッフプレート、AC電源も装備される。さらに、本革シートもオプション設定。  以上のような専用エクステリアと上質装備がおごられるスポーツギアは2WDと4WDから選択でき、前者が252万円、後者が276万円で売り出される(税抜き価格)。

 スポーツギア登場と併せて見ておきたいのが既存モデルのMCだ。コルト同様、フロントマスクからはブーレイ顔のエッセンスが取り払われ、スッキリ感が向上。エレガント系には横基調のメッキグリルが、スポーツモデルには黒いメッシュグリルが用いられて性格に見合った表情が作り出される。これに伴ってボンネットフードやバンパーの造型も見直され、結果的に大幅な手直しとなる。ヘッドランプ・ハウジングの色はスモークグレーに統一。

 4パターンから選べる内装色は、インパネ上面色がブラックに集約され(現行モデルはマルーンもしくはダークバイオレット)、インパネ下部とシートのみがベージュとグレーから選択可能となる。また、フロントシートの背もたれはサポート性の高い形状に変わる。

 ボディカラーではウォームシルバーM、ライトブルーM、ディープレッドマイカ、ライトイエローグリーンMの4色が消滅し、新たにベージュM、レッドM、ダークブルーイッシュグレーマイカの3色を追加。先に触れたベージュ内装とグレー内装はボディカラーを問わず、自由に組み合わせられるのが嬉しい。

 装備アイテムで目を引くのが三菱初のキーレス・オペレーションシステムだ。トヨタや日産が先行採用している、いわゆるキーフリーシステムで、電子キーを身につけているだけでドアロック解錠やエンジン始動が行える便利な装備だ。他社に先がけて電子キーが2個、装備されるのも見逃せない。そのほか、コルトプラスで採用済みの電動テールゲートと、音声ガイダンスがサポートしてくれる駐車ガイドシステム(これも三菱初)も要チェック。

 逆にユースフルシートのネットやフットウェルカムランプ、助手席サンバイザーのチケットホルダー、運転席アシストグリップ、インパネ1DINポケットのフタ、FMダイバーシティアンテナなど、廃止される装備も少なくない。

 今回のMCではグレード名も変更されて懐かしいネーミングが還ってくる。スタンダードはMXに、エレガンス系はエクシード系にそれぞれ改名され、スポーツ系はスポーツEに集約。冒頭で触れたスポーツギアと併せて計5グレードがラインナップされる。また、装備が自由に取捨選択できるCFC(カスタマー・フリー・チョイス)はわかりにくく、かつ需要が少なかったために廃止され、従来のオプション方式が再度、取り入れられることになった。

 オデッセイ一人勝ちの市場で、新型グランディスは三菱のブランドイメージ向上に貢献できるかな。

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ビルトイン式ルーフレールやマッド&スノータイヤ、専用17インチアルミホイールが個性を強調。車高は標準モデルより15mmアップにとどまっており、乗降性への影響は少ないだろう。 リアにもアンダーガーニッシュ付の専用バンパーがおごられ、差別化が図られる。グランディスの特徴でもある縦長LED式テール&ストップランプやメッキガーニッシュはそのまま受け継がれる。
わかりづらいCFC(カスタマー・フリー・チョイス)廃止して
懐かしいネーミング復活
ラグジュアリー系には
横基調メッキグリル

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精悍なスポーツEには
専用メッシュグリル

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エクシードに改名されるエレガント系には横基調のメッキグリルが配される。ボンネットフードの形状も変わる。 スポーティ系モデルはスポーツEに集約され、不評だったブーレイ顔が一新される。併せてバンパーも新デザインに。

■グランディスMCモデルの車両本体価格(編集部予想)


価格はすべて2WDのもの(税抜き表示)。


はみ出し情報 その1
ドレスアップ・モデルの「ROARカスタム・コンプリート」は今回のMCで廃止。一方、福祉車両のハーティラン・シリーズはスポーツギアを除く全グレードに用意される。
はみ出し情報 その2
月販1000台が目標とされる新型グランディスは5月下旬に発表された後、6月4&5日の店頭発表会および同11&12日のアンコール展示会を通じてユーザーにアピールされる。


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