スクープ
2004年12月

 カルディナ  トヨタ
 NEW カルディナがやってくる ますます走行性能が磨かれて1月18日デビュー

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リアコンビランプにクリアレンズが用いられ、中央のガーニッシュ上にはメッキモールが装着される新カルディナ。現行モデルよりまとまり感が強くなっているのが印象的だ。

 ワゴンでありながらニュルブルクリンクに持ち込まれ、運動性能が極限まで鍛え上げられたカルディナ。デビュー時には先代からの激変ぶりとスペシャリティカーを凌駕するパフォーマンスが高い注目を浴びたが、その反面、若々しさを狙いすぎてユーザー層が絞り込まれるという弱点を露呈してしまった。そんな反省から、新春早々1月18日に発表されるMCモデルでは外観に落ち着きがもたらされ、内装の質感アップや使い勝手の向上が図られてワゴン本来のキャラクターが強調される。

 スクープ班がつかんだ確定フォルムを見ると、確かに現行モデルより落ち着きが増しているのがわかる。ラジエターグリルのルーバーが2本に増え、バンパー内エアインテークが左右分割タイプに変更されることでボンネットフードからの連続感を強調。また、ヘッドランプのロービームにはプロジェクターランプが用いられてメリハリある表情が作り出される。

 リアビューの目新しさもマスクに負けてない。特徴的なコンビランプはクリアレンズとマルチリフレクター化によって質感が高まり、併せて形状も手直しされることで、やはりガーニッシュとの連続感が演出されて洗練度アップ。バックアップランプがバンパー内から移されるのもMCモデルを見分けるポイントだ。ちなみにアルミホイールも15インチ、17インチともにデザイン一新。

 外観と同じく、インテリアのクォリティも見直される。ドアトリムやデッキサイドトリム、ガーニッシュ類はダークグレーに変更され、広がリあるイメージが与えられる。逆にシート表皮はブラックに統一され、落ち着きを演出。Nエディションが廃止されることを受け、トップグレードのGT・FOURにはレカロシートが標準化される。さらに、メーター盤面はオプティトロン仕様がブルーからブラックに、アナログ仕様がブラックからパールグレーにそれぞれ変更され、見やすくなる。オーディオとヒーターコントロールパネルの液晶部分はアンバーに変わる。

 ワゴンならではの実用性を確保すべく、今回のMCではラゲッジルームも大幅に手直しされる。現行モデルではスッキリした印象を狙ってデッキサイドカバーが装着されているが、これが廃止されて有効幅の拡大が図られる。おかげで荷室幅は1086mmから1492mmに拡大。フル乗車時の容量も11リットル多い369リットルへと増える。また、トノカバーはボードタイプから収納しやすい巻き取り式に変更。

 もちろん、現行モデルの思想を受け継いで運動性能にも磨きがかかる。具体的にはインパネ裏側のリインホースメント(パイプ)に補強材が追加され、フロアとの結合部も強化。結果的にステアリングを切った時のねじれが低減され、応答性が高まるという。また、リアサスペンションのブレースは2点式から3点式に変更。同時に前後タイヤの前方に装着されているエアスパッツは大型化され、整流効果が改善される。このほか、1AZ型2リットルエンジンは平成17年排ガス基準50%低減(3ツ星)レベルを達成。

 1月号で報じたとおり、需要の少ないブラインドコーナーモニター&レーンモニタリングシステム、センターバイザー、室内イルミネーション、照明切り替え機構は廃止されてコスト削減も図られる。精悍さをそのままに、適度な落ち着きと使いやすいラゲッジルームを得ることで、カルディナの夢でもあるユーザー層拡大は実現するかな。

 
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MCでコンビランプからガーニッシュへのラインがつながれ、リアビューに落ち着きがもたらされる。

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マルチリフレクター化によって高品位なイメージが強調されるリアコンビランプ。バックアップランプがバンパー内から移設されている点も目新しい。
 現行モデル

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新型カルディナではバンパーやヘッドランプ、ラジエターグリルが新デザインに変更されて落ち着き感と上質感が向上。写真は新色のシルバーMに身を包んだエアロパーツ装着グレードだ。
 
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グリルの形状およびカラーはエアロ仕様と標準モデルで統一される。また、プロジェクターランプの採用により、キリッとした表情が作り出されている。 ラジエターグリルからバンパー内エアインテークまでの連続感を新たに演出。
 
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ターンランプがグリル寄りに移され、ロービームにプロジェクターランプが用いられるヘッドランプ。ハウジングにはスモーク塗装が施されている。
現行モデル

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フロントスポイラー、サイドマッドガード、スポーツグリルなどがセット装着されたドレスアップ仕様の「クール・スタイリッシュ・バージョン」。
拡幅されるラゲッジルームがワゴン本来の使い勝手も確保
デッキサイドカバーが廃止されて荷室幅は406mm広い1492mmに。その結果、ラゲッジ容量も358mmから369mmに増加。トノカバーが収納しやすい巻き取り式に変わる点も見逃せない。

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