編集部blog
[2008/6/27]
【連載1】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

1-1)戻ってきた「黒革の手帳」

もう何年も前のことだ。私に新型車情報を送ってくれていたAが検挙された。そのときの模様は鮮烈に覚えているのだが、今はまだそのイヤな記憶を思い出したくはない。
彼への事情聴取から、私の存在が浮かび上がり、私もまた事情を聞かれた。その時警察に押収されたのが、一冊の「黒い革の手帳」(写真)である。といっても、もともと貧乏な私のことだから、ホンモノの革ではなくビニールではあるが。
編集部に配属されて20年。この間、マガジンXのスクープ担当者として遭遇したあらゆる現実が、その手帳には書き記してあった。
…、とここまで書いてみて、なんだかカッコつけすぎな書き方であることを反省。そんなに気取る話でもないんだよね、実際のところ。結構かっこ悪い失敗も多かったし。
もう、昔の話なんで、時効みたいなもんだ。
さて、元Xのスクープ記者がどんな取材をしてきたかを、これから披露していきたいと思うので、乞うご期待!
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