編集部blog
[2008/2/7]
■首都高でETC利用率80%突破!

首都高速道路の距離別料金制の議論がかまびすしい。
トラック業界を中心としたユーザーの反発もあり、1200円から1000円への上限金額下げとそれを支えるための道路特定財源の投入などが取りざたされている。
そして、この「距離別料金制」をシステム面から支えるのが、ETCである。
首都高速道路会社のHPによれば、最新のデータで、利用台数に占めるETCの割合は80%を越えている。
この数字は基本的に右上がりでのびている。
えっ、8割のクルマがETCなの?と、驚く人が多いのではないだろうか。
もちろん、普及ベースではなく、利用台数ベースだけどね。 ところで、読者の皆様はETCを装着されているだろうか。
率爾ながら、筆者はクルマ雑誌に携わっているにもかかわらず、マイカーにはETCを装着していない。
ごたぶんに漏れず、マイカーは週末以外は車庫に置いてあるだけ。
すでに登録後10年を経過しているが、総走行距離は5万kmを越えたばかりだ。
マイカーで首都高速を利用することは、月に1回あるかないかだし、一端、端末を取り付けてしまうと原則として、新しいクルマ(もっとも買い替える予定もしばらくないが・・・)に移設できないから、購入に二の足を踏んでしまう。
ところで、先週末、レンタカーを借りる機会があった。
予定が立っていたので、自車に端末はついていないものの、初めてETCカードを申し込み、実際に使ってみた。
当たり前だが便利である。
料金所をくぐるのに現金を出す必要もないし、停車する必要もない。
ETC専用ゲートなら順番待ちの行列もない。
国策として導入されたETCは、すでに実証実験も始まっているが、いろいろな分野への応用も視野に入れられている。
今回の「距離別料金制」の導入はまぁ、もともとETCを導入開始する前から、国交省内では練られていた制度だ。
あらゆる便宜を図って、ETCの普及促進を図ってきた国が「台数ベース」で80%を越えたETC利用率をバックに次はどんな策を弄してくるのか。
道路予算の獲得を常に念頭に置いて、政策を実行してくる{政官}の次の一手が興味深い。
ところで、あなたの周りにETCを装着している人は80%いるかな!?もちろんいない。
マガジンXはすっと、ETC未装着車への配慮をするよう、国に求めてきた。
でも、最早、首都高含めた高速道路の現状と将来を見る限り、この流れにあらがうことは難しい状況だ。
全国津々浦々にETCゲートは道路特定財源で敷設されるだろうから、そろそろ筆者もETCをつけなきゃしょうがないか。
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