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あとどれくらい待てばいいのだろう。半年、それとも1年? 宿命のライバルとも言うべきプジョー207GTiは、あとからデビューしたにもかかわらずあっという間に日本へやってきたし、シビック・タイプRだってハッチバックではなかったものの元気いっぱいに走りまわっている。さらに言えばアバルトマジックが掛けられたグランデプントが、隙あらば日本市場に攻め込もうと爪を研いでいるのだ。
そう、世界中のドライビング好き御用達、『ルノー・ルーテシアRS』。ルノーのBセグメントを受け持つルーテシアをベースに、モータースポーツ部門を一手に引き受けていたディエップファクトリー(もっと遡ればアルピーヌに辿り着く)で生み出される、フレンチロケットの代表選手である。
ノーマルアスピレーションの2.0L直列4気筒DOHCユニットは197psの最高出力と215Nmの最大トルクを発生。それに組み合わされるトランスミッションは日産と共同開発された6速マニュアル。またフロントサスはアルミ製のダブルアクスルストラットで、ノーマルと較べトレッドはフロントは48o、リアは50o広げられたほかホイールベースを10o延長。さらにリアスタビは10o太くなりシャフト直径も5o大きくされている。ちなみに0-100q/h発進加速は6.9秒、0-1000mは27.5秒、最高速度は215q/hというメーカー発表。
エクステリアだって手抜きなし。フロントフェンダーのエアアウトレットやリアのディフューザーがこのクルマの本気度を教えてくれる。特にディフューザーは高速道路で約40kg、サーキットで約70qのダウンフォースを発生するという。ついでにお家芸ともいえるピカイチの衝突安全性(ユーロNCAPクラッシュテストで5つ星)は従来通り。
ところで東モで展示されたRSは1台。タイムリーでもなく派手なカラーリングに身を包んでいたわけでもないのに、30前後の男性を中心に人垣が絶えることがなかったのはなぜだろう。そう、待ちわびているのはワタシだけではなかったのである。このクルマの本質を解っていて、期待に胸を膨らませていたのは。
もちろんルノー・ジャポンもそのことは百も承知である。逆に喉から手が出るほどイメージリーダーたるモデルを渇望しているのは、何を隠そうルノー・ジャポン自身なのだ。ストレートに言ってしまえば、いくつかモロモロの諸事情に加え、何度か仕様変更されたRSだけに、導入のタイミングがつかめないというのが本当のようである。ということは導入が決まったモデルは完成された仕様になるはず、ということで、慌てず騒がずジックリ待つというのが賢明かもしれない。
個人的なわがままを言わせてもらえるならば、街乗りではコシがありつつもしなやかに、でもひとたび本気モードに突入するとスポーツカーを凌駕するほどのハンドリングをもつ、というチューニングだったら本気になってもいいかも、なんて考えてしまった。この手のクルマに興味を持つような人たちはヨーを自在に操れるウデの持ち主だから、インチキチューニングカーのようにガチガチに固めた足まわりなど必要ないのである。たとえそうでなかったとしても、本物のチューニングとはどんな物か知ってもらうために、ルノースポールにはぜひそういったシャシーセッティングにして欲しいと思うのである。
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