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2008年07月10日

【連載27】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

11-1)メーカー上層部を怒らせ、呼び出しを喰らう

自動車メーカー内部の人に聞いた話しだ。
今ではもちろん、そんなことはないのだが、かつては工場の従業員専用の入口はほとんど、フリーパス状態だった。当然だけど、守衛は立っているし、従業員は写真付きの身分証明書(ID)を胸に着けている。にも関わらず、スルリと入れてしまうのだ。なぜか。

ポイントは「二交代制勤務のちょうど入れ替わり時間」(メーカー関係者)である。昼勤と夜勤の交替する夕方の時間帯は、多くの工場従業員が、社員専用の入口を利用する。
この時間帯、工場を出る人はまぁ、ノーチェックである。じゃあ、せめて入ってくる人はチェックしているのだろうと思いきや、この時間帯は守衛も忙しく、要因不足も手伝って、身分証明書を細かく見ていられない。結局、自社の作業服を着ていれば、胸に着けた身分証明書などチェックしないのだ。実際、出入りの光景を外から観察していると、
「お疲れさまでした」
「オハヨッス」などの声を交わすだけで、チェックはされていなかった。そんな工場では、開発部がある建物のあたりに、結構、無造作に試作車が置いてあったりする。繰り返すけど、今ではこんな工場はない。

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