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2008年07月09日

【連載26】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

10-2)玉石混淆スクープ情報の、目利き力

編集部では、得られた情報の分析も徹底的に行う。詳細は企業秘密だけど、スクープ班には、各自動車メーカー開発チームの詳細なデータがあるし、例えば図面の傾向とか仕様も、それぞれ異なるけど、スタッフはそれを見極める目を持っている。
とはいえ、まれにミスることもあるな。

私がようやくスクープ班のキャップになった頃の話しだ。情報筋を名乗る人間からから、スクープ班にアプローチがあった。この失敗談は当時、読者の皆さんへの釈明の意味で、記事にしたことがあるので、憶えている方も多いと思う。

「超ド級」のスクープネタだったので、情報と取材謝礼を交換した。結局、そのネタはガセであることが、本誌掲載後に判明して、後の記事で経緯を説明したはずだ。この件については、競合誌も複数ダマされていた。
また、通信社から購入するスクープ写真でも、失敗はある。とくに外国で撮影されたスクープ写真は、直接スクープ班がカメラマンから買い付ける場合と、通信社を経由して買う場合がある。いずれにしても、被写体がどこのメーカーの何て言うクルマか判断するのは、スクープ班の仕事だ。撮影された環境と、カメラマン氏の所見はついてくるんだけど、その真贋はもちろん、正解を見つけるのは、まさに魚市場での仲買人と同じだね。「目利き」勝負なんだ。
写真から手がかりを探していくんだけど、たまには韓国車を日本車と報じてしまったり、新型車なのか、フルモデルチェンジ車なのか、判断を間違えたりしたことは、正直ある。このあたりは現役を退くまで100%とはいかなかったな。それでも「大物」を手に入れた瞬間の胸の高鳴りは、この仕事ならでは。それを加工し、記事にし、本誌の記事が読者の大反響を呼んで、マガジンXが売れると、えも言われぬ快感にとらわれる。この仕事を、やっててよかったと思う瞬間だよ。

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