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2008年07月05日

【連載22】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

8-2)クルマ業界人から好悪が激しい「マガジンX」

販売会社の営業マンにも、熱烈な読者は多い。彼らは当たり前なのだが、自社の扱い商品の情報はある程度知っている。「ある程度」と書いたのには、わけがある。「1カ月前ルール」というのをご存知だろうか。

エンドユーザーが新車を買ったら、時を置かずにモデルチェンジがあった。こんなことになると、モデルチェンジがあることを知らずにクルマを購入した消費者がワリを食う場合がある。実際、販売店と購入者の間でトラブルが多発した。こうしたクレームを避けるため、お客様の購入後、1カ月以内に新型車が発表される場合には、お客様にあらかじめ情報を伝えようとの業界自主ルールが設けられた。これが「1カ月前ルール」だ。
「スクープされたから現行モデルの売れ行きが鈍った」などと、かつては、メーカーから確証もないままに、非難を受けたマガジンXだが、近年は、メーカーサイドも「消費者保護」の観点から、新型車情報について、情報をディスクローズする方向に転換してきている。いや、むしろ、新型車の販売促進のために、積極的にあるいは早め早めに、新型車の情報を自ら流すようにしているほどだ。
したがって、接客の現場に立つ営業マンには、自社の扱い商品であれば、1カ月か、それ以上早い段階で、新型車の資料などが配布されるようになった。また、半期程度の発表スケジュールなども、営業マンは知っている。ディーラーと親しい読者の方の中には、
「お客様だけにそっとお見せします」
と、上得意客のプライドをくすぐられながら、新型車の資料を発売前に見せてもらった経験のある人もいらっしゃるのではないだろうか。
しかし、である。それでも末端の現場セールスに伝えられる情報には限りがある。販売店の店長クラスでも、実車にお目にかかれるのは、得意客、ホット客向けの内覧会の時がやっと、ということは結構多い。ましてや、ライバル車の情報となると、からっきしである。
そんな時に役に立つのがマガジンXだ。最近では、個人レベルだけではなく、お店単位で、買ってくれている販売会社も増えた。昔は、ショールームに置いてあるクルマ雑誌と言えば、M誌やC誌が定番だった。ところが、最近ではマガジンXをショールームでご覧になる機会も増えたのではないだろうか。
結局、作る人も、売る人も、そしてもちろんクルマを買う人も、欲しいのは、新型車の情報であり、自分たちが知らないライバルの情報だもんね。

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