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ざ・総括。Cyber-X限定スクープマガジンX表紙ギャラリー連載元木昌彦のメディア業界回遊日誌
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2008年06月30日

【連載13】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

4-6)「ウラ広報」と軟禁事件

それから4.5日が経っただろうか。Fからの電話が鳴った。
「もう一度会いたい」
という。同じホテルの同じ部屋で待っているから、来てほしい、というのだ。

その日もやはり夏の日差しが容赦なく照りつける暑い日だった。背広の上着を片手に、額から吹き出す汗を、ハンカチで拭いながら、Fの待つ部屋をめざす。
ドアを開ける。前回とは異なり、Fは入口の方を向いて、部屋の奥に陣取っていた。
「もう一度、お願いします。ネタ元を教えてほしい。情報をくれれば、なにがしかの交換条件を出しても良いです」
話しの流れでは、マガジンXに対して、金銭面での対応も考えると言うニュアンスも感じた。それでも妥協はあり得ない。
「何度、お願いされても無駄です。この件は終わりにしましょう」

長い沈黙が続いた。

その日もやはりまた陽が落ちるまで、交渉にならない交渉が続いた。で、Fは最後には、こう言って私をねぎらってくれたのである。
「Xさんの姿勢はよくわかりました。今後、この件で新たなお願いはいたしません。この件はあなた様の胸にしまっておいていただけると助かります」
季節は秋の気配が迫っていた、どうやって調べたのか。自宅宛に届け物がきた。地の特産品だったから、中身を言うと、どこのメーカーかわかってしまうので、言わないが、達筆な文章が添えられていた。
「お忙しい中、貴重な時間をおとりいただき、有り難うございました。衷心より深謝申し上げます。(中略)お体にはくれぐれもご留意の上、ご精励ください」
暑い夏の出来事ではあった。

その後、そのメーカーの親しい広報マンに、なんとなく事件について、匂わせたことがある。その広報氏はもちろん、トンチンカンな受け答えしかしなかったが・・・、本当のところは分からない。

【連載12】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

4-5)「ウラ広報」と軟禁事件

「電話でご指摘したスクープ記事のネタ元を明かしてもらいたいのです」
あくまでも丁寧語である。だが、取材源を明かすことは間違ってもない。このことこそが、ジャーナリストがジャーナリストとして生きていくための鉄則であり、生命線であるからだ。一線を退いていま言えることは、現役時代に一度たりとも、取材源を明かしたことはなかったということだ。これだけは誇れる。
「それはできない。そのぐらいことは渉外をやっていらっしゃればおわかりでしょう」

「もちろんです。ですからこうして二人だけでお会いしてお願いしているのです。教えていただければ、マガジンXさんにご迷惑をかけない形で、本人を処分します」
絶対に乗れない話しである。口約束に何の保証もないし、一度でも取材源の秘匿というメディアの正義を破ったら、この先のマガジンXはない。
「できないものはできません。取材源を特定したければ、ご自身でなさればよいことです」
「当然、いまでもやっています。ですが分かりません。私も組織の人間として、給料をもらっている以上、実績を残さなければならないのです。わざわざ東京まで出てきて、何の成果もなかったでは許されないのです」
こんな会話の中、Fはそのメーカーの本社がある県警のOBであること、東京の広報部は今回の接触を関知していないことなどを明かした。まあ、後者は鵜呑みにはできないが、前者は噂では聞いていた。自動車メーカーに限らず、世界に名だたるエクセレトカンパニー、もちろんこの会社も東証一部上場企業である、がクレームやトラブルの発生に備えて、こうした人たちを雇っていることだ。それが現実であることを知った瞬間であった。
「言ってほしい」
「いや、言わない」
で、その日は陽が沈む頃まで、部屋にカンヅメにされた。
「今日のところはお引き取りいただいて結構です。また、ご連絡します」
と言って、今度はFが先に部屋を出て行った。まるで、警察での任意の取り調べでのそれである。その日はさずかに編集部に戻る気にはなれず、近くの赤ちょうちんでひとり酒に耽る。こんなときのお酒はやはり苦い。

2008年06月27日

【連載11】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

4-4)「ウラ広報」と軟禁事件

新宿のビジネスホテルのある部屋の前で立ち止まった「自動車メーカーの渉外担当を名乗る男」に促され、部屋の中に入る。意外だった。
普通のビジネスホテルの部屋だと思っていたのだが、その部屋には、ベッドもなければ、机もない。あるのはユニットになった洗面所とトイレ、風呂だけである。床のカーペットのシミが妙に緊張感を醸し出してくれる。彼が後ろ手に閉めたドアの「カチッ」というロック音が緊張感をさらに盛り上げる。心臓の鼓動が聞こえてくる。最早、緊張感は恐怖感に変わってきた。

とはいえ、ここは平静を努めて装わなければならない。こっちだってこんな局面は初めてではない、いやウソだ! 初めてである。
「上京したときに、こんな風に良く使う部屋なんですよ」
その御仁は、地方に本社がある自動車メーカーの本社に勤務していると言う。たしかに交わした名刺には、メーカーのロゴと彼の名前が刻まれていた。仮にFとしておこう。
Fは部屋の傍らにあらかじめ置いてあったパイプいすをふたつ取り出しながら、
「まあ、あまり構えないでください。別に危害を加えたりはしませんから」
そうは言われても狭い部屋に筋骨隆々の身も知らぬ男と二人きりである。そう簡単には行かない。
夏の暑い盛りだったと記憶している。ホテルに着くまでに、上着の下のワイシャツは汗で濡れてしまっていた。冷房の効いた部屋に入ったせいもあるのだろうが、極度の緊張感で、汗腺が縮み、今度は冷や汗が出てくるのが自分でも分かった。
「早速ですが・・・」
入口近くに席を置いたFは切り出した。逃げ出せる可能性はない。
「電話でご指摘したスクープ記事のネタ元を明かしてもらいたいのです」

【連載10】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

4-3)「ウラ広報」と軟禁事件

「あなたは○○自動車の広報の方ですか?あなたのお名前は初めて伺います」
「いえ、正確には広報ではありません。まぁ、渉外関係をよろずやっています」
「分かりました。お会いしましょう」
「必ず、おひとりで来てください。私もひとりで伺いますから」
というやり取りを終えて、1週間後の午後早く、指定されたホテルに赴いた。

新宿にあるビジネスホテルには、約束の10分ほど前についた。すると、フロントの前の小さなソファに、なんて言うのだろう。独特の雰囲気をもった中肉中背ではあるが、背広の上からでもそれとわかる、いかにも鍛えているなぁといったがっしりとした男性がいた。
目が合った。どちらから声をかけるともなく、めざす相手と分かった二人は、無言のまま会釈を交わす。その後、
「マガジンXさんですか?」
「○○自動車の△△さんですか?」
の簡単なやり取りをする。
「部屋を取ってありますので、そこでお話ししましょう」
そういうなり、彼はさっさとエレベーターに乗り込んだ。エレベーターの中でも沈黙が流れる。時間にしてみれば、おそらくわずかなことだったと思うが、それはとても長い時間のことのように思われた。客室の並んだ廊下を、彼に少し遅れて進む。無言である。
「どうぞお入りください」

2008年06月26日

【連載9】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

4-2)「ウラ広報」と軟禁事件

車雑誌の編集部とメーカー広報部がもたれ合った結果、何が起きたか。同時期に発売される自動車雑誌には、同じ時期に撮影されたおなじナンバーをつけた広報車がグラビアを飾ることになり、読者からすれば、どの雑誌を見ても同じという、雑誌側から見ればありがたくない印象を与えてしまうことになった。

インターネットが発達した現在、メーカーの都合の良い資料をもとに、とくに精査しないまま記事を書き、メーカー提供の写真でお茶を濁す、こんな媒体にわざわざお昼ごはん代やタバコ代を削ってまで、雑誌を買う酔狂な人は少ない。月極新聞の衰退が言われて久しいが、これもある種、根は同じだろう。
さて、マガジンXである。
本誌の巻頭を飾る新車スクープは、当然のことながら、メーカー提供の材料はない。たとえメーカーが系列の販売会社に配ったような資料であっても、独自のルートで入手して掲載する。もちろん入手先は様々である。ある時、最新号に掲載されたスクープ記事について、問い合わせがあった。
「○○自動車の△△と申します。マガジンXの記事について、ひとつお尋ねしたい件ががあります」
電話口での物腰も言葉遣いもいたって丁寧である。

【連載8】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

4-1)「ウラ広報」と軟禁事件

さて、今回の話しは「ウラ広報」について。「えっ!? 広報にオモテとウラがあるの?」あるんだ、これが。

当然のごとくマガジンX編集部も、自動車メーカー各社のオモテ広報部門が、日常的な窓口になっている。
雑誌を含めた媒体各誌は、広報車と呼ばれる発売したての新型車を借り受けたり、写真や資料などの提供を受けたりする。この窓口が広報部門。メーカーサイドから配布されるプレスリリースや彼ら主催の新型車試乗会などの企画・運営もたいていの場合、広報がその役割を担う。
ところが、クルマに乗せたり、写真や資料を配って、雑誌に記事を書いてもらうって、とどのつまりは「宣伝」である。いわゆる広告を打つのと違って、メーカーが比較的安上がりに雑誌のページを埋めることができる。雑誌側にしても、タダでクルマを貸してくれて、必要ならメーカー提供の写真と資料で安価に、安易に記事を作ることができる。これを「もたれ合いの関係」ということは、読者の皆さんご存知のとおり。私個人はこういう態度を最も嫌ってきたし、マガジンXが、私と同様な考えの基に作られた媒体であると思ったからこそ、その中でスクープ担当記者をやっていたのだ。

今週末、また駆け込み給油発生か?!

石油情報センターが昨日、発表した石油製品の小売価格週報によれば、レギュラー・ガソリンは2週連続で値下がりとなった。
http://oil-info.ieej.or.jp/

レギュラー172.0円/ℓ、ハイオク183.0円/ℓ、軽油153.0円/ℓである。7月からの卸売価格引き上げと、それにともなう小売価格の値上げを見据えて、消費者はガソリンタンクを空け気味にして、買い控えしていると思われる。むなしいが、切実な生活防衛策を講じていることがみてとれる。漁業関係者の一斉休漁報道などをみるにつけ、この待ったなしの状況に、政治の力が問われているのではないだろうか。

「悪しき慣習」って、おかしいだろ?

昨夜、福田総理が行った、「居酒屋タクシー」の大量処分を受けての発言である。慣習ということは、皆、彼ら官僚にとっては「公然の秘密」であったことを意味する。悪いことだけど、みんなやっていることだから。これを「悪しき慣習」というのではないか。だとすれば、みんなグルになってやっていたことがバレたから、とりあえず、自己申告に基づいた付け焼き刃の処分をして、国民の目をそらせようとの動機が見える。サミットも近い、官僚の人事異動も近いみたいだしね。

しかも、公務員に金品を渡して、次回の乗車(受注)を図ろうとしたわけだから、立派に「贈収賄」が適用されて良い。今は行政罰の範囲だが、警察当局は、悪質性の強い案件については、刑事罰を視野に入れた動きをするべきではないか。
と、ここまで書いて気がついた。警察庁のお役人も居酒屋タクシー使ってたんだ。官僚に対する、不信感は日々、募るばかりである。

2008年06月25日

【連載7】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

3-2)スクープ情報が集まるスポット

前回とは別のメーカーでの話しである。そこの本社工場は、田舎には違いないのだが、JRの駅からそんなに遠くないところにあった。とは言っても、大した街でもない。こうした駅で必ずと言ってよいほど、存在するお店があるが、おわかりになるだろうか?

駅の売店とか、本屋は定番には違いないのだが、もう少し考えてみてほしい。駅の近くとは言っても、従業員はクルマで動いている。したがって、居酒屋とか、カウンター・バーのたぐいは実は結構少ないものだ。そもそも地方は夜が早いから、あまり遅くまでやっているお店はない。

答えは「カラオケルーム」である。昼も夜も営業していて、気兼ねなく利用できる。駅のそばと言っても土地はあるから、駐車場完備の所が多い。しかも、現在のような大手チェーン店とは違う。通信カラオケなんてとんでもない。レーザー・ディスクとか、そんな時代のことだ。
暇そうな顔でカウンターに座り、雑誌を所在なげに読んでいるおばさんが店番をしていた。入店してしまえば、お客が呼ばない限り、カラオケルームの中のことについては無関心である。いまのように防犯カメラもない。
そこの工場従業員と会う機会があった。
「誰にも見とがめられず、会える場所はありますか」
「いいからついてきなよ」
こう誘われて、入ったのがカラオケルームだった。
「ここはBGMをかけておけば、中の会話は外から聞こえないし、喫茶店なんかと違って、外からの死角もあるから、入店してしまえば、誰と会っているかもわからないからね」
「なるほど。」と感心したのを良く覚えている。そこでの会話の中身ややり取りについては、言えない。ご想像にお任せしよう。
その後、地方に行ったら「カラオケルーム」。これが密会の定番になったことは言うまでもない。

【連載6】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

3-1)スクープ情報が集まるスポット

今回は、どこに行けばスクープの情報を手に入れられるかを、お教えしよう。

だいたいにして、自動車メーカーの工場や研究施設は、都心から遠いところにある。広大な敷地が必要なことに加え、基本的に電車よりクルマの便を優先するからだ。通勤もクルマが主だし、物流は一部例外を除き、トラック輸送が中心である。これを頭に入れて読んでほしい。
お昼どき、工場の中でランチをとる人ももちろん多いが、部品を運ぶトラックのドライバーや、昼夜三交代制で、仕事の行き帰りに外でご飯を食べる従業員も結構いる。こうした人たちが立ち寄るのは、安くて美味くて駐車場のあるところ。そうすると、たくさんはないから、自然と工場付近の繁盛店は決まってくる。

栃木県内のとある工場近く、国道沿いのお店にあたってみる。昼時にロケハンは済んでおり、ランチのお客が多いであろうことは容易に想像がついていた。ランチタイムが終わった頃に、お客の顔をして、お店に入る。ラーメンなど頼みながら、注文を取りにきた女性に声を掛けた。

「おばさん、このお店は流行ってるね。ランチタイムに店の前を通ったら、駐車場所もなかったんで、仕事を済ませて帰りにもう一度寄ったんだよ」
「あら、ありがとね。そうなんだよ。この先に自動車工場があるでしょ。そこのお客さんが利用してくれるのよ」
ビンゴ!! である。その後も、工場従業員の人の情報をさりげなく仕入れて、店をあとにした。お店の人とも、ましてや工場従業員とも、面が割れるほど親しくなるわけにはいかないが、何度か通っていれば、彼らの愚痴話しを、そばで聞いているだけでも、情報は結構とれるものだ。夜になって、仕事帰りに一杯なんて始まると、それはもう大きな声で工場内部の事情を話し始める。いまほど飲酒運転に対して厳しい時代ではなかったが、一応、彼らの名誉のために、運転者は酒を飲んでいなかったことにしておく。

「会社の掲示板にケガ人が出たって書いてあった。あのラインの作業工程は前々から危ないと思ってたんだ」
「給料上がらないよなー。会社は儲かっているのに」
かと思えば、
「ウチのラインで、明日から生産試作車が流れるっていう噂だぜ」とか、
「現行車が社員向けに値引きされた。そろそろ新型がでるのかな」など、実にさまざまな情報が記者の耳に飛び込んでくるのである。もちろん、ウラを取って記事にするまでは、さらに取材が必要ではあるが。壁に耳ありとは、よく言ったものである。スクープ記者として、工場近くの食べ物屋は要チェックというわけだ。

居酒屋タクシーで盛り上がろう⑤

「居酒屋タクシー」で、何らかの便宜供与を受けていた国の職員数が、ついに1000人を突破した。この数字はいまだ集計中と称する役所もあるから、まだ増える気配だ。しかも、どこまでいっても、自己申告を基本とした内部調査の数字である。

各役所はそれぞれ処分の方針を明らかにしていると言うが、果たして実効性はあるのか。公務員に対して、「また税金を使ってもらう」ことを意図して金品を渡していたとしたら、本来、タクシー側も「贈賄」に当たるのではないかとさえ思う。
また、国交省が2ヶ月限定ながら、「タクシー券」の使用を廃止したところ、初日のタクシー帰宅は、それまでの数十分の一に減ったと言う。別に職員がタクシーに乗ってはいけないとされたわけではない。あくまでも後払いの領収書精算方式にかわっただけなのに、この有様だ。彼らの頭の中は推して知るべしだろう。使い勝手が悪い、申請が面倒だ、自分のお金を先に出すのがいや。動機はこんなところだろうか。とにかく、この際、公務員の無駄遣いに対しては、徹底的にメスを入れてもらいたいものだ。

2008年06月24日

来週からガソリン180円/ℓ必至の情勢。

来週の今日からいよいよ7月に入る。すでに元売り各社が発表しているように、当月からリッターあたり8円から11円程度の卸価格引き上げが予定されている。最近の例からみて、1日から小売価格に反映されることは間違いない。
http://oil-info.ieej.or.jp/

明日の14時には、上記の石油情報センターから最新の小売価格データも公表されるが、小売価格の先高感を受けて、一体どのような結果になるのだろう。最近では毎月のように月末の値上がり前に駆け込み給油が増えているだけに、市況から目が離せない。
先週末には、主要産油国と消費国がそろって会合を持ち、価格高騰に対する共通の認識はもったものの、具体的な策は決まらずじまい。市場では1バレル150ドル、場合によっては200ドル説も流れ始めた。国として打つべき手は尽きたのだろうか。

【連載5】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

2-3) 「スクープのメッカ」での攻防戦

「N島公園からスクープが撮れる」、こんな話しは業界ではあっという間に広がるものだ。まだマガジンXが創刊される以前から、この公園は「スクープのメッカ」と呼ばれるようにさえなっていた。新型車スクープは、別にマガジンXの専売特許でもなければ、マガジンXがパイオニアでもなんでもない。N誌やD誌の方が早くから、新型車スクープをとりあげていたものだ。

もちろん、メーカーが手をこまねいているはずはなく、一時は自治体に公園の売却を持ちかけたときもあったようだが、それもかなわず、結局、ほどなくして小高い丘の上にある公園のふもとと頂上にガードマンを置くようになった。と言っても、先述したとおり、ここは公共の公園だから、管理者でも所有者でもない一私企業が勝手に制服を着たガードマンを配せることができない。で、みんな私服。サラリーマン風だったり、作業員の恰好をしていたり、果てはカップルを装ったり、それはもう涙ぐましい努力をする。
彼らは、あやしい人を見とがめると、手持ちのトランシーバーで、テストコースにいる担当者に、無線でテストを中断するように、連絡を入れる。
まぁ、確かに私たちはあやしい。公園のふもとに駐車場もあるのだが、ナンバーはすぐ控えられて所属を調べられるし、レンタカー会社ともつながっているから、一度目はうまくいっても、2度目からはクルマを止めたとたんに、頂上に待機している別のガードマンに連絡がいってしまう。夏の暑いさなか、電車に乗って徒歩で頂上をめざした時もあったけど、望遠レンズを入れたリュックを背負っているから、どうしても目立つ。
それでも公共の場所だから、しばらくは彼らも自衛手段を撮るだけだった。ただし、こっちもスクープを撮りたくて必死だから、あの手この手で、ガードマンの目をかいくぐり、頂上までたどり着いて、テスト走行風景を撮る。ある時は、テスト中断の連絡が間に合わなくて、ガードマンがカメラの前に立ちふさがって、露骨に妨害されたことがあった。さすがに暴力沙汰にはならなかったけど、あの時は一触即発だったな。
その後もしばらくN社とスクープ班のいたちごっこは続いたけど、結局、テストの主力が別の工場に移って、いまではネタになりそうなクルマは走っていない。だから、私たちにとっても、N島公園は、駆け出し担当者の訓練の場という以外の場所では、いまはもうない。何年か前に誌面を飾った「空力テスト車」のスクープ写真が、あそこの最大のヒット作かな。
そんなわけで、スクープ写真はたぶん撮れないだろうけど、景色は素晴らしいところだから、興味があったら行ってみてくれ。
もう10年はたったかな、テストコースの反対側に、水族館を併設した遊園地がある。そこのウリが、「海上を走るジェットコースター」なんだけど、このコースターからもテストコースが丸見えだ。そういえばこの会社、経営危機に陥る前は、どこかの遊園地で、ジェットコースター・アトラクションのスポンサーもしてたっけね。

チャイルドシート装着率5年ぶりに50%上回る

警察庁とJAFが共同で行った「チャイルドシート使用状況全国調査2008」の結果がこのほどまとまった。それによると装着率は50.8%と、5年ぶりに50%を回復した。
http://www.jaf.or.jp/

「腰ベルトの締め付け不足」や「ハーネスの締め付け不良」が原因で、チャイルドシートが正しく機能していない実態も浮かび上がっている。乗車位置では74.6%とほぼ4分の3が後席に取り付けられている。

2008年06月23日

【連載4】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

2-2) 「スクープのメッカ」での攻防戦

皆さんも想像に難くないと思うが、メーカーのテストコースと言えば、秘密を守るために、高い塀と有刺鉄線を敷地の周りに張り巡らせ、外部からの視線を遮るように工夫されているもの。配置にも気を配っていて、コースの周辺に俯瞰される場所がないような場所を選んで、建設される。だが、N社のO浜工場は違う。

最近ではもはや当たり前のことが、このテストコースではされていない。理由はカンタン、建設当時は、まだスクープ専門誌なんてなかったから。
実は水路を挟んでテストコースの向かい側に小高い丘になった公園がある。もちろんパブリックだ。私鉄の駅から徒歩10分ほどでいけるその公園のもっとも高いところに行くと、肉眼でもテストコースが丸見えというわけ。N島公園と言えば、ご存じの方も多いと思う。
だから、カメラの望遠レンズで見れば、コース内を走行しているクルマは、簡単に見えてしまうわけだ。
ちょっと脇道にそれてしまうけど、こことは別のもうひとつ野球の球団を持っている別のメーカーのテストコースなんか、テストコースを作った後に、隣接地に高層ホテルが立ってしまったおかげで、コース側の全部の部屋をその自動車メーカーが年間契約で借り切っていたりする。大変な出費だけど、スクープされる危険には代えられない。おっと、すまない、次回から話しを戻そう。

【連載3】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

2-1)「スクープのメッカ」での攻防戦

スクープ担当編集者、あるいはスクープカメラマンにとって、現役当時、その訓練の場、あるいは登竜門として名高かったのが、N社のO浜工場だ。ま、Xの読者に取っては超有名どころ、言わずもがな、って感じかな。

海沿いに面したその工場は、N社の工場の中では最早古い方で、敷地も手狭である。それでも都心から近いこともあり、N社の看板工場として、一般の人の工場見学なども積極的に受け入れているのだ。
スクープ班のターゲットとなる、新型車の開発拠点というわけではないが、敷地内には小さいながらもテストコースが併設されていて、現行モデルでの改良テストや、同社のお偉いさんやお客様へのお披露目の場として、まれに見たことのないクルマが走っていたりする。
そんな感じなんで、スクープ担当記者の登竜門としては、うってつけなスクープ・スポットというわけだ。
さらに、ここにはスクープを撮りやすいポイントがあるので、それは次回に。

2008年06月20日

【連載2】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

1-2)戻ってきた「黒革の手帳」


ごく最近のことである。Xのスクープ担当記者だった私宛に、分厚い封筒が送られてきた。差出人は○○署。封を開けてみると、中にはなつかしい手帳と、1枚の薄っぺらい紙切れが入っているだけであった。「証拠品返却書」と書いてあったと記憶している。ページの各所には、警察がつけた細い付せんが貼付けられたままになっていた。
「付せんくらい外して送り返してくれば良いのに、めんどくさいのかね?」
ぼやきながら、中を見ると…。

○○年●月 ××の情報網と面会
○年●月 編集部内で提供された情報の検討会議…

と、編集記者として駆け出しの頃から書きためたメモ書きが、目に飛び込んでくる。
「うわ、字が汚い」我ながらびっくり(笑)した。
走り書きの部分なんか、解読不能である。ま、いいんだ、字なんて。自分が読めれば。と、自らを慰めながら読み進める。

危険な目に遭ったこと、新型車を目の当たりにした時、心臓の鼓動が早鐘のように鳴っていたこと、読者の大反響があった記事を書いたことなど、いろいろ思い出される。


皆さんはスクープ記者に対して、どんなイメージを持っているのだろう?マガジンXなんていうちょっと特異な(失礼!)雑誌が好き、ってことは、物事の裏側を見たいっていう気持ちがどこかにあるんだと思う。
ならば、マガジンXの編集制作の裏側、ってのも興味はないだろうか。
もちろん、私が体験したことは、現役の頃とは仕事の環境も、読者の期待も変わっているのは重々承知。最近の情報収集のありようは、最早、当時とは違う。だからこそ、今ならスクープ裏話を披露できるのだ。

さて、いよいよ次回からは、マガジンXの創刊期ならではの、スクープノウハウを伝授したいと思う。


「居酒屋タクシーで盛り上がろう」④

新聞各紙の取材が活発になってきた。「財務省が600人処分」「国交省の公用車談合疑惑」「都職員も居酒屋タクシーの疑い」「公用車使用1日2.3時間」・・・。出るわ、出るわ、きっとまだまだ出るのだろう。消費税上げの環境整備に余念がない政府だが、こんな税金の無駄遣いを間近で見せつけられて、国民の理解が得られると本当に思っているのだろうか。

記者のたまり場

30ミリを超える分厚い鉄板に、四ツ葉乳業製造の純国産溶かしバターを薄くひく。
「バターは上澄みしか使わない。底の方は脂肪分が濃くなって、くどくなってしまうからね」
オーナーシェフの御山(おんやま)は、鉄板の上で温められた溶かしバターの入った小さな銅製のピッチャーを、さっと動かしながら、鉄板の前に陣取っているお客に説明する。

「しかし、最近は品薄でね。その日の使用分を確保するのにも苦労する」とため息まじりに続けた。
それでも仕事をする手は緩めない。2本のコテはまるで、生き物のように鉄版の上を駆け回る。溶かしバターが熱で焦げないように注意しながら、バターの香りを取り出すためにコテでかき回したと思ったら、大きな鉄板の傍らでは、生のほうれん草に、これまたコテで、ザクッ、ザクッと切れ目を入れていく。お客の食べやすい長さに、あたかも包丁を使って切るかのように、素早い手さばきで均等に切り分けられていく様は、まさしく職人の技そのものだ。
31歳で脱サラして、今年で25周年を迎えたお店は連日、なじみの客を中心に満員である。店の反対側の鉄板では、長男が腕を振るっている。と、その前にはテレビで良く見かけるタレント氏の姿もあった。私も何度か、お店で一緒になったことがある。聞けば、常連さんと言うことだ。場所柄、外人のお客様も多いが、日本法人にいる間に、ここを見つけたお客が、転勤で、新しい人と引き継ぐたびに、このお店もまた、引き継いでくれれるのだそうだ。
「マスター、お店は相変わらず流行ってるね」
「いえいえ、毎日生きていくのがやっとですよ」そんなふうに謙遜しながら、笑顔を絶やさないマスターのその眼は、鉄板の状態を怠りなくチェックしている。
「お好み焼き ドヴァン・デ・ペー・テー・テー」は六本木ミッドタウンのすぐ前にある。メインの六本木通り側ではないが、俳優座側の入口前だから一見でも迷わないはずだ。知る人ぞ知る名店である。
http://r.gnavi.co.jp/a732900/
すでにおなかはいっぱいになっていた。レーベンブロイの生ビールからはじめて、こだわりの焼酎をボトルで頼む。ワインはマスターが自ら選んだハウスボトルの「赤」を一本。この間に、ほうれん草、椎茸、グリーン・アスパラ、さらにお店特製の味付き餃子と続く。すべて鉄板の上で火を入れるのだが、火加減が抜群で、そのまま生で食べるのとはまた違う香ばしさが加わって、素材の味をより一層引き立てている。
本日のメインは、メタボを気にしていて、「肉はしばらく食べていない」と語る友人に気を使って、「和牛ヒレ肉」である。私自身は適度に脂の乗ったサーロインが好きなのだが、ヒレもまた絶品であることには違いない。分厚い鉄板のおかげで、ミディアム・レアーに焼かれたステーキは、箸で食べられるように、サイコロ状に切り分けられている。外はカリッと、中はサクラ色だが、遠赤外線効果だろう、ジューシーさが損なわれることなく、芯まで熱が通っていて美味だ。後述するが、日々の仕入れ量が少ないので、予約時か、最悪でも席についたら、お肉の予約をすることをお勧めしたい。
マスターは白衣と山高帽こそ着けていないが、そこで供される食材と、その味は、高級ホテルの鉄板焼レストランに勝るとも劣らない。オーナーシェフの服装は、お店のロゴが入った半袖のポロシャツと決まっている。お店のスタッフも皆おなじシャツを着ている。アットホームな雰囲気がウリでもある。
東京ミッドタウンの中にも、高級ホテルやレストランずが軒を連ねているが、
「最近はミッドタウンで働いているお客様がたくさんきてくれます」と、遠慮がちなモノ言いながらも、御山の自信が見て取れる。
話しが脇道にそれてしまった。で、お店は「鉄板焼」とは銘打たず「お好み焼き」である。
「鉄板焼というとどうしても敷居が高くなってしまう。食事の中身はお客様が決めるもの。気軽な雰囲気の中で、好きな者を好きなだけ食べてほしい」からと、あえて「お好み焼き屋」を標榜する。
いけない!鉄版の上の溶かしバターが焦げてしまう。はなしを続けよう。お腹いっぱいではあるが、ペー・テー・テーの締めは、やはり定番の「お好み焼き」だろう。このお店はもちろん、いろんな具材を楽しめるお好み焼き屋ではあるのだが、いわゆる小麦粉を溶いたお好み焼きも、メニューにある。これが筆舌に尽くしがたいくらい美味い!
具材の仕入れは毎日欠かさず、築地に仕入れにいく。魚貝と野菜は仲卸から、肉は場外の、どちらもお店の開店当時からつき合っている業者から仕入れているという。
「なじみだからね。材料はいつも良いところをキープしておいてくれるし、肉なんか仕入れ値より、2.3ランク上のものを用意してくれる。お客様ともそうだけど、結局は人間関係ですよ」
御山の人柄が、四半世紀にわたって繁盛店を支えている。
「最近は、週の半分は、息子たちが仕入れに行ってくれるようになりました」
向かい側の鉄板で腕を振るう長男を頼もしそうに見つめるマスターに父親のそれを見た。
で、お好み焼きである。肉の後だから、お好み焼きの具材はイカで御願いした。国産小麦100%の生地を鉄版の上で素早く引き延ばす。脇で見るからに新鮮そうな、モンゴウイカだろうか、固まりを包丁でひとくちサイズに切り分けたら、頃合いを見計らって、生地の上に載せた。イカの上に少々の生地を載せ掛けたら、生地を裏がえし、丁寧に形を整えたら出来上がり。鉄板が分厚いし、25年使い込んだ鉄板だから、場所によっての温度も、シェフは熟知している。決して焦がすことはない。
「マスターのお好み焼きは関東風、それとも関西風?」
「どちらでもないから、強いて言えば御山風かな」
いかん!バカな質問をしてしまった。特製ソースとこれまた特製ブレンドのマヨネーズを振りかけたら、真ん中にからしをトッピングして出来上がりだ。もちろんお好み焼きは、お客の希望で、具材は何でも入る。黒豚ロースのお好み焼きも美味いし、貝柱もいける。野菜入りだってお手の物である。1枚900円から。
このほかエビ入りのオムレツや、特製ガーリックライスなど、1度では食べきれないほど、メニューは豊富。何度か通っているうちに、メニューにはない「裏メニュー」にお目にかかれるかもしれない。締めの「水だしコーヒー」はサービスだ。
おっと肝心なことを忘れていた。店名はフランス語で「郵便局の前」という。その昔、ミッドタウンができる以前、お店の前には旧防衛省の郵便局があったことからその名をつけたという。けれどもなぜ、フランス語なのか、本当の秘密はまだ教えてもらっていない。
玄関まで見送ってくれたマスターの笑顔を背中で感じながら、心も、胃袋も癒された。(文中敬称略)

【連載1】元「Xスクープ班」記者の、スクープ秘話

1-1)戻ってきた「黒革の手帳」

もう何年も前のことだ。私に新型車情報を送ってくれていたAが検挙された。そのときの模様は鮮烈に覚えているのだが、今はまだそのイヤな記憶を思い出したくはない。

彼への事情聴取から、私の存在が浮かび上がり、私もまた事情を聞かれた。その時警察に押収されたのが、一冊の「黒い革の手帳」(写真)である。といっても、もともと貧乏な私のことだから、ホンモノの革ではなくビニールではあるが。
編集部に配属されて20年。この間、マガジンXのスクープ担当者として遭遇したあらゆる現実が、その手帳には書き記してあった。

…、とここまで書いてみて、なんだかカッコつけすぎな書き方であることを反省。そんなに気取る話でもないんだよね、実際のところ。結構かっこ悪い失敗も多かったし。
もう、昔の話なんで、時効みたいなもんだ。
さて、元Xのスクープ記者がどんな取材をしてきたかを、これから披露していきたいと思うので、乞うご期待!。

2008年06月18日

「居酒屋タクシー」で盛り上がろう③

国交省の現職局長が官製談合で捕まったと思ったら、ウソの残業で居酒屋(と言っても、クラブやバーだが)から、ホステスを送って、自宅に帰る、あるいはキックバックを平然と運転手に要求していたとも暴露された。昨日は昨日で、公費出張で得た飛行機のマイレッジ・サービスのマイレッジをプライベートで使って平然としているとの報道がされた。

政府はこうした事態を受け、「綱紀粛正」「談合廃絶」「タクシー券廃止」「マイレッジの公務利用」など、次々と付け焼き刃の対策を打ち出している。社保庁改革では、不祥事を起こした職員は機構への転換時には有限雇用職員にするとか、果ては政府内に公務員の悪事を見張る部署と担当者を置くことにもすると言う。
一流大学を優秀な成績で卒業して、立派な悪事を平然と働く。それがばれたら、「これからはやらない」と、開き直る。あげくの果てが、自分たちを見張る部署の設立だ。
まったくもって本末転倒である。自浄能力がないことは、最早はっきりした。「消費税増税不可避」は結構だが、その前に税金の無駄遣いをしない「小さな政府」にぜひ転換してもらいたい。増税論議はそれからでも遅くはないはずである。ちなみに国交省も財務省も自らのホームページでは、その後、釈明の文言を掲載していない。

2008年06月17日

「スバルEXIGA」本日発売!

富士重工業は本日午後、都内で「スバル・エクシーガ」を発表・発売した。7人がちゃんと座れて、3列目シートと走りで妥協しないというスバル車のこだわり満載の秀作だ。2ℓ水平対向エンジン搭載で、199万5000円から。月販2300台を計画している。

なお、サイバーX会員の皆様限定で、発表会で配った写真のノベルティを1名様にプレゼントします。ご希望の方は、当サイトの問い合わせメールアドレス宛(下記)に、お名前とID番号、ご送付先住所を書いて、いますぐ応募してください。サイバーX、マガジンXへのご要望なども書いていただけると嬉しいです。締め切りは6月22日23時59分まで。発表は発送をもってかえさせていただきます。ドンドンご応募くださいね。お送りいただいたお名前、ご住所などは、景品の発送のみに使用します。
cyberx@mhjr.jp

ヤマダ電機が中古車買取り業に進出

ヤマダ電機(山田昇社長)は、昨日、USEN(宇野康秀社長)、マツダレンタカー(上西清志社長)らと組んで、自動車買い取り業に進出することを正式に発表した。国内新車市場の低迷を受け、中古車市場もいわゆるタマ不足から苦戦が続いており、主戦場は個人からの買い取りに移っている。既存勢力も、あるいは自動車関連ウエブサイトもタマの仕入れルート確保のため、続々と買い取り強化に動いている。どこが主導権を握るのか、今後の展開から目が離せない。
http://www.yamada-denki.jp/ir/pdf/press/2008/080616_autojapan.pdf

2008年06月16日

モスクワショーで世界初披露

マツダは8月29日から一般公開されるモスクワショーでクロスオーバーSUVのコンセプトモデルを披露する。ロシア市場に投入される新型車の存在を暗示する狙いも。
このモデルは一連のデザインテーマ「流れ」に基づいて成型されたもので、モチーフには「交差する風」が起用されているという。
フロントマスクはこちらから
リアビューはこちらから
フロントビューはこちらから

洞爺湖サミットにトヨタがH/B車を提供。

トヨタ自動車は7月7日から三日間開催される「北海道洞爺湖サミット」にハイブリッド車合計78台を提供する事を発表した。LS600h、クラウン、エスティマの各ハイブリッド車を提供する計画だ。
http://www.g8summit.go.jp/
http://www.toyota.co.jp/

また、会期中に国際メディアセンター内に設置される予定の「環境ショーケース」には新型燃料電池ハイブリッド車の「FCHV-adv」を試乗車として出品する事も発表した。
トヨタ自身も6/11に開催した「トヨタ環境フォーラム」において、ストップ&スタートシステム付き1300ccエンジンを発表するなど、環境・エコ対策への積極的な姿勢をアピールしている。
グローバルレベルでのCO2削減目標を2001年度に比べて2010年度は「売上高あたり」35%減。国内では1990年度に比べて、2010年度は同60%減とするとしている。さらにCO2「総排出量」でも国内は1990年度比30%減をチャレンジ目標としている。国内市場の低迷が、ことCO2削減については「追い風」になるという皮肉な見方をするやつは誰だ?

2008年06月13日

居酒屋(から)タクシーで盛り上がろう②

本日の報道で、国交省が2ヶ月間、タクシーチケットの使用を取りやめると言う。他の省庁も含めてぜひやってもらいたい。昨日の財務省次官の、民主党の聴取をドタキャンした理由は「答えられない」などと、およそ国民をバカにしたような態度はごめんこうむる。最早、残業で遅くなった場合だけでなく、酒を飲んで帰るときも、区別なくタクシー・チケットを使いまくっていた実態が明らかになるにつけ、官僚自身に自浄能力はないと断じられても文句は言えないだろう。民間企業の苦労など、お金が自動的に入ってくる彼らにとっては他人事なのだろう。

マツダ・ビアンテ7月8日発表!

本誌7月号で詳細スクープを掲載しているマツダの新型ミニバン「ビアンテ(BIANTE)」がいよいよ7月8日火曜日に発表される。国内市場が低迷する中、マツダが渾身の力を込めて発表するビアンテに期待しよう。

2008年06月12日

早くもパリ出展車を公表

三菱は10月2日から報道陣に公開されるパリサロンに出展するランサー・スポーツバック量産版の写真を公開した。セダンも含む海外向けランサーには2Lターボエンジン(240ps/35kg-m)搭載の「ラリーアート」も設定される。
LANCER_2_SE_LL.jpg

マガジンX 6月号の特別付録で再現したとおり、スポーツバックは逆スラントノーズと傾斜したハッチゲートで構成されるスタイリッシュな外観がウリのひとつ。欧州向けのエンジンは109psを発生する1.5L直4、143psを発生する1.8L直4(ともにガソリン)と140psの2Lディーゼルターボから選べるという。09年春にはクリーンディーゼル仕様がラインナップに加わる計画も明らかにされた。
また、ラゲッジまわりの使い勝手を高めるため、荷室の床面が2段階に変えられる機構をコルトプラスから踏襲。さらにハッチゲート側からリアシートが前倒しできるレバーも設置されている。
なお、スポーツバックの国内投入は年末に予定されている(スクープ班調べ)。
LANCER_3_SRE_LL.jpg

3月末、保有台数ついに減少に転じる。

以前、予告したとおりになった。3月単月の自動車保有台数(四輪・二輪合計)が前月比35万台あまり減少した。総台数は7908万762台。(数字は自検協調べ)
http://www.airia.or.jp/number/index.html
減少に転じたのは、おそらく統計を取り始めて以来初めてのことだ。新規の登録台数も前年割れを続けている事から、しばらく下降線が続くと見られている。産業も、道路も、予算も、これまですべてが自動車が増え続ける事を前提に計画されてきた。今後、見直しを迫られる事になるだろう。

ガソリン価格172円を突破!

昨日、財団法人石油情報センターが発表した6月9日現在の石油製品小売り価格は全国平均でリッターあたりレギュラー・ガソリン172.4円、ハイオク183.4円、軽油153.1円となった。これは前週に比べて、それぞれ0.5円以上の値上がりである。
ちなみに東京は174.6円、最高額は長崎県で177.5円(数字はレギュラー・ガソリン)
http://oil-info.ieej.or.jp/price/price_ippan_kyuyujo_syuji.html
夏の行楽シーズンを間近に控えて、7月も国内石油製品の卸価格が上がる気配だ。とどまるところを知らないガソリン価格。巷では、高速道路の交通量も減っている」(業界事情通)といわれる。

後述するが、自動車保有台数もついに減少に転じた。ユーザーのクルマ離れとともに、税収減、有料道路の通行料収入をアテにした道路建設費債務の償還の遅れなど、行政にも影響が出てくるだろう。化石燃料依存の国民生活の変化にも加速がつくのは必至だ。
そういえば、下世話だが、我が団地の修繕積立金も「駐車場収入」を組み込んで計画されている。団地住民の高齢化にともなうマイカー離れにより、駐車場のアキが増えてくると、修繕計画にも支障を来しかねない。

「反則金」と「放置違反金」

クルマに戻ると、男が二人写真を撮っていた。二人を見とがめた私は「引っ越しをしています。荷物を降ろしたらすぐクルマを移動します」と告げた。男たちは私に眼を合わせる風でもなく、そそくさと私から遠ざかっていった。
駐車違反の取り締まりである。親戚の引っ越し先のマンションの前にクルマをとめて、荷物を部屋まで一度運んだくらいの時間だから、ざっと2.3分である。幸い「キップ」を切られずにすんだ。場所はJR大井町駅からほど近いマンション前の生活道路だ。再び戻ってくる可能性もあるから、今度は引っ越し手伝いのひとりに「見張り」を頼んで、荷物をもう一回部屋に運ぶ。この間さらに2.3分。
「やられた!」。クルマに戻ってみるとフロントウインドウにしっかりと写真の「駐車違反ステッカー」が貼られていた。見張りによれば「クルマの後ろ半分を見ていた」という。この証言が正しければ、2回目は監視員はクルマを前方から視認しただけで、ステッカーを貼っていたのか。5月末のことだ。

それから2週間、昨日「弁明通知書」と「違反金納付用の振り替え用紙」が届いた。1回目の監視員とのやりとりで、運転者が誰だか彼らは知っていたのに、大きな引っ越し荷物を運んでいるのを見ていたのに、2回目は写真撮影などの新たな手続きをせずに、ステッカーを貼っていった。取り締まりに不合理を感じないわけにはいかない。
また、警察サイドも道交法の改正以降、「運転者」を特定できなくても、車検証上の「使用者(所有者)」に反則金を請求できるようになったため、取り締まりの民間委託と相まって、点数の付与はともかく、「お金」を徴収する手間が簡便になったという側面がある。
取り締まりのやり方にいくらか不満はあるが、違反は違反である。弁明の手間と1万5000円をハカリにかけて、泣く泣く反則金を納付した。おっと間違えた。弁明通知書は「使用者」にきたから、反則金ではなく「放置違反金」なのである。あぁ、ややこしい。

2008年06月09日

D-1ドリフト・イン・お台場大盛況!

6月7日、8日の両日、東京お台場の特設コースで「D-1ドリフト・イン・お台場」が開催された。すでに梅雨入りしている東京だが、天気にも恵まれ、会場は大興奮のるつぼと化していた。優勝は今村陽一選手。この模様は後日、テレビ東京系列で放送予定だ。

[D1 GRAND PRIX official web site]
http://www.d1gp.co.jp

2008年06月07日

世界で問題噴出、子供に潰されるモーターショー!?

 先日、10月に開催されるパリサロン事前記者発表で、仰天の発表がなされた。それが「平日をプレスデーに設定し、子どもを入れないようにした」。実際は、「プレスの皆さんがゆっくり取材ができるように」っていう、やんわりとした但し書き付きだったけど、これって、つまり、お子様出禁ってこと!?  しかし、ここまで世界的な問題となっていたとは。じつはこの現象、東京モーターショーのプレスデーでも見られ、現場では不満の声が大噴出。とくに撮影の邪魔になる場合には、困りものである。モーターショーは紹介されてナンボなのに、子供ごときに妨害されるとは、主催者も気が付いているだろうに。

そもそもなんで子供が、プレスデーに……。世の中そんなに子供新聞があるのか? イヤ、中には、本当に子供新聞のちびっ子記者もいる。彼らは自慢げに腕章をして、メモを取ったりしており、記者魂炸裂しているので、それはそれで素晴らしい。問題は恐らく、どっかのお偉いサンが連れてくるのだろうブラブラする子供だ。  そんなに子供を連れてきたいなら、「お子様プレスデー」でも設けてはいかがか? クルマに乗り込むのも子供なら、写真を撮るのも子供。座高が低いから、写り込みも少なかろう。フェラーリの撮影は得意だけど、ハマーは三脚持っていかないと無理かも、だ。「業者内覧デー」では、ダブルのスーツで決めたエアロ屋さんとかもじっくりと採寸できる。特別入場料1万円ぐらいならお互い文句も出まい。儲けは自動車メーカーにもバック。さらには「レディスデー」「カップルデー」など、パチンコ屋ばりの日替わりサービスというのもどうか。入場者が減る一方と嘆くぐらいなら、試す価値あると思うけど……。

2008年06月06日

「居酒屋タクシー」で盛り上がろう!

昨日、財務省はホームページで、いともあっさりと、職員がタクシー車内で、現金、金 券、缶ビールなどの便宜供与を受けていた事を認めた。中間集計ながら、最悪のケースでは、5年間にわたり、年間150日程度もの金品の受け取りを認めている。

[財務省]公費によるタクシー利用に際しての金品の提供に関する調査について
http://www.mof.go.jp/mof/tyousa200605.htm

空いた口が塞がらない。どれだけ仕事が忙しいのかは知らないが、国民の金で残業代を稼ぎ、さらにおそらく出勤日数の半分以上をタクシーで帰り、あげくの果てに金品をもらう。最早、国民への反逆行為である。

で、財務省がさっさと公表したと思ったら、民主党の長妻議員が調査していたのだ。こうした「居酒屋タクシー」は、他の省庁にもあり、現時点でも実に500人以上の官僚が自主申告レベルだけで、何らかの便宜供与を受けていた事が、本日の国会で明らかにされた。

[民主党]【衆院決算委】官庁職員のタクシー接待問題追及 長妻議員
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=13442

自己申告の後、本気で調査したら、一体、どのくらいの余罪がでてくることやら。「官僚の闇」はとどまるところを知らない。

プレスの皆さん、パリサロンに来て〜

今回、わざわざ東京で「パリ国際モーターショー2008」の記者発表会を開いたのは、当然東京の報道陣にもぜひ来場して欲しいということから。だって、取材して記事を書いたり、TVやネットで配信してもらって、ナンボの世界。逆に、取材に来てくれなかったら、日本のクルマ市場へのPR効果もうっすーーーくなっちゃうもんね。

そのためには、何よりプレスが心ゆくまで取材活動ができるよう、プレス環境を充実させること。ラグジュアリーブランドカーを1ホールに集めたり、会見に伴う移動を最小限にして、時間をずらすなど、プレスへの配慮も十分。さらに「プレスデーは(木)(金)にしたので、(土)(日)はパリの街を観光してください」というから、心憎い。まあ、1人でカメラも取材もやらなくちゃいけなくて、市内観光(これも本誌の記事のため)時間は、半日程度しかないXの記者には、「そんなの、関係ねぇ!」(そろそろ、腐りかけネタかも!?)

2008年06月05日

東モをギンギンに意識!必死のパリサロン

モーターショーの効果測定の焦点の一つは、来場者数である。直近を見てみると、パリショー2006年が1,431,883人、次いで東京モーターショー2007年が1,425,800人と、こんなに僅差だったとは驚いた。3位は、フランクフルトショー2007年の971,500人で少し差が開く。規模の小さいジュネーブ以下は、比較対象として不適切か。

そうすると、次のパリショーの入場者数って、成否を分ける重要ポイントになってくるってわけ。「(東京に入場者数を)抜かれることも予測はしている」という専務理事の口ぶりとは裏腹に、なんとしてでも来場者数1位をキープしたい、という意欲がアリアリ。若年者の入場料を減額するらしいし、やっぱり入場者数が欲しい!ってのは正直なところじゃないか? とはいえ、力を入れるメーカーが異なるんだから、そんなに東モをライバル視するのも、おかしな話しではある。

歴史と伝統を誇る「パリ国際モーターショー2008」

10月4日(土)〜19日(日)、「パリ国際モーターショー2008」が、ポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場で開催される。パリショーは、初回開催は1898年、今回は110年目を迎えるという、最も伝統のあるモーターショー。去る6月3日(火)、主催者来日記者会見が、六本木の「ザ・リッツ・カールトン東京」にて行われた。

2006年のショーでは、70台を超える最新モデルが登場し、初公開車台数の記録更新となったが、今回は何台が登場するのだろうか。現段階では23ヶ国から301ブランドの出展申し込みを受け、すでに前回を上回るペースという。中にはパリでは初お目見えの、インフィニティ、フィアット・アバルト、また、マトラやロータスなど、復活を遂げたメーカーもエントリー済み。ただし、中国のエントリー数は、前回並みの3〜4社程度ということで、こちらは少々期待外れだったよう。ただし、コピー問題も過去に起きているので、中国メーカーに関しては、様子見のようだ。

2008年06月04日

「ムーヴカスタム XC edition」が発売

ダイハツ工業株式会社は、軽自動車ムーヴの特別仕様車に「ムーヴカスタム XC edition」を設定し、6月2日から発売を開始した。

この「ムーヴカスタム XC edition」は低燃費と滑らかな加速性能を引き出すCVTを搭載し、さらにプロジェクター式ディスチャージヘッドランプ(ロービーム・オートレべリング機能付)、ABS、オートエアコンなどの人気装備を採用している。 車体色はメーカーオプションを含む全9色。 価格は2WDで132万3,000円、4WDで144万3,750円に設定されている。

保有台数8000万台目前で。

日本の自動車保有台数がいよいよピークアウトしてきたようだ。現在、公表されている日本の自動車保有台数は、今年2月末時点で、7943万1703台(自検協のデータによる)である。これには四輪車と二輪車合わせたすべてのクルマがはいっている。この数字は1月に比べて4万3931台増加しているのだが、軽乗用車が7万6000台あまり増えた以外は、登録車、二輪車とも軒並み落ちている。
http://www.airia.or.jp/number/index.html

そして集計途上ではあるが、「3月度あるいは4月度には保有台数が減少に転じた可能性が高い」(業界関係者)のだ。これはおそらく統計を取りはじめて以来、初めての事だと思われる。この事実は重く受け止めなければならない。国内自動車メーカーの輸出が過去最高となり、トヨタが世界一の自動車メーカーとなるなど、一見すると、我が国の自動車産業は、為替の問題、北米市場の停滞を別にすれば、順調のように思える。しかしながら、足下の国内市場が最早、停滞から減少に向うのを目の当たりにして、やはり産業としての、生活の手段としての、あるいは国策としての自動車のありようは、否応無しに変化を求められてくる事になる。
われわれ自動車雑誌も含めて、自動車産業の裾野は広く、影響は多岐に及ぶ。ガソリン200円時代に象徴されるように、あるいは免許取得者の頭打ちに見られように、消費者にとって「クルマのある生活」は最早プライオリティは低い。さらに税制、道路行政もクルマが増え続ける事を前提に練られたものだから、当然の事ながら見直しを余儀なくされるだろう。
これらの影響が、今後ジワジワと社会に影響し始めてくるのは必至だ。産業も社会も行政も、急ぎ対応をしなければ手遅れになるのではないか。

2008年06月03日

シトロエン、「C4 1.6 EX」発売

プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社は、シトロエンラインナップに装備を充実させた新グレード「C41.6 EX」を、6月4日(水)より全国のシトロエン正規ディーラーにて販売を開始する。

今回のモデルは、C4 1.6と比べ、バイキセノンヘッドライト、ディレクショナルヘッドライト、ヘッドライトウォッシャー、16インチアルミホイールを追加し装備の充実を図っている。 また、ESP/ASR,フロント/リアパーキングアシスタンスも標準装備になったことで、走行性と安全性への強化が見受けられる。 価格はC4 1.6よりも20万円高い269万円に設定されている。