明日からまたガソリン価格が上がる
暫定税率が先ほど復活した。政府・与党が衆議院で再議決したのだ。福田首相がどのような説明を国民に対してするのかは知らないが、行政執行のためのお金がないから、国民からぶんどるのだ。皆さんご存知のとおり、国税はそのかなりの部分が、国の借金である国債の償還と、国家公務員の人件費に消えていく。国民からお金をむしり取る前に、自分たち自身の無駄遣いの排除と、地方への権限委譲による「小さな政府」への転換を進めるのが先ではないのか。そんな憤りさえ感じる「暫定税率」復活劇だった。
暫定税率が先ほど復活した。政府・与党が衆議院で再議決したのだ。福田首相がどのような説明を国民に対してするのかは知らないが、行政執行のためのお金がないから、国民からぶんどるのだ。皆さんご存知のとおり、国税はそのかなりの部分が、国の借金である国債の償還と、国家公務員の人件費に消えていく。国民からお金をむしり取る前に、自分たち自身の無駄遣いの排除と、地方への権限委譲による「小さな政府」への転換を進めるのが先ではないのか。そんな憤りさえ感じる「暫定税率」復活劇だった。
昨日の補選で、自民党が大敗しても、やはり明後日には衆議院で特措法が再可決されるのだろうか。「暫定税率」「後期高齢者負担」など、民意はハッキリしているのに、である。巷はGWの真っ最中。ガソリン価格の引き上げが間近に迫り、庶民はささやかな抵抗として、月内に駆け込み給油をやっている。この国の政治、やはりおかしい。
政府はガソリン税など暫定税率復活のため、4月末に衆議院での強行採決を決断した。4月30日には、福田首相自らが記者会見して、国民に理解を求めるのだと言う。暫定税率が復活すれば、ガソリンは160円/L以上に小売価格が跳ね上がるのは必至。国民から、再び高い税金を巻き上げ、「国民生活に不可欠な」というお題目を唱えつつ、「道路工事」を再開するのである。
本当にうらやましい。行政当局は、国民から税金という名前でお金を巻き上げ、使うことだけに地道を上げる。自分たちの無駄遣いの排除や節約など二の次、三の次だ。我々庶民は、社会保険料負担、税金負担、生活費負担それぞれの負担増に悲鳴を上げながら、増えない収入をにらんで、お金を使わないことだけを考える。こうした政府、公務員と庶民との意識と行動のギャツプは、近い将来、臨界点を超えて、大きな地殻変動となって表れるはずだ。その日は間近に迫っている。

なお、内緒ですが、サイバーXの会員の皆様はスクスペも読めて、月会費450円は変わりません。お楽しみに。また、クラッシュ・ファイル07は5月12日頃アップする予定です。あなたのクルマの安全度が分かる衝撃映像満載です。こちらもお楽しみに。
サイバーXの「クラッシュ・ファイル」でもおなじみのJNCAP(自動車アセスメント)の07年度の最優秀車に富士重工業の「スバル・インプレッサ」が決定した。なお、アセスメントの詳細は自動車事故対策機構のホームページを参照してください。
独立行政法人自動車事故対策機構 NASVA
http://www.nasva.go.jp/
09年開催の「第41回東京モータショー」の日程が10月23日金曜日から11月8日日曜日までの17日間と決まった。場所は前回同様、千葉県の幕張メッセ。なお、プレスデーは10月21日、22日。特別招待日が10月23日となっている。
JAMA/第41回東京モーターショー 2009 の会期を決定
http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=1315

新型フィアット500でご先祖様に会いに行く!
テストルートはすでに決めていた。東京を出発点に、箱根/伊豆で撮影をしたあと1号線(東海道)を西へ向かってひた走り、名古屋で折り返し諏訪を経由して20号線(甲州街道)で戻ってくる。そう、20年近く前に二代目チンクエチェントで辿った、ワタシにとって忘れることのできないルートである。当時ワタシは駆け出しのモーターエディターで、鬼より恐い編集長にこう提案したのだ。「プレゼントを直接読者に渡すために名古屋まで行かせて下さい。もちろん高速は使いませんからお金も掛かりません。それに二代目チンクをアシにして、旧車のインプレも一緒にしてきます!」と。
果たして、この突拍子もない提案は採用され、ワタシとカメラマン、そしてアシスタントの3人を詰め込んで大冒険の旅に出たのだった。
もちろん、今回のアシとなるのは二代目ではなく、その生まれ変わりとも言うべきNEWチンクエチェント(四代目の新型フィアット500)である。加えて目指す目的地は、知多半島の先端に位置する『チンクエチェント博物館』。かつてご先祖様で辿ったルートでご先祖様に会いに行く、しかも今もっとも注目されるNEWチンクを徹底テストしながら。グラツーインプレ第5弾のテーマはこれである。
メーターやキーの造形にイタリアンデザインの真骨頂を見た
リモコンキーを渡された瞬間から、もうワタシは唸っていた。なんと素晴らしいデザインなのかと。機能を優先させればもっと小型にできるし、そもそもキー自体必要ないはずである。それをあえて一定の大きさを持たせた上に、好みによってカバーやサイドモールが変えられる遊びの要素が盛り込まれている。これだけで単なる実用ツールではないことを主張しているよう。たかがキー、されどキー。いやNEWチンクの中でもっともデザインされている部分かもしれない。ちなみにフィアットのエンブレムを押すとキーが飛び出し、その下に解除/施錠/テールゲート解除のボタンがレイアウトされる。またイタ車としては類を見ないほど反応が良く、前後左右どの角度からでも10m以上の距離から操作可能であった。
前ヒンジ以降の二代目にも似た、クローム仕上げのグリップタイプのドアノブを引きコクピットに乗り込む。ドアが閉まる印象は悪くない。衝突安全実験(Euro NCAP)で 最高レベルの星5つを獲得しただけあって、ボディ剛性は格段に向上している。加えてパネルの組み立て精度も上がり、ウェザーストリップなどの材質も良くなっている。

インテリアの質感もスーパーミニと呼ばれるこのクラスとしては異例の仕上がり。Dセグメントに匹敵するほど。ただ「イタ車としては……」という但し書きがつくことはいつも通り。BMWミニは言うに及ばず、軽自動車であるスバルR1であってもこのレベルの質感は十分実現しているのだから。ブラック仕上げのシボ状ダッシュボードはプラスチック然としている上に傷つきやすく、ボディと同色になる中央部のパネルもスチールではなくプラスチックにペイントしたもの。オーディオやエアコン周りのアイボリー仕上げも、すぐにペイントが剥げてきそうである。
また小物入れが少ないことに加えてサイズも足りず、サングラスを置く場所にも困ってしまった。助手席の蓋なしトレイは気軽に投げ込むことができるものの、車検証が占領しているし(実はその上部に浅いグローブボックスがある)、センターコンソール右脇の蓋つき小物入れやシフト下のスペースは、いかんともしがたいほど中途半端。
しかしインパネ全体の雰囲気は悪くない。デザイン過多に陥らず、シンプルながら十分に練られたディテールが与えられている。基本的にレイアウトはNEWパンダそのもの。ガバッとアウターを被せ変えただけと考えてもらえばいい。それでいてこのクルマだけにしつらえたかのような特別感を作り出しているのだから感心するしかない。この誤魔化し(失礼!?)テクニックは国産車も見習いたいところ。
ボディカラーに合わせてさまざまなインテリアカラーの組み合わせが用意されているのも特徴である。しかし日本市場に導入されたラウンジ/ラウンジSSでは、エアコンパネルやステアリングのカラーがアイボリーしか選べないのが少々残念。なぜなら本革巻きステアリングの汚れがやはり気になるからである。明るい雰囲気のアイボリーに後ろ髪を引かれながら、実際に所有するなら本革巻きに限ってブラックを選択した方が賢明かもしれない。庶民的発想だけど……。
リモコンキーと並んで唸ってしまったのがメーター周りの造形である。二代目をモチーフとした一眼タイプながら、その中にさまざまな情報が詰め込まれている。中心部に時計/日付/距離/外気温/ライトなどが表示されるマルチファンクションディスプレイが備わり、右側に水温計、左側に燃料計。そしてその外周に回転計、さらに外周に速度計。一番外側はベルトや半ドア、オイルといった数十種類の警告灯でズラリと囲う。デザイナーの暴走かも? という第一印象はあっさりと覆ることになる。昼夜問わず意外と見やすいのだ。不細工な後づけメーターでお茶を濁したり、メーター盤をホワイトにペイントして喜んでいるような国産メーカーには、一生掛かっても浮かんでこない発想である。このメーターだけでもNEWチンクを買う価値があると断言してもいい。

劣悪なドラポジと熟成進むセミAT
ドライビングポジションを合わせる。シートは十分なサイズを持ち、イタ車の伝統に則り肉厚な物。また座面両角を丸めてあり、ひざ裏を圧迫しないような配慮もしている。しかし高さ調整ができないのは手抜きである。いや、調整レバーはある。ただ前部を支点として後部が上下するだけ。これではさまざまな体型の人たちにフィットさせることは難しいのではなかろうか。
しかもステアリング調整はチルト機構だけ。身長170cmのワタシの場合、座面と背もたれにバランス良く体重を預け、ブレーキを力強く踏み込める位置にセットすると、ステアリングは遥か彼方になってしまう上に、ルーフ先端に遮られて停止線に止まった状態から信号が見えないありさま。まだワタシは良い方かもしれない。このクルマのメインユーザーになるだろう女性や、逆に背の高い若い人たちはもっと苦労するに違いない。だぶん、日本仕様には備わらないものの、シート下の隠れスペースを確保するための弊害だろう。
ペダル周りも相当に窮屈。フットレストはセンターコンソールにめり込んでいる。が、それでもオフセットは残る。2ぺダルはともかく、3ペダルではタップダンサーのような“華麗な足さばき”が必要になるはずだ。

イグニッションキーを回しエンジンを掛ける。もちろん二代目のような、インパネのシリンダーにキーを差し込み、センタートンネルから生えるチョークとスターターレバーを操作する、といったオーナーだけが知る“儀式”はもういらない。1速にリンケージして走り出す。トランスミッションはデュアロジックと呼ばれるATモード付きシーケンシャル、いわゆるセミATである。まずはフルATモード、そしてMTモードを試す。早朝の通勤ラッシュはいつも通りの後景。ストップ&ゴーがダラダラとつづく。フライワイバイヤーのスロットルペダルや電気式のパワステは軽いし、マウント部が改良されエンジンの揺れも少ない。それに多少オーバーアシストのきらいはあるものの、NEWパンダと較べるとブレーキの違和感は格段に減少し ている。
デュアロジックの特徴はこうである。フルATモードでもマニュアル操作可、許容外のシフト操作にはアラームで警告、MTモードでも減速時は自動ダウン、変速ショックは大幅に軽減……。ということで、普段はフルATモードで、一般的なトルコンタイプのように扱って問題ないと思う。中途半端にスロットルコントロールするとコンピュータが迷ってギクシャクする場合もあるし、ドライバーの意思に反したタイミングでチェンジされ腹立たしい思いをする場合もあるからだ。マニュアルモードが必要になる場合は、ワインディグロードなどを走る時だけだろうか。また、引いてアップ&押してダウンという、慣性の法則に則った操作パターンに変更されたのも注目である。

十分以上の動力性能ながら煮詰め不足の足まわり
ようやく都内のラッシュを抜け小田原に到着。それにしても良く走る。街中では歯痒い思いをするどころか流れをリードできるくらい。エンジンは1240ccの直列4気筒SOHC。可変バルタイが付きEuro5に対応する優れモノながら、最高出力は69ps、最大トルクは10.4kgmと、数値的にはショボショボのはずなのに。間違えて1.4Lを借りてしまったのかと車検証を確認してしまったほど。やはり1010kgという“軽さ”が利いているのだろうか。いや、国産車ならこのレベルは驚くに値しないから、3000回転前後&ハーフスロットル時に、トルクの余裕と十分なパワーが発生しているという証である。フィアットエンジン侮りがたし。
ただ残念なのは足まわりのチューニング、である。スプリングやダンパーは柔らかめ。コーナーでのロールも大きい。それ自体は街乗り用と考えれば歓迎すべき選択である。だからといって乗り心地の上質さにつながっていないというのが正直なところ。ホイールベースの短さからくるピッチング(前後方向の振動)は、ある程度は仕方ないのだけれど、スプリングの動きをダンパーが制御できておらず、絶えず短い周波数で振動しつづけるのはいただけない。それに耐久性とグリップ力が高次元でバランスされたミシュラン製エナジー(185/55R15)を履きながら、ノイズや振動の面でも満足させてくれないのは納得がいかない。
タイヤの空気圧をチェックしてみる。フロントが2.1/2.2、リアが2.2/2.2。ほぼ正常だがリアがやや高め。というわけでフロントを2.3、リアを2.1に修正。わずかながらでも全体に落ち着きが出てきたが、基本的な行儀は変わらず。
それにリアのトーションビームサスペンションは良く路面を追従しているとは言いながら、片側の動きが反対側に伝わり、スタビを強く利かせ過ぎたような引っ張られ感がつきまとう。また路面がスムーズかつ大きなウネリには対応するものの、荒れた路面だとドタバタと暴れ、酷い時にはコーナーで横っ飛びするほど。加えてバンプストップラバーに当たってからの挙動変化も大きく、まるで“プチニュル感覚”なのである。悪い意味で。

だからといってこのクルマのドライブが醍醐味に欠け、苦痛以外の何物でもないかと言えば、そうでもない。大きくロールさせつつも積極的にヨーをコントロールして、3~4速を使い分けてワインディングを走らせると、ワタシの現在の“相棒”であるビアンキアバルトにも似た、ひらひら感を味わわせてくれる。
またインフォメーション伝達に不満は残るものの、電気式パワステはようやく毒づくことがない程度のフィーリングに改善されているし、ステアリング操作に対する反応は敏感ではないが(ヘタな演出を入れられるよりは百万倍マシ)、荷重移動やサスの動き、ブッシュやタイヤの潰れ具合などに一連の流れがあることに加え、広げられたトレッドのおかげで引っくり返りそうな気配はまったく感じられなかった。
加えて、後日クローズドコースでテストした印象も同様である。たとえば3速100km/h前後で回るコーナーにブレーキを残しつつ飛び込んでいくと、リアはムズムズしたあとゆっくりと流れ出す。タックインによる挙動も強く出るし、場合によってはカウンターステアが必要になる場合もある。ESP(電子制御式スタビリティ装置)が作動してパワーを絞りプッシングアンダーを作り出させてもくれないが、それでもドライバーを中心に動く感覚は決して悪くないと思わせるのである。
ブレーキも信頼に足る物。240mmのソリッドディスク(リアは180mmのドラム)が装備されたブレーキは微妙なコントロールが利くほか、全開テスト時でもフェードする兆候をほとんど見せなかったのだ。ちなみに1速は6500rpm、それ以外では6000rpmでリミッター作動。100km/h時のエンジン回転数は5速2750rpm/4速3300rpm/3速4500rpm。加えてメーカー発表での最高速度は160km/h、0-100km/h発進加速は12.9秒というデータである。

居住空間や荷室はライバルたちに辛勝!?
撮影を挟みながら箱根&西伊豆のワインディングを駆け巡って沼津に戻ってきた時は、すでに午後8時を回っていた。ここで1回目の給油。14.7km/Lという燃費。あまり喜ばしい数値ではない。渋滞に峠にエアコン……、悪条件が揃いすぎたのかもしれない。
夜の国道1号線は大型トラック軍団とのバトルとなる。彼らの走行パターンは独特であり、その中を掻き分けスムーズに走らせるには神経をすり減らすのが常。そう、あの時も同じだった。しかも春の嵐で横殴りの雨と風の中、必死に目を凝らしチンクエチェントのステアリングを握っていた。真後ろにつかないよう、追突されないよう、チェスのコマを動かすがごとく先を読みながら。と言いつつキャンバストップからは雨漏りし、錆でアチコチ穴が開いていたボディとは裏腹に、レッドゾーンを振り切ってなお回ろうとする心臓部をはじめ絶好調の機関部のおかげで、そんな“ゲーム”を楽しむ余裕はあったのだけれど(もちろん痩せ我慢である)。
それにしてもNEWチンクのヘッドライトはお世辞にも明るいとは言えず、ハイビームも気休め程度しか暗闇を照らしてはくれない。配線容量に余裕があるのなら、高効率バルブあるいはHIDキットに交換したい。さらに高いアイポイントとルーフデザインの関係で上方が見えにくいときているから、標識が確認できず何度か道を間違えるというていたらく。
ただ土地勘のない狭い路地で小回りが利くのはありがたい。最小回転半径は4.7m。やはりタイヤは細い方がいい。と言いつつ国産車と較べると特筆すべき数値ではないから、つづいて導入される1.4Lモデルの5.6mは論外ということになる。スリーサイズは全長3545×全幅1625×全高1515mmと、スバルR1と日産マーチの中間くらい。ミラーtoミラーも185cmだから、絶対的なサイズは小さいのだけれど、ボディフォルムの関係上、ノーズ前方や 斜め後方の視界が悪い上に周囲との距離感がつかみにくく、慣れるまでは縦列駐車や車線変更は十分気をつけた方が賢明だろう。
安城の道の駅「デンパーク安城」でつかの間の休息。リアシートにもぐり込んでみる。が、すぐさまフロントへと逆戻り。やはり想像していた通りの狭さである。正常な姿勢でリアシートに座ると、ひざはフロントシートの背もたれに当たり、頭もルーフ後部に思い切りつかえてしまう。ヒップポイントを下げて辻褄を合わそうとしているが、この空間に長時間閉じ込められるのは罰ゲーム以外の何物でもないと感じる。もちろんクッションの厚みが薄くタイヤやサスからの振動&ノイズがもろに伝わってくるのだから、これ以上は言わずもがな、である。ただ、それでもBMWミニやNEWビートルよりはマシではあることは書いておくべきだろう。
ついでにラゲッジスペースもチェック。容量は185L(最大で550L)。NEWミニの160Lより は広いとは言いながら、やはり最小限のスペースしか確保されていない。もっともクルマの性格を考えれば、これで十分なのかもしれない。大人4名と大荷物をギュウギュウに詰め込んで(!?)なんていう使われ方は、わが国ではされないと考えられるから。
ちなみにリアへのアクセスを容易にするための、背もたれ前倒し機能はありがたい装備ながら、戻す時は必ず座面から戻すことをお薦めしたい。背もたれから戻してしまうと座面がそこで固定され、そのたびに毒づきながら座面調整をやり直すハメになるのだ。

求める人が存在するかぎり何度でも甦る!
『チンクエチェント博物館』は、単なるクラシックカーの展示スペースでなかった。確かにコレクターズアイテムではないけれども、解っている人たちにとってかけがえのないクルマが並んでいる。しかし、それだけではない。言葉では表現できないそれ以上の“何か”を感じさせてくれるのだ。そう、このクルマがイタ車だろうがフィアットだろうが、さらに言えばクルマであるということも関係なく、もっとも重要なことは“チンクエチェント”であること、そう教えてくれているかのよう。もちろんチンクエチェントは何も主張はしない。ただ、いつもそばにいるだけ。NEWチンクからも、同じオーラが感じられる。
そうでなければ、これほどいろいろな人たちに声を掛けられるはずがないのである。年配の女性もいた、ユニフォーム姿の野球少年もいた。ミニバンのドライバーなどは信号で止まるまで追いかけてきて、質問を投げかけてくるありさま。かつてこんなことがあっただろうか。カウンタックやフェラーリF40をテストした時もこれほどではなかった。やはりチンクは新旧問わずそういう存在なのだ。
まるで地中海の初夏を思わせるような、少し汗ばむ陽気の知多半島の海岸線をNEWチンクで走る。テスト車のラウンジSSにはオートエアコンが装備されていたが、ワタシはウィンドウを開け放ちスイッチをOFFにした。それはコンプレッサー容量が不足しているのか、国産車と較べて控えめな印象だったからでも、周りに気を遣うほどノイズが盛大だったからでもない。風を感じながらいろいろとこのクルマについて思いを巡らせたかったからである。
基本的にBMWミニやNEWビートルと同じ類のクルマである。それ以上でもそれ以下でもない。RRをFWDで再現したデザイナーやエンジニアたちの手腕には感服するものの、トレピウーノ( コンセプトカー)で示した、助手席側のダッシュボードを変形させて居住空間を拡大させる“からくり”など、新しい試みが見受けられない以上。
NEWチンクのストーリーはこうである。まずは秀逸なデザインで世界中の人々を惹きつけ、話題性を失わないためにワゴンやカブリオレといったバリエーションを追加。数年後に新鮮味を取り戻すためにマイナーチェンジを実施。またサソリエンブレムのクルマたちでサーキットを荒らしまわることも忘れない。そして十数年後には役目を終え、つかの間の夢は終わる……。だが、それでいいのかも、いや十分なのかもしれない。前述したように“何か”が感じられるならば。これがワタシの結論である。
そう考えると逆の心配事が頭をもたげてくる。「過去の実績から日本への割当ては少ないだろうから、売りたくても売るクルマがないという事態に陥らないだろうか」「大ヒットしたらPDIセンターはパンクしないだろうか」「メインユーザーとなるだろう国産車から の乗り替え組に、上手くディーラーは対応できるだろうか」「トラブルやメンテで不満の声が上がらないだろうか」「新鮮味が薄れてすぐに飽きられないだろうか」。まるで親戚のひとり娘を気遣う、おせっかいなオジさんそのものだ。
週末でにぎわう知多半島を巡り、豊田で2回目の給油。燃費は17.0km/L。そして高速ヒルクライムがつづく夜の153号線を駆け抜け、諏訪から20号線へ。夜撮を挟みながら小淵沢/甲府/八王子とひた走り、東京に舞い戻ってきたのは東の空が白みはじめたころであった。45時間のショートトリップ。数時間の仮眠だけの割にはあまり疲れを感じない。落ち着かない乗り心地やドラポジの不快さを考えると意外な結果。
ちなみに3回目の給油では21.6km/Lをマーク。ようやくまともなデータを示してくれた。トータルでは1109km/62.8Lで平均燃費は17.7km/Lというもの。エアコンや渋滞の影響を受けやすい傾向はあるものの、これなら国産車と十分互角に闘えるはずである。(Honkan)


そこに展示されているクルマたちは、スーパーカーでもなければコレクターズアイテムでもない。第二次世界大戦の爪痕が残る1957年に、イタリア庶民の貴重なアシとして産まれた『二代目フィアット500(ヌオーヴァ・チンクエチェント)』を代表としたクルマたちである。
もちろん、二代目フィアット500(以下/二代目チンク)は、イタリア人にとって忘れることのできない存在である。お世辞にも裕福だとは言えなかった当時の人たちに、初めて「クルマのある生活」をもたらしてくれた、あるいはクルマの基本を教えてくれた、そんな存在であったからである。日本で言うなら、さしずめスバル360といったところだろうか。
そんな二代目チンクも、生産が終了してからすでに30年以上。イタリアの街角になくてはならない風景の一部だったこのクルマも、残念ながら減少する一方である。一般的な足グルマが辿る運命と同じように。そこで「少しでもこのクルマを残したい、本質や魅力を知ってもらいたい、さらには一緒に暮らしてもらいたい」というコンセプトの下で生まれたのが『チンクエチェント博物館』である。
果たして、イタリアをはじめさまざまな関係者の協力により、貴重なクルマや資料がここに集結することとなった。たとえばプリマセリエやジャルディニエラ、ギア・ジョリー、初代トッポリーノ、アバルト695SS……。数え上げたらきりがないほど。加えてジュジャーロのバックアップにより「パンダ展」が開催されるなど、この博物館がイタリアでも認められた存在に成長していることを伺い知ることもできる。
時代を超えて、国境を越えて、年齢を問わず愛されてきた二代目チンク。そしてそれはこれからも変わることはないだろう。なぜならこの博物館に訪れる人たちが、熱心なイタ車遣いだけではなく、その多くが国産車ユーザーだからである。やはり、このクルマはさまざまな人たちを惹きつける“何か”を持っている。
というわけで、隣接したカフェスペースでカップを傾けながら愛らしいクルマたちを眺める、そんなゆるい気分で過ごす午後はどうだろうか。それにショップには他では手に入らないレアなミニカーやグッズなどが山ほどあるし。まずは興味がわいてきた人は博物館のHPを。新旧チンクをはじめイタ車全般の情報、さらにはイタリア本国のトピックスなどが毎日アップされている。
<チンクエチェント博物館>
〒470-3502
愛知県知多郡南知多町大字片名字長谷58-22チッタ・ナポリ内
Tel/0569-64-6464 Fax/0569-64-6644
http://www.museo500.com/
開館日/土・日・祝日 開館時間/10:00~17:00
入館料/1000円(カフェ付き)




道路特定財源の無駄遣いを指摘された際の国交省の最早、常套句がこれである。法律に触れていないから、何をやってもよいと国がうそぶくのであれば、社会の秩序は崩壊する。こうした表現を用いて、自己弁護することは厳に慎むべきだろう。国交省自らが踏み込んだ改善策を提示できなければ、国民の支持は得られない。そんなおり、また昨日は道路特会から出張費や人件費への流用が明らかになった。まあ、でるわでるわ、呆れてモノも言えない。そりゃ、予算を減らしたくないわけだ。
最早、国交省に自己管理能力はない。高齢者への保険料負担拡大の是非が問われているおり、さっさと特定財源を一般財源化すべきだろう。ただし、暫定税率の復活は勘弁してほしいものだ。税率が本則に戻っていて目立たないが、ガソリン価格そのものは3月に比べても4月は上昇はしている。5月に入るとさらに値上げされる方向。GWの行楽シーズンに万が一、ガソリンが160円/Lなんてことになると、最早、自民党は国民全員を敵に回しかねない。重量税の行方も楽しみである。明日からの論戦が楽しみだ。

4月13 日の日曜日、曇天の富士スピードウェイで、日本クラシックカー協会主催の旧車レース「JCCA クラシックカー・フェスティバル FUJI JAMBOREE」が開催された。年に2回開催されるこのレース、朝8:00から、レース仕様の旧車がバトルを繰り広げる、旧車ファンにはたまらないイベントなのだ。
基本的には1975年までに作られた輸入車/国産車を、5つ程度のカテゴリーに分け、レースが行われる。旧車好きなら、とにかく「旧車が走ってる」だけで、興奮してくるもの。あたかも1970年代のレースにタイムスリップしたような、心地よい錯覚を得られるというわけで、このあたりが現行車レースとは異なる気がする。
筆者の贔屓チームは残念ながら途中リタイアとなってしまったが、他のカテゴリーのレースも見応え十分なので、イベント的には大満足。旧車が一堂に会しているだけでワクワクしてしまうものだ。
また、会場には、旧車関連のショップも出店しており、ステッカーや古書をブラブラと見て回るのもまた、楽しみの一つ。ただし、天候があまり良くなかったせいもあろうが、客の入りがあまりよくなかったのは、気になるところ。クルマ好きの高齢化および減少傾向の趨勢に、抵抗できる術はやはりないものだろうか。
だが、旧車好きは、この際そのようなマイナス要素には目をつぶり、素直に次の筑波でのレースを心待ちにしているのだった。


今年3月末、4月からの任意保険の料率引き下げが決定し、自動車取得税とガソリン税の暫定税率がどうなるか微妙だった時期に、やはりというべきか「自動車販売の現場では買い控えが起きた」(業界関係者)という。販売現場ではこの対策として、止むなく「取得税、自賠責相当額を値引きして、年度末登録を行った」(同)らしい。
同じことが今月末にも起こるのだろうか。ガソリンの販売現場ではリッターあたり20円以上の価格引き下げが実現した結果、50リッター程度の満タンにすると、1000円ものコスト軽減が実現している。昨夜もタクシーの運転手さんと話すと、「個人タクシーは燃費のよくないガソリン車が多いから助かっているという声を聞く」と話していた。また、巷を歩いていてもコイン洗車場がにぎやかになっていたり、カー用品店の売り上げが増えていたりと、まだ統計的な数字こそ出ていないが、「自動車関連消費が増えているのではないか」(メーカー関係者)との指摘もある。
国交省の不祥事を持ち出すまでもなく、「衆議院の特措法再可決は簡単には行かない」(マスコミ関係者)状況で、仮に時間切れとなって重量税が下がることになれば、継続検査を前倒しで行ったり、新車購入が進んだりと、消費にプラスの現象が起きるかもしれない。国内市場で低迷が続く自動車販売業界にとっては、思わぬ追い風となるかも。
あのマガジンX伝説の新車スクープオンリー本「スクープ・スペシャル」が6月号の本誌付録で帰ってくるという情報が飛び込んできた。実現すれば07年2月号以来のことだ。果たして、どんな内容になるのか。編集部は4月26日の発売に向けて鋭意製作中とのこと。 GWはマガジンX&スクスペで決まりだね。
使われていたことが分かった。報道によれば、国交省全体では年間平均で26億円あまりのタクシー代を使い続けてきた。このうちの2割が、道路特定財源を原資とする道路特別会計(道路特会)からという。
毎日jp/道路特定財源:国交省タクシー代、2割は道路特会から
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080410k0000e040085000c.html
こうした点からも国交省独自の判断で使える特定財源ではなく、財務省の厳しいチェックが入る一般財源化は必要なのではないか。
昨日の関東地方整備局のタクシー使用のいい加減さは、本日の続報でも明らかだ。同じ区間を走って2倍の料金の差異が明らかになるなど、その利用のあり方のいい加減さが露呈するばかりだ。国交省ではようやく今月になって管理の徹底などに乗り出した。まぁ、国民の金など他人の金、自分の懐が痛むわけでもない。バレたら付け焼き刃の対策でその場をしのぐ。こんな意識の小役人たちにいつまでも甘い汁を吸わせておくわけにはいかないだろう。「暫定税率」の復活論議にも影響しそうだ。
あのドリフトバトルが3年ぶりに東京お台場に帰ってくる。開催日は6月7日(土)と8日(日)。場所はお台場「船の科学館前」特設コースだ。チケットはいよいよ来週4月18日から発売。また、テレビ中継も予定されていて、こちらは7月21日にテレビ東京系6局ネットで行われる(放映時間未定)。土屋圭市、鈴木学、稲田大二郎のゴールデントリオに神本寿の4人の審査バトルも見逃せない。乞うご期待!
D1 GRAND PRIX official web site
http://www.d1gp.co.jp/
報道によれば、2月までの11ヶ月間で、実に490万円、274回ものタクシーによる深夜帰宅をしていた国交省の職員がいるという。関東地方整備局道路計画1課でのことだ。1課全体の7人で2200万円にのぼる。
毎日jp/道路特会:国交省関東整備局職員らタクシー代2200万円
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080409k0000m040162000c.html
きっとかわいそうな人なんだろう。なにしろ毎日毎日、午前1時、2時まで超過勤務を行って労基法違反状態でタクシーに乗っていたそうだ。道路特別会計を使って。お金があまって道路を作らなければならないから、タクシー代を使いまくって、道路建設の計画を立てる。ご苦労なことである。まぁ、民間会社ならあり得ないことだが。
4月1日から自賠責保険(強制保険)も料率が下げられた。継続車検時に2年分保険料を払う場合、4月以降は、それまでの3万1730円から2万2470円に30%近く、負担が軽減されている。ガソリン税の暫定税率解除ともあいまって、うれしいことだ。
金融庁/第124回・第125回 自動車損害賠償責任保険審議会の開催について
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_zidousya/siryou/20080118a.html
一方で、本日の各社報道にもあるように、無保険状態で人身事故が発生した場合に、被害者を救済する目的で、上限4000万円で、国が損害金を立替払いしているケースで、加害者からの回収がおぼつかない結果、累計で20億円程度が回収不能に陥っているという。最低限の強制保険にも加入せず、人身事故を起こし、支払い能力がないまま加害者責任を果たすこともしない。あげくの果てが支払いを逃れ、他の保険加入者に迷惑をかけている。
こうした実態を放置することは、平等の原則に反する。なによりもドライバーとしての最低限の責任も果たせない人が、町中を公然と走っている実態にも驚く。国交省は今年度から回収強化に乗り出すというが、何よりもまず、クルマを運転するドライバー個々の自己責任に対する自覚と行動が求められるのだろう。
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をしていたとの報道があった。マガジンXの読者の皆様ならご承知のとおり、全国にある「交通安全協会(安協)」は警察官にとって最も大きな天下りの受け皿である。運転免許試験場での「新規・更新時講習」の講師はたいてい、彼ら安協の天下り職員がやっている。所轄の警察署の窓口も含めて、免許更新の受付窓口業務も安協が請け負っている事例が多い。長らく随意契約だったが、最近は世間の風当たりが強く一般競争入札の形態をとっているものの、入札時にいろいろと条件をつけて安協が落札できるようにしているのだ。
前置きをもう少し。以前なら免許試験場で「安協に入りませんか-」などと、寄付行為の勧誘を怠りなくやり、あたかも強制であるかのように、何も知らない善良なドライバーから小銭をせしめていたのだが、集めたお金で宴会をやっていたことや、警察署への付け届けをしていたことなどがばれるなどして、世間の風当たりが強くなり、昔ほど寄付を集められなくなった。そんなこんなで警察庁も、いつぞやは「更新時講習」のハガキ案内業務を安協に独占的にやらせたりして、身内を食わせる算段をしていたものだ。いまでは駐車違反の民間委託を口実に、多くの地域で、取り締まり業務を行い、彼らの収益源としている。ご苦労なことである。
せっかくの収益源の大きな柱の一つである「講習の講師」業務を、他の業者にとられないように、安協には身を引き締めて業務を遂行してもらいたいものである。厳に講習では「身を引き締めて運転しなさい」と教えているのだから。
{暫定税率」を含む道路特定財源から、平成18年度まで本四架橋公団の支払い債務を返済していたことは、意外と知られていない。これが昨年度、平成19年度から0になったため、平成19年度では実に6164億円(当初予算)もの剰余金がでた。このお金を官僚たちが見逃すはずがない。
そんなわけで、まぁ、色々と無駄遣いをしてくれたわけだ。で、今月末が焦点の「暫定税率」復活議論だ。自民党内でも特定財源の一般財源化について、意見が割れている。歳入を維持しつつ、使い道に困っている状況に整合性を持たせるため、現在は各道路会社の債務に付け替えられている過去の高速道路建設における借金の返済に「特定財源」をあてようなどと考える国会議員が出てくるかもしれない。特定財源は借金の返済にあてて、一般財源で
道路を造り続ける。これが可能になれば、40年後、50年後まで無料にならないプール制の下の「有料道路」がもっと早く無料になるなどの論陣をはって、国民に「気持ちよく」高い税金を払わせることができるからだ。納税者として、監視を怠ってはならないだろう。
暫定税率が特措法の衆院再議決により復活するのかどうかが、注目の的となっている。とりわけ気になるのが、ガソリン税、自動車取得税同様に道路特定財源として、本則の2.5倍もの高い税率がかけられている自動車重量税の行方だ。特措法が仮に4月末日までに再議決されない場合、この自動車重量税も5月1日以降、本則税率に戻る。
JAMA/自動車関係諸税
http://www.jama.or.jp/tax/outline/index.html
現在、0.5トンあたり6300円かけられている税金が2500円に減額されるのだ。自動車重量税は継続車検時に2年分をまとめて払うから、1.5トン未満(端数切り上げ)の小型車なら6300円×3×2=37800円が、2500円×3×2=15000円と、車検時の支払額は22800円も下がることになる。これは大きい。
読者の皆様ご承知のとおり、平成18年度までは、本四架橋の支払い債務を道路特定財源でまかなっていた。これが昨年度、平成19年度から0になったため、使い道がどんどん拡大されている。国交省と関連公益法人の無駄遣いの動機のひとつにもなっている。自動車重量税の本則税率回帰が現実のものとなるか、要注目である。車検は期限切れ1ヶ月前から受けられるから、他の税同様、下がったりあがったりするようだと混乱は必至だ。
自販連と全軽自協の発表によれば、3月の国内新車販売台数は登録車が47万1755台(前年同月比96.7%)、軽自動車が同92.5%の25万8827台となった。本年の1月から3月の累計でも、うるう年にもかかわらず、それぞれ99.3%の103万5997台、95.5%の57万3835台と厳しい状況が続いている。
自販連のホームページ/統計データ(社団法人 日本自動車販売協会連合会)
http://www.jada.or.jp/contents/data/type/index12.php
軽自動車新車販売速報(社団法人 全国軽自動車協会連合会)
http://www.zenkeijikyo.or.jp/topics/index_topics.html
暫定税率が無くなったとはいえ、すでに原油の高騰により、国内市場のガソリン価格は十分値上がりしいている。クルマ1台あたりの平均走行距離も減る一方である。政府関係者の多くが「暫定税率がなくなると、税収減だけでなく、皆がクルマを走らせて大気汚染がすすむ」と言っていた。クルマが売れない、ガソリンがまだまだ高い、高速道路も高い、景気も悪いで、果たしてガソリン消費量が暫定税率があった頃に比べて増えるのか、見物である。
があるという報道があった。昨日からのガソリン税騒動の余波らしいが、これは完全に消費者を無視した行動である。スタンド側経営者の意識は分からなくもないが、消費者の選択を邪魔するような、競争を阻害するような行為は厳に慎むべきだろう。
4月からあらゆるものが値上がりしている中で、従前の予想以上に「ガソリン値下げ」のインパクトは強烈だった。地方ではなく「地方行政当局」は予算を組んだのにと、ご立腹の大合唱だが、いかがなものか。民間企業や家庭なら、年初の予測通りお金が入らなくなれば、当然だが「やりくり」を考える。行政当局は「国に補填をしてもらう」と歳入不足分は国からもらうのが当たり前といわんばかり。この点でも納税者との意識のずれは大きい。
道路工事を止めたから「建設業者が悲鳴をあげている」という。なら、公務員は自分の生活を犠牲にしても、公僕としてコストの削減を急ぐべきだ。自分たちの不祥事を棚に上げて「お金は入るもの」との発想からいつまでも抜け出せないでいる公務員という人種の頭の中こそ理解に苦しむ。
社保庁が年金納付者全員に、確認のための手紙を送付するという。また、「名寄せ」のために残業をしているという。しかし、よく考えてみてほしい。そのための手間賃や残業代はきっちり国民負担として、ツケが回ってくる。どこまで行っても公務員は自分を犠牲にしない人種である。お役所にはもっと「庶民感覚」を持ってほしい。今回のガソリン値下げは、それがたとえ一瞬であったととしても、「税金のありよう」を国民全員が考えるよい契機になったことは間違いない。
4月1日である。ガソリンにかかっていた揮発油税がリッターあたり半分の本則24.3円に、また地方道路税が0.8円下がって4.4円になった。依然として合計28.7円かかっているのだが、見た目には25.1円小売価格が下がる勘定だ。
これに加えて、もうひとつ忘れてはならないのが自動車取得税が本則の3%に戻ったことだ。小売価格100万円のクルマなら、2%分、税金が減額される。2万円も浮くのだ。500万円の高級車なら10万円違う(小売価格50万円以下は免税)。特措法が失効している間に登録することが条件だから、政府与党が衆議院で再可決してしまうと、元の木阿弥になる。4月は新車の買い時である。ちなみに自賠責保険も25%程度保険料が下がった。さぁ、皆でクルマを買おう。あとは本則の2.5倍もかけられている自動車重量税が下がると良いのだが。
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