コンパクトSUVの可能性を探る

オンとオフの中間をいくクロスオーバービークル、道具としてガンガン使える的なSUV、メーカーはこぞってその辺りのジャンルを推している今日このごろ。スズキが東京モーターショーでお披露目する「X-HEAD(エックス・ヘッド)」もそのひとつ。と言いつつよくよく見ていくと意外にあなどれない存在だと気がつく。そう、安直なその他モデルとは一線を画するモデルだと感じさせるのだ。
ナゼなら無骨であることが逆にカッコいいと感じさせる今風のデザインに加え、全長3.7m/全幅1.7m級という今や貴重なコンパクトサイズ、それにLSD付きセンターデフ仕様フルタイムAWD、フレームシャシーや3リンクリジッドサスなど、ジムニーの優れたオフロードでの走破性とキャリーの高い積載性が組み合される可能性があるからである。ここがポイント。
使い方はいろいろ。コンセプトカーのようにトラックとして荷台にサーフボード、オフロードバイク、レーシングカートといったギアを満載するのは定番として、やっぱり屋根が欲しいという人にはハードトップキャビンをオプションで付けられるようにすればさらに使い方は広がる(なんだか30年前のSUV誕生の経緯と同じ)。それに荷台をさらに架装してキャンパー、いやクレーンやレスキュー仕様にすることもフレームシャシーなら造作もないこと。もっと言えば荷台は単なる飾りとしてそのスタイルだけをいただいて、2シータースポーツカーとして受けとめてもいい。
ただ、気になる点がひとつ。それは燃費。今回の心臓部は1.4L級という発表ながら、この手のクルマはある一定条件を超えるとあっという間に燃費が悪化するのが常だから、ターボやスーパーチャージャーと巧く連動させて、最低限社会的ルールをはみ出さない程度の数値をキープして欲しいと思うのだ。そうじゃないとこのクルマのコンセプトが台ナシになってしまうから。(Honkan)





