子どものころは…
もっかの楽しみはケーブルテレビ放送で往年の刑事ドラマを見ることです。
地上波放送のお笑い芸人ばかり出ているくだらないバラエティ番組にはうんざりしています。
子どものころには目を輝かせてみていたのを思いだします。クルマオタクのピシはストーリーより、もちろん番組に出てくる新車を中心に番組を見ていました。
(ピシ)
いま見ている刑事物は、「太陽にほえろ」、「Gメン75」、「特捜最前線」、「華麗なる刑事」などです。「太陽にほえろ」と「Gメン75」の車両提供はトヨタ、「特捜最前線」は日産、「華麗なる刑事」は三菱です。楽しみかたとしては登場してくるクルマから、撮影時期を推測することです。例えば「太陽にほえろ」で初代ソアラが登場しているから1981年ぐらいとか、「Gメン75」で初代クレスタが出てきたから1980年かなあ、といった具合です。ピシはどちらかといえばトヨタマニアなので、日産には興味があまりないのですが、「刑事物=日産車」という潜入感がいまもあります。それは「大都会」にはじまり、「西部警察」にいたる石原軍団物の影響が大きいです。カーアクションでクルマが潰れるときには、タクシー上がりとも思えるセドリックやグロリアで派手なアクションを展開する様は子ども心にワクワクして見ていたのを記憶しています。ちょっとアメ車のワルな雰囲気を持つ430型を乗り回す石原軍団はやっぱりかっこいいですね。「特捜最前線」もいまは430型のセダンやハードトップ、ニューマンスカイラインなどが登場しています。
「華麗なる刑事」は草刈正雄がギャランΛ、田中邦衛がランサーセレステに乗っています。コンビなのにそれぞれが別個にクルマを乗り回すという変わったドラマでした。パンダパトカーなどはギャランΣでしたので、ちょっと浮き世離れした印象もありました。
ピシはこんな刑事ドラマのカーアクションを見ながら「早く18歳になって免許取りたい、大人になりたい」と常日ごろ思っていました。クルマ好きの友だちと「大人になったら何に乗るか」を話し合ったりした変わった少年時代を過ごしていました。クルマを運転したいという気持ちもありましたが、大人になることに憧れがあったことも確かです。そのころは大人は偉大に見えました。
それから時は20数年ほどたった現在、ピシは逆に「子どもに戻りたいなあ」なんてことを考えたりしています。子どもの頃思い描いていた、格好いい(見かけだけじゃないですよ)大人になりきれていないからです。子どもの頃からクルマのカタログを読みあさり、「ライバル比較表」などを作っていたピシにとって、子どものころと現在の基本的な生活パターンが変わらないのです。唯一違うには子どものころと同じことをして給料をもらっているぐらいです。
ピシはあまり変わりませんが自動車業界は激変しています。軽自動車の大量自社届け出、一部国内メーカーやインポーターによる販売ディーラーいじめなど、ピシの夢のワンダーランドだった自動車業界はどんどん崩壊していくように見えます。BMWがボルボを買収なんて話しが飛び交うことなど想像もできませんでした。こんな状況では新車が売れないのもわかる気がします。
ピシの子どものころのような夢の世界に日本のいや、世界の自動車業界は戻れないのですかね。
(ピシ)






