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2007年04月12日

207試乗 雑感

国内だけでなく、ヨーロッパでも大ヒットしたプジョー206の後継モデル、207のハンドルを握る機会に恵まれた。いちだんと大きくなったヘッドランプ&ワイドグリルによって顔つきはネコ科の印象が強まったが、内装の質感が向上している点も印象的だった。

運転席に座ると、まずは室内が明るい点に好感を覚えた。それもそのはず。207ではベースモデルを除いてパノラミック・ガラスルーフが標準装備されているのだ。ガラスそのものは固定式だが、手動式サンシェードが備わっている。試乗日は薄日が射していた程度だが、やはり日差しが出てくるとムッとした暑さを感じたため、熱線反射ガラスが使われているとは言え、夏にはサンシェードを閉めざるを得ないかも。
コックピットは奇をてらわずオーソドックスなレイアウトにまとまっているが、冒頭で触れたとおり、質感向上が印象深い。なかでもインパネのシボ加工はクォリティの高さが顕著に感じられ、センタークラスター上方のマルチインフォメーションディスプレイ(時計&日付、燃費、航続可能距離、座席別シートベルト未装着警告などを表示)や左右独立温度調整可能なエアコンとともに高級感を演出。シフトゲートまわりにはメッキ処理が追加され、プラスチッキーな印象が強かった206との差は大きい。
実際に走らせると、ボディ剛性が高まっているのがわかる。ワインディングを駆け抜けてもイヤなキシミ音が発生せず、ボディがヨジれている感触もなかった。また、外国車のATと言えば“頭が良くない”イメージがあったが、それも今や昔の話。変速のタイミングとショックも改善されて素直な乗り味が実現している。リアシートに乗って人に運転してもらった時も安心感の高さが伝わってきた。少々ハイスピードでワインディングを通過しても、決して恐い思いをすることはなかった。
ただひとつ、気になったのが価格設定だ。207には3タイプが用意されており、ベースモデルの207(5ドアAT)は239万円に設定されているが、上級グレードの207シエロ(5ドアAT)とターボエンジン&5速MT搭載のGT(3ドア)が同一価格の264万円となっている。エンジンとミッション、ドア数が異なるとは言え、装備内容はほとんど同じ。そのため、207シエロが割高に感じられて仕方ない。夏までにもっと高性能なターボエンジンを持つGTIが上陸する予定で、おそらくこちらはもっと高額に値付けされて序列がハッキリするだろう。また、206で相当な割合を占めたCC(クーペカブリオレ)の後継モデルも夏までに発売される計画で、こちらの仕上がり具合も楽しみだ。

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