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2007年03月16日

ハゲタカにはまってます

いま土曜日午後9時からNHK総合テレビで放映されている、ドラマ「ハゲタカ」にはまっています。ちょっと昔の日本経済がドン底の時代が舞台で、以前大手都市銀行に勤務経験があり、日本企業をバシバシ買収する外資系ファンド会社の日本人支社長と、都市銀行に勤務時代の先輩? が主人公の社会派ドラマなのです。
原作を読んでいないのでよくはわかりませんが、ちょっと都市銀行が美化されていたり、登場人物の関係が近すぎるのはいかにもNHKらしいクサい演出に感じられますが、スポンサー命の民放では、なかなか作ることのできない本格派のドラマであります。
(ピシ)

なかでも注目なのがクルマの演出。ドラマスタート時の設定は90年代末。最初に外資系ファンド会社の支社長が乗っていたのはリンカーンのリムジン、やがて04年ぐらいの設定になると、BMW7シリーズに変わっているあたりはなかなか。外資系ハゲタカファンドなどの成り上がり系はやはりBMWが似合うのは万国共通の話。以前もこのブログで書いたことですが、ジョングリシャム原作の映画「ザ・ファーム法律事務所」では、悪徳弁護士事務所に勤めはじめてしまった若手弁護士の主人公・演じるトム・クルーズは、原作ではBMWに乗っていましたが、映画ではBMWより協力を断られ、メルセデスベンツになったとまことしやかに言われていました。アメリカでは「メルセデスベンツ=開業医(といっても日本ほど悪徳じゃないよ)」「BMW=弁護士(ワルなほう」というイメージが固定化されているといいます。ジョングリシャムの映画は小道具としてのクルマが実に凝っているので好んで見ています。
NHKは最近クルマもしっかり時代背景に合わせて用意するので関心している。佐藤浩一が主演した、日航ジャンボ機墜落事故のドラマでも、その時代に合わせて主人公の佐藤浩一が初代ホンダ・トゥデイに乗っているし、駐車場のシーンなどでも、まわりに停まっているクルマもわざわざ当時のものを用意していました。民放だと戦前が舞台のドラマでも、昭和30年代のトラックが出てくるなど、クルマの用意がめちゃくちゃ。自称「クルマオタク」のピシは世の中の価値をクルマでしか判断することができませんので、ドラマや映画の完成度も登場してくるクルマで判断します。
とくにアメリカは販売環境(ローンシステムなど)の関係から、乗っているクルマと乗っている人の年収がリンクするそうです。ですから、登場人物が乗っているクルマをしっかり吟味しないと、チグハグなものになってしまうそうです。例えば一世を風靡した「ビバリーヒルズ90210」では、ミネソタからビバリーヒルズに引っ越してきたサラリーマン一家のウオルシュ家(ブランドンの家のこと)はお父さんがリンカーンコンチネンタル、お母さんがマーキュリーセイブルワゴン、そしてブランドンはフォード・マスタングと一家そろってフォード車です(スポンサーがフォードらしい)。一方ブランドンのお友だちのセレブリティなみなさまはスティーブがシボレーコルベット、ケリーがBMW3シリーズコンバーチブル(後にサーブのコンバーチブルになったりしていました)、ドナもBMW3シリーズコンバーチブル(のちにZ4になったりする)、デビッドはランドローバーディフェンダー、バレリーはアキュラNSXなど、サラリーマン一家のブランドンはフォード車なのに対し、芸能人、開業医、資産家などのセレブリティなお友達はほとんどがプレミアムブランドに乗っています。
日本は幸いにしてアメリカほど乗っているクルマでヒエラルキーを感じることはないですが。これからは格差社会がもっと激しくなるので、ドラマや映画製作者もクルマをよく吟味して選ぶ必要があるのではないでしょうか?
免許取り立ての18歳のお兄さんが平気でセルシオなどに乗れるのは日本だけです。格差社会だなんだと騒がれていますが、日本ほどフラットな社会はないとピシは思います。お金さえあれば好きなクルマに乗れるのは日本だけなんですよ。
でも。レクサスはそんな自由な日本のクルマ社会にヒエラルキーを持ち込もうとしています。ピシはそんな態度が許せないのです。
(ピシ)

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