刑事劇場
ピシが毎週土曜日夜に楽しみにしているのが、ケーブルテレビの「ファミリーチャンネル」で午後7時から始まる刑事劇場です。「Gメン75」、「ケータイ刑事銭形零(これは見てません)」「もっとあぶない刑事」、「太陽にほえろ」、「特捜最前線(なんと2話連続放送)」といった、刑事アクションの王道をいくドラマを連続放送してくれるのです。ピシが子どもの頃、これら刑事ドラマに出てくる各メーカーの新車を使ったカーアクションに目をキラキラさせて見ていたのを思い出させてくれます。
(ピシ)
ちょうどいまは、「Gメン75」は初代クレスタ、「もっと危ない刑事」はもちろん館ひろしと柴田恭兵はレパードですが、まわりは初代セフィーロやY31セドリック、「太陽にほえろ」は初代ソアラ、「特捜最前線」は430セドリックが劇中で活躍しています。
いまでは考えられませんが、環状7号線でカーチェイスを撮影していたりして驚かされます。
刑事ドラマの車両提供はだいたいトヨタか日産でしたが、同じくファミリーチャンネルで火曜日の午後10時から放映されている、田中邦衛&草刈正男が主演している「華麗なる刑事」は三菱が車両提供しています。ちょうど初代ギャランΛやΣの頃の時代で、ピシの記憶では三菱が最先端のメーカーに見えていたころでもありました。田中邦衛がセレステで、草刈正男がギャランΛ(しかも赤い内装)という、ひとり1台という設定は珍しかったです。パンダパトカーがギャランΣというのはちょっと浮き世離れしていましたが、三菱車は当時はとてもかっこ良く見えました。
「大都会」、「西部警察」など石原軍団系の刑事ドラマで日産車を使っていたこともあり、ピシの脳裏には、「カーアクションは日産にかぎる」というキーワードがいまも植え付けられています。
刑事がトヨタに乗っていれば、犯人は日産に乗るというわかりやすい展開も面白かったです。
最近はカーチェイス自体がなかなか撮影できないことなどもあり、刑事ドラマではメーカー提供で新車を多用するドラマが少なくなってきたのが残念です。テレビ朝日の水曜9時にやっていた「はぐれ刑事」シリーズが日産提供のようでしたが、昔とは異なりデザインが洗練されすぎているのか、いまいち劇中で浮いている感じがします(エルグランドなどミニバンが出てきて興醒めしたことも)。
もともとカーアクションの本場はアメリカであり、ピシの世代はシボレーやフォードなどのラージセダンなどによる、派手なカーアクションがまず記憶に鮮明に残っています。今回紹介した刑事ドラマを放映していた時代は、日本車もまだまだアメリカンテイストがふんだんに盛り込まれていたので、劇中
に自然に溶け込んでいたのかもしれません。いまではどちらかといえば欧州テイストが強いので、劇中で浮いてしまうのかもしれませんね。それに世間全体がクルマに対する憧れなんてものがなくなった現代では、劇中で登場するクルマに凝ったとしても評価されないという悲しい現実もあるようです。
劇中で出てくるクルマもさることながら、ストーリーも改めてみると辛口のものが多いですね。貧乏に耐えきれずに犯罪に走るとか、設定はかなり深刻であり、さらにけっしてハッピーエンドにはならないところも当時ならではですね。「人生はそんなに甘くない」と暗に視聴者に問いかけているようです。
とかく現代のドラマはハッピーエンドというか、シリアスな展開を嫌うドラマが多いですし、アメリカのドラマのように社会問題を問いかけるような完成度の高いドラマも少なくなりました。
なんてことをズラズラ書いているピシがいま注目しているドラマはNHK夜11時からの帯ドラマ「グッジョブ」です。「けっして恋愛ドラマではありません」というので試しに見ていたら、けっこう面白いです。OLさんに焦点を当てたドラマなのですが、ピシはサラリーマン生活約20年にして、OLさんがいるような職場で働いたことがありません。いわゆる「男の職場」的な硬派な環境でほとんど働いてきたので、OLさんがいるような普通の職場に知らないうちに憧れているようです(別にOLマニアではありませんよ)。ピシのドラマの評価ポイントは、前回紹介した「ハゲタカ」のように、ベタベタと家族愛や友情だけを追っていくというものよりは、「お仕事系」とでも言うべきノリのドラマしか見ません。「お仕事系」は取り上げる職種などを丹念に取材してからではないと、リアリティ不足で造りこみがどうしても甘くなります。そういう視点からもピシは「お仕事系」ドラマが大好きです。
話はそれましたが、世の中がクルマに興味を失ったいまこそ、「西部警察」ばりの派手なカーアクション主体の刑事ドラマ復活というのはどうでしょうか? それもできれば国産車で…
(ピシ)













