お祭りは賑やかに
数年ぶりに東京オートサロンに足を運んだ。以前に行った時は小さいブースがビッシリと並んでいて、ドレスアップ業界で有名なブランドからチューニングショップのような小じんまりとしたチューニング屋まで、「公道走行不可」を前提にしたクルマが会場を埋め尽くしていた。
ところが久しぶりに見た会場は、まるでモーターショーのよう。メーカーのブースが大面積を占め、難なくナンバーが取得できる“順当な”ドレスアップカーが増えていた。かつては“お付き合い”で出展していたメーカー各社も、いまでは新型車を披露するにまでオートサロンを重視するようになった。その理由のひとつに、本当のクルマ好きはモーターショーではなくオートサロンにやってくるから、というのも挙げられるだろう。ただ、メーカー各社が幅をきかせた分、昔に比べてマジメな印象が強まったのは否めない。
しかし、それでも場内の賑やかさにはある種の楽しさやワクワク感が感じられた。いまやモーターショーでは見かけなくなったコンパニオンのパフォーマンス(モーターショーでクルマに寄り添っているモデルさんとは明らかに趣向が違う)も、お祭りというからにはあっていいはず。地味、控えめ、そして現実路線が強まったモーターショーの注目度が下がり、入場者数も伸び悩んでいるのは、この賑やかな“お祭り”感がなくなったからなのかも、とオートサロン会場を歩き回った後に感じた。






