『MBAが会社を滅ぼす 〜マネジャーの正しい育て方〜』
ヘンリー・ミンツバーグ が著者であるこの本の帯には、「ダメな会社ほど、ビジネススクール出身者が目立つのはなぜだろう? それは、MBAが“時代遅れ”の経営技術だからです」といささかセンセーショナルな文言が並ぶ。
また、「業績不振の米国企業のエグゼクティブでMBA取得者の比率は90%、業績好調の米国企業のエグゼクティブでMBA取得者の比率は55%」ともある。
日本でも、経営者のエリートはMBA取得者であるという認識の基、MBAスクールが増加し、一つのブームと言ってもいいくらいだと思う。
数字計算や理論をいくら重ねても、学習の場において、それはビジネスゲームとしかなり得ず、その教育方法は“時代遅れ”であると著者は説く。中でも目を引いたのが日本のOJTについて評価が高い部分だ。
MBAを取得することは不断の努力の結果であり、それ自体に異論はないと愚生は考えている。だが、いずれにしてもMBAに対して幻想を持つことなく、物事や人間に対する本質的な見極めの力を持ちたいと沈思黙考させられるような良書であった。
(征夷大将軍)






