編集者の2007年問題
この年の瀬になると、たいがいの編集者は年末進行を抱えているので殺伐とした雰囲気になる。
それを隠してか、あるいはふまえてか、この場でも「グチ」「来年の抱負に紛れ込ませたグチ」「その他の建設的未来展望に潜ませたグチ」などがアップされるようになる。この心的疲弊の吐露がつまり編集の年末行事なわけだが、グチや妄想の類いはえぇから、おまえらとっとと入稿せぇや、というのが最先任曹長役に甘んじるツボにはまった我が身の吐露であります。
何を言ってるかわかんなくなりました。
来年、2007年問題は本番を迎えるわけです。
人間がひとつの仕事に打ち込んで蓄えてきた有形無形のノウハウという知識・経験といったものを受け継がせる作業はそりゃあ大変な事業だと想われます。
編集者にもそれはあてはまり、マニュアル化できない部分というものごとをいかにわかりやすく継投してゆくか? おおむね、これが我が集団の07年テーマのひとつとして、ありますな。
こういうのはどの業態業種でも同じようなものだと思います。
いよいよGM越えが現実味を増してきたトヨタ。
トヨタはもはや「日本の自動車メーカーでありながら、多国籍の顔も同時に多く持つ企業」ですよね?
トヨタの現場技術の継承を担うのは日本人ではない場合も多い。カイゼンやONE'S WAYを具体化し世界中の製造現場で魂を注入しているのは多国籍な人間であると、こないだ知りました。
マニュアル化しにくい部分の整理統合調整の具体化作業。ここにヒントがありますね。
06年秋、アメリカ東海岸の某州にて一週間ほどの取材旅行をしましたが、保守地盤である当該州で走るトヨタ・タンドラの多さに驚いた。
ピックアップトラックはアメリカの文化。そこにT100が斬り込んでいきながら、じわじわと「品質の高さ」で広げていったトヨタ製ピックアップトラック。アメリカの人々も、その使えるトラック、イケてる具合、買いやすいプライス、盤石なアフターなど、ほんとに納得できるからタンドラを買う人が多かった、んじゃないかと推測しました。保守の州ですから、その気にさせるには「マジで良い品物」を浸透させなきゃこうはならんだろ、と思ったわけです。
正論であり、ひじょうに美しい目標でありながら同時に難しいのが高品質な物作りの継続。
この姿勢は学ぶところ多しだなあ、と遠い目になりながら07年問題と連想させるのです(貝方士)






