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2006年11月24日

コミュニケーション

先週末から火曜日まで仕事で中国北京に行ってきました。大学で北京語を選択したとはいえ、知っている中国語は「謝謝(ありがとう)」「ニイハオ」、「再見(ばいばい)」「我是日本人(私は日本人)」ですぐらいです。英語が街なかではほとんど通じない(街なかで英語や日本語で話し掛けてくる中国人は十中八九怪しい人です)中国でまさにサバイバルなひとり旅をしながら、コミュニケーション能力の大事さを考えました。
(ピシ)

昨年仕事で上海を訪れた時には中国人のパワーにおされてしまっていたせいか、あいさつもロクにしない無愛想な日本人状態でした。そこで今回は積極的に笑顔でホテルの警備員やタクシーの運転手さん、店の売り子のお姉ちゃんなど、とにかく誰にでも「ニイハオ」とあいさつするようにしました。すると相手もニコっと笑ってあいさつを返してくれます。上海の時は無愛想に感じた中国人でしたが、それはピシがあいさつもしない怪しい外国人だったのだからだと感じました(なまじニイハオなどと言うので、タクシーの運転手さんなどは中国語で世間話をしてくるので、日本人だと説明する手間はありましたが…)。アメリカでタクシーに乗ってつたない英語で運転手さんと世間話していると、「おまえは英語がうまい」とよく言われます。日本人は話しかけてもあまり返事をしてこない(つまりコミュニケーションを拒絶している)ようで、ピシのように下手な英語でもいいから返事をする日本人は珍しいようなのです。
大学生の時に「アメリカでクルマを運転したい」という思いだけで、1カ月ひとり旅をしたことがあります。いまでもコミュニケーション能力にやや難のあるピシでしたが、当時はまともに相手の顔を見れない、深刻なコミュニケーション能力不足の状態でした。しかし、アメリカを旅している間に本能的に覚えたのが、相手の目を見て話しをすることです。つたない英語でも相手の目を見て一生懸命話しをすれば伝わるのです。帰国してから就職活動期間に入ったのですが、企業を訪問するたびに人事担当の人が「あなたは相手の目をしっかり見て話しをするねえ」と何回も言われたことがありました。
日本では若者の極端なコミュニケーション能力不足がたびたび問題にされることがあります。
自動車業界でもコミュニケーション不足からくる問題がいくつかあります。
まずレクサスです。既存のトヨタディーラーとメーカーが店舗展開で密にコミュニケーションを取っていれば、こんなに店舗運営では失敗しなかっただろうし、LSの販売不振も起こらなかったはずです。ホンダのディーラー再編だって、販売現場とのコミュニケーションを上手にすればここまで混乱しなかったはずです。いずれもメーカーのいわゆるエリートと呼ばれる人たちの「ひとりよがり」な計画だけが暴走した結果なのです。
学校の勉強の大事さは大人になってから身にしみてわかるものです。しかし、いまどきの若いエリートたちは「受験のため」といって、世界史などの勉強を自ら放棄しています。勉強を受験合格のツールとでしか考えていないのです。でも世界史や日本史を勉強するのもコミュニケーションツールという観点では、もちろんこれ以外の教科でも何ひとつムダなものはないはずなのです。
しかし受験科目以外はムダだと切り捨てて、やがてそんな人たちが世の中にエリートとしてのさばってくる。そんな他人とコミュニケーションを拒否するような人間たちの造る社会で果たしてピシのようなオールドタイプの人間が生きていけるのでしょうかねえ…
アメリカや中国は完全な自己中心的な社会で「言ったもの勝ち」社会です。彼らは本音と建前を上手に使いわけます。そんな彼らの存在感はとくに中国は今後ますます高まります。コミュニケーションを嫌い、机で自分だけで考えているような人間には、なかなか彼らの腹の内は探れないでしょうし、当然ビジネスでも政治でも負けっぱなしになるのではないでしょうか?
(ピシ)

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