今月の表紙

モバイルマガジンX
http://mag-x.com

※モバイルXのアドレスがPC版と共通のmag-x.comになりました。
これからは上記のQRコードから、携帯電話でアクセスして下さい。

マジシャンKurodaのマジックショーざ・総括。Cyber-X限定スクープマガジンX表紙ギャラリー連載
08年自動車アセスメント最新結果を公開中!クラッシュファイル'07クラッシュファイル'06クラッシュファイル'05クラッシュファイル'04
東モの極ナビ'07バンコクモーターショーレポート

今月のスクープ No.1


TOYOTA
次期ラクティスがよくわかる10のポイント

今月のスクープ No.2


TOYOTA
SAIがそのまま正式名に決まった!!

今月のスクープ No.3


SUBARU
スバル新型KはダイハツからのOEM

今月のスクープ No.4


NISSAN
黄色いナンバーの子キューブスタンバイ中!?





RSS

2006年11月21日

「読破すれば精神に異常を来す」幻想文学『ドグラ・マグラ』

『ドグラ・マグラ』は、1935年に刊行され、小説誌『新青年』でデビューを果たした探偵小説家夢野久作の代表作とされる幻想文学小説である。「ドグラ・マグラ」とは、作中では切支丹バテレンの呪術を指す九州地方の方言とされるが、模糊としている。既読の方も多いかもしれないが、昔から本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす、と伝えられているのをご存じだったろうか。

あらすじとしては、大正15年頃、九州帝国大学医学部精神病科の独房に入れられた、記憶喪失中の精神病患者の物語である。彼は過去に発生した複数の事件と関わりがあり、物語が進むにつれて、謎に包まれた一連の事件の真相が次第次第に明かされていく。そうした意味では既存の探偵小説・推理小説の定道を行っていると言えるかも知れないが、そこは夢野久作、その構成は、一筋縄ではいかない。
「脳髄論」「心理遺伝論」「解放治療論」、胎内の十ヶ月は数百億年の万有進化の大悪夢であるとする壮大な論文「胎児の夢」や、精神病院の恐怖をユーモラスに歌った「キチガイ地獄外道祭文」などが挿入される。全ての要素が混沌としながら、他書が同日の論に無いような展開となっており、創作なのか学術論文なのか随筆なのか、脳内が眩暈を起こすような奇書に帰結している。

80年代には、不幸にも自死を遂げた落語家・桂枝雀主演で映画化がなされ、彼の怪演ぶりを遺憾なく発揮することになった。
脳髄の地獄とも呼ぶべきこの小説の霊気を伝えるに、その巻頭歌を持ってすれば、表現するに事足りると思われる。

「胎児よ
胎児よ
何故躍る
母親の心がわかって
おそろしいのか」

結局、十数年前に読破した愚生は、精神に異常を来したのであろうか。
それは他者へ判断を委ねるべき事項であるのだが、嗚呼、我、真人間の評価を賜りたく、切に之を願う。

(征夷大将軍)

ログイン/会員登録

元木昌彦のメディア業界回遊日誌山形浩生公式HPクルマ/自動車 オートバイ/バイクのイラスト マコトガレージ
許可無く複製転載する事は法律に触れます。(複製を防止するため、掲載画像には加工を施してあります。)
COPYRIGHT (C) MOOKHOUSE.INC ALL RIGHTS RESERVED.