「中国古典からもらった不思議な力」
著者は、SBIホールディングス代表の北尾吉孝氏。北尾氏といえば、ニッポン放送をめぐるライブドアとフジテレビの一連の事件の時、フジサンケイグループのホワイトナイトとして登場し、一躍有名になった方である。経営に関する本ばかりではないのかと思っていたところ、たいへん中国古典に対して造詣が深いことを知り、経営の本と一緒に、購入した次第である。あまり期待していなかったのだが、予想に反してグイグイ惹きつけられていった。
よく言われるように、人生は試練の連続であり、判断の連続である。成功の是非や人生の充実などといった問題に対する処方箋を、「論語」「韓非子」など中国の古典の名言を引用しつつ、著者自身の体験を交えて、わかりやすく解説するという形をとっている。
軸さえしっかりしていれば、自身がブレることはなく、何ものも恐るるに足らないのであろう。不安になったときいつでも手元に置いておきたい本であり、さらに、原典をあたって知識を深めたくなるような、背筋の伸びる思いがする本でもあった。
(征夷大将軍)





