「ヤバい経済学」
Steven D. Levitt著、原題を「Freakonomics」というこの本が、とても面白い。
米国の気鋭の若手経済学者が、日常生活に浸透しているさまざまな通念を、経済学的にユニークな分析を行う。
よって、経済学に暗くても興味深く読める構成となっている。
例えば、1990年代に入って、犯罪が減少したのには、著者は中絶が合法化されたことこそ真の理由と主張する。家庭環境の悪い子供はそうでない子供に比べて罪を犯す可能性がずっと高い。裁判の結果を受け、貧しい未成年の女性が中絶に走ったことで、犯罪予備軍が劇的に縮小したと解説する。ほかにも、「銃とプールと危ないのはどちらか」「麻薬の売人はなぜいつまでも母親と住んでいるのか」など、およそ経済学とは無縁に思える題材が次々と現れ、経済学の基礎となるインセンティブの概念を明らかにする。
2000円弱と、少々値が張るが、読む価値は十分あると思う。
個人的には、著者がボロボロのキャバリエに乗っているところに、興味を覚えた。どんな具合にボロボロなのか、見てみたい。
(征夷大将軍)





