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2006年07月28日

JAMのすすめ

学生時代にドラムをやっていた僕は、人の奏でるメロディに合わせてグルーヴを作り上げるのがバンドの中での役割でした。大学時代からは、ジャムセッションにはまり、技術もないのにインプロピゼーションばっかりやっていて、音楽的な技術を追いかけるよりも、楽曲を即興で作り上げる時に生まれる爆発力の虜で、練習もそこそこにジャムばっかりしていました。
音楽の生演奏を味わう醍醐味は大きく分けて二通りあると思います。生演奏を聴く前に、その音をすでに何度か聴いていて、頭の中にある旋律を臨場感たっぷりに味わうタイプと、初めて聴く演奏の中で何がでるかわからない演奏に集中しながら、ひたすらバンドが作りだす音の冒険に付き合うもので、こちらはバンドが即興の音で描く絵が自分の予想を超えて美しかったり、かっこよかったり、楽しかったりすると、聴衆としては度肝を抜かれる感動が味わえるタイプです。

漫才師に例えるなら、既に何度も見たことのある持ちネタを見ているのだけれど、やはり毎回笑ってしまう面白さと、フリートークの中でどんなギャグが出るかわからない空気の中で爆笑する面白さといった感じです。
前者のような演奏をするバンドは、完成度が高くなるまで繰り返し同じ楽曲を練習して、初めて人前で演奏をします。しかし、後者の場合においては、大元の枠組みはある程度決まっているにしても、ほとんどがバンドのフィーリングで楽曲が進行していくので、だめなときはだめだけど、良いときは良いといったようなスタイルが確立されています。僕はこのスタイルを、「開きなおり的悟り」と呼んでいます。
これを日常生活に用いてしまうとちょっと問題があるのですが、こと音楽に関しては具合が良かったりします。
日本の音楽業界の中で、ジャムシーンはまだまだ認知されていませんが、お時間に余裕がある人は、夏の野外フェスなどで、ぜひ一度体験をして欲しいと思います。(タツ)

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