軽自動車が「第3のビール」になる日
道路特定財源の一般財源化問題が秋の首班指名のための臨時国会まで、結論棚上げになった。道路族議員と国交省の懐を潤すよりは、一般財源化やむなしの側面はある。しかし、マガジンXの立場としては、一般財源化するのであれば、せめて「暫定税率」を下げて、国民の負担を減らせと言いたい。
軽自動車の販売が、ここ数年来順調に増加している。今年は年間ベースで史上最高の200万台を超す勢いだ。スズキとダイハツの軽自動車二強の勢いは増すばかりだが、ホンダや日産までもが、「国内販売80万台死守」のため、軽自動車販売に躍起になっている。中古車市場に「未使用車」があふれるホンダは「06年国内販売83万台」を目標として掲げているが、登録車と軽自動車の内訳は言えない」(同社広報部)としているし、スズキへの出資もおぼつかない日産も「ルノー連合でGMに資本参加か」と先週末の話題になったが、6月は北米、国内とも販売が伸び悩み。国内の年間販売台数80万台確保は「軽自動車頼み」(業界事情通)の状態である。
車両本体価格がもともと手頃で、かつ税金と保険、燃費など維持費も登録車と比べて圧倒的に低いとなれば、賢い消費者が、走りに魅力のない登録車を見限って、値ごろ感のある軽自動車にシフトするのは、ある意味当然と言えるだろう。
で、標題である。もともとトヨタをはじめ、登録車主力のメーカーは「軽自動車優遇」に異を唱えてきた。行政当局も軽自動車が新車需要の三分の一を占めるに至って、税収減少に「危機感を覚えつつある」(同)。まだオモテには出ていないが、どうやら軽自動車優遇の見直しを検討し始めたらしい」(某新聞行政担当記者)のだ。
庶民の知恵と、軽自動車メーカーの努力で拡大してきた軽自動車市場だが、「これじゃ、まるで第3のビールだな」とは、横にいた編集部員の嘆き。
記者が若かった頃は、登録車と軽自動車を分けて、メーカーは販売実績を公表していたものだ。いまじゃ、販売目標など前述のとおり、登録車も軽自動車も一緒くたである。それだけ「1台は1台」と言い訳しないと、見た目の販売台数さえ、カッコがつかないということか。くれぐれもこの状況が災いして、軽自動車の公租公課があがらないことを祈る。(神)





