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2006年05月18日

ホンダ積極投資の先にあるもの。

本日の朝刊経済面はホンダが、昨日発表した数々の「積極施策」を報道していた。一部の心配性な意見を除いて概ね、好意的な表現だったが、私はどちらかというと、その一部の考えを支持する。
○2010年初頭稼働開始の四輪車工場を埼玉県寄居町に新設。投資金額700億円。
○新工場建設後に狭山工場をリノベーション。
○浜松工場のATミッションの生産体制を強化。
○栃木県さくら市に新しい研究施設を2009年開設。関連の投資額170億円。
○北米に当初年産20万台規模の新工場を建設。2008年稼働で投資額440億円(1$=110円換算)。
○カナダに新四輪エンジン工場を新設。2008年稼働で投資額154億円。
○インド四輪工場を2007年までに年産10万台規模に増強の上、さらなるステップに備える。
○同じくインドの二輪車生産能力を現在の430万台から、来年には520万台に拡大。

さらにフィリピン、パキスタン、中国でも工場の能力増強を打ち出した。
製品面でも、
○2009年にシビック・ハイブリッドより低価格の新型ハイブリッド専用車を年間20万台販売。
○新型4気筒ディーゼルエンジンを3年以内に投入、V型6気筒のディーゼルエンジンも合わせて開発する。
○新型の燃料電池車を3年以内に発売。
○2000年比10%以上の二酸化炭素排出削減を2010年までに達成目標とする。
など、数々の積極策を発表した。もちろん、こうした施策が実を結び、ホンダが世界のエクセレント・カンパニーとして、自主独立してやっていってくれるのであれば、それはそれとして良いことだと思う。だが、国内の生産規模が新工場稼働後には、現在の年産130万台から150万台に増える。北米も同様に現在の年産140万台から160万台に増えると聞かされると、少々、オーバー・キャパになりはしないかと、心配してしまうのだ。確かに北米は新型シビックを投入して以降、比較的好調なセールスが続いている。だが、こうした状況が永遠に続く保証はない。為替の円高も気がかり材料だ。一方、国内は苦戦が続いており、販売チャネルを一本化しなければならないほどの苦境。前年の販売台数を維持できるかさえ、危うい状況に陥っているのが現状で、輸出を前提とした国内生産体制の増強は一抹の不安をおぼえる。
環境、安全、省エネ、脱化石燃料など、将来の生産・開発コストが莫大になるのが、目に見えているいま、収入と支出のバランスは大丈夫なのだろうか。
なにやら「ホンダは独立独歩でやっていく」と少々、肩に力が入りすぎていると感じた昨日の会見だった。(神)

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