マスの読書傾向を探る
マガジンXの読者の皆さんは、活字に触れる機会が多いと思われるのだが、皆さんは「X」の
他に、どんな雑誌や本を読まれているのだろうか。
圧倒的に男性が多いと思うので、雑誌ならやはり車の専門誌、経済誌、男性ファッショ
ン誌、そして書籍ならビジネス書、歴史物、といったところであろうか。
なぜこのようなことが気になるのかと言えば、我々は「X」をはじめとしたさまざま本
を編集するという仕事に携わっており、どのようにしたら読者の皆さんを喜ばせられ
る本を作ることができるのか、日々心を悩ませているからである。
「相思相愛と大衆迎合はまったく意味が違う。大衆という集合の好みは十把ひとから
げにして把握するようなものではない、ということに気づいている自動車屋は案外少
ないのではないか。(以下、略)」こう書かれたのは、2代目〜7代目スカイラインの開発者・櫻井眞
一郎氏であるが、本作りにも似たようなことが言えると思う。
マーケティングにより生み出された最大公約数的な「大衆」を想像すると、そこには
顔のないのっぺらぼうが現れ、途端に足元がぐらつき、世界が瓦解する感覚に陥って
しまう。
読者の皆さんの顔が思い浮かぶような、芯の一本通った本作りができれば、こんな喜
ばしいことはない。まずは、読者の皆さんをはじめ、周囲の人間の声に謙虚に耳を傾ける
ことからはじめたいと思う。(征夷大将軍)





