シュールな街の求人広告
少し前に、念願の一人暮らしを始めました。場所は、風俗で有名な大人の街です。どれくらい有名かと言うと、その街に住み始めたこと人に話すと、大抵の人は、にやにやしてしまうくらい有名です。風俗産業でそれくらいの知名度を得るような街なので、実家に暮らしていたころには考えられないようなものを目にします。駅までの道沿いには、「普通の女の子募集」という看板を掲げたマッサージ店があったり、地震や台風もあったわけではないのに、駅前の駐輪所に置いてある自転車や原チャが全て倒れていたりします。その隣には、自販機と話している人もいたりします。いやぁ、謎ばかりです。想像力が刺激されます。中でも、一番印象深いのは、一ヶ月くらい前に発見した、駅から半径150m以内のいたるところに貼ってある求人広告です。「私と新居で生活を共にする女性求む」と、同棲相手を求人しています。出会い系広告です。新ジャンルを開拓しています。しかも、いきなり同居です。この前、仕事帰りの道すがら、一ヶ月ぶり位にふとその広告が気になりました。雨風の中、時を重ねたのでしょう、紙は新しくなっていました。それと同時に、文字は太く、大きさにも強弱がついていました。洗練されているのです。しかし、よく見ると内容にも微妙に変化が…。前回の募集で、きっと数々の応募があったのでしょう。そして、色々な人が来てしまったのでしょう。今回の募集には「私と新居で生活を共にする60歳前後の女性求む」と内容に変わっていました。この“60歳前後の”という文字が足されることになる約一ヶ月の間には、紆余曲折の物語があったのだろうと容易に想像がつきます。しかし、何故60歳なのだろうか?謎は深まるばかりです。(タツ a.k.a 西川口 竜)





